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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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永遠。 [村山由佳]
4062755424永遠。
村山 由佳
講談社 2006-10-14

水族館の前で、幼馴染の弥生の帰りを待つ徹也。自分がここで彼女を待っている理由、そして彼女が「終わらせて」くるはずのこととは…。

お昼ごはんを食べにちょっとどこかへ入ろうと思い、でもちょうど手持ちの本がなく、仕方ないので本屋に行って見つけて買ったのがこの本です。(なんかこんな話どこかで聞いたな…)。

とても薄い文庫本ですが、物語自体はさらにその半分くらい。(残りの半分は解説とあとがき)。30分もかからずに、すうっと読めるお話です。でも短いけれど、その短い時間で自分がひたれる世界というのが…さすが村山さんだなと思いました。

私は知らないで読んだのですが、この本は「卒業」という映画とのコラボレートという形で書かれた作品なのだそうです。村山さんが映画「卒業」を見て、そこから書き下ろしたサイドストーリー。あとがきで「映画を見ていなくても、その事実を知らなくても、十分楽しめる」と書いてありましたが、まさにその通りでした。(でもその映画も見たくなりましたけど)。こんな風な「愛」も、あるんだなぁ。(私にはなさそうだけれど)。

とにかく、読み心地はとてもよいです。短い時間が空いたときなどにオススメです。
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星々の舟 [村山由佳]
4163216502星々の舟
村山 由佳
文藝春秋 2003-03

禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて―愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語。

ものすごく前に読んだ本ですが、文庫になったのを期に再読してみました。そういえば感想も書いていなかったので…。

短編集のように収録された家族のそれぞれが主人公の物語が、つながって一冊の本になっているこの物語。最初に読み始めたときの印象と、読み終わって眺めたときの印象が、こんなにも違う本というのもなかなか珍しいのではないかと思いました。悪い意味でなく。

ほんとうに、いろいろな感情を、この一冊で味わうことができます。それだけに読んでいて苦しい部分もあったり。心に突き刺さるような言葉もたくさんありました。さすが直木賞受賞作!と言っていいのではないかなと、素直にすばらしい作品だなと、そう思いました。盛りだくさん過ぎるといわれればそれまでですが、人生なんてこのくらいごったで盛りだくさんなのが本当なんじゃないのかな…。

そして以前読んだときには、私あんまりこの作品が好きじゃなかったような記憶があるのですが、今読んでみるととても好きな自分に驚きました。自分の中でも、日々変わっていく部分があるのだなと妙に実感しました。(それが「成長」であればいいのですが…。)

生きていると、ほんとうにいろんなことがあります。でも、それでもなんとか生きていって、最後死ぬときに「いろいろあったなぁ」っておだやかに思えたら、それでいいかな、そんな風に生きていきたいなと思いました。
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野生の風 [村山由佳]
408748792X野生の風
村山 由佳
集英社 1998-06

人気染織家・多岐川飛鳥、野生動物の生命を撮り続けるカメラマン・藤代一馬。ベルリンの壁崩壊の夜、偶然出会った二人は、その瞬間からお互いに惹かれあうが…。

村山さんだし、こういう最後になるだろうなと、覚悟して読んでいたのでそんなにつらくありませんでした。が…やっぱり苦しいものがありました。私には理解できない人々かもしれません。いや、できるようなできないような…。難しいです。みんな、やさしすぎるのかな。

染織家、そしてカメラマンという特殊な職業の、強烈な魅力がとても心に残りました。こんなふうに、すべてをかけられるような職業に出会えて、それで食べていくということ…うらやましい、なんて、きっとそんな簡単なことではないのでしょうけれど…。

そして、アフリカという土地…私は海外に行ったことすらない人ですが、この本を読んでいたら、そんなに人生を変えるほどの「色」がそこに待っているのならば、絶対行ってみたいと思いました。テレビや写真で見るのと、きっと違うものがそこにはあるんだろうな…。
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もう一度デジャ・ヴ [村山由佳]
4087485153もう一度デジャ・ヴ
村山 由佳
集英社 1998-02

テレビに映し出された風景に僕は覚えがある。行ったことはないのに、確かにこの情景を僕は知っている―。高校2年生の矢崎武志に起こったのは既視体験デジャ・ヴ。彼は意識を失う度に、はるか昔、生まれる前の世界を体験する。その世界で彼は戦国の忍びの一族だった。前世で何があったのか、なぜ過去を追体験するのか。運命の人に再び出会うため、時空を超えて駆ける永遠の恋のリフレイン。

あれ?この本を…私は読んだことがある!これもデジャ・ヴ?それとも読んだことを忘れててもう一度読んだだけ?(←たぶんこれが正解。)

なんだか久しぶりにこういう本を読んだ気がします。運命の人かぁ…。お話自体はすごくシンプルで、先も読めてしまうし、それこそどっかで見たことあるようなストーリーなのですが、それでも気持ちよく読ませてくれる本でした。ハッピーエンド(?)だし…。

こういう「何度でもめぐりあうモノ」っていうと恩田陸さんの『ライオンハート』の印象がものすごく、つい比べてしまうのですが、また違う話ですね。はい。

そしてこの主人公の矢崎くん、「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズにもちょっぴり登場しているらしい…え?どこどこ?再読…はしんどいなぁ(笑)。
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天使の梯子 [村山由佳]
4087813193天使の梯子
村山 由佳
集英社 2004-10

天使の涙』の続編にあたるこの作品。思えば『天使の涙』が、私が初めて読んだ村山さんの作品でした。(デビュー作だから当たり前といえば当たり前ですが…。)読んだのはもうだいぶ昔ですが、当時、このタイトルに惹かれて読んで、想像していたのとあまりにかけ離れたラストに驚愕した記憶があります。そしてこの本は封印しました。悲しくて悲しくて、嫌いだったんです。

(後に妹が勝手にそれを持ち出して読んで「なんでこんな悲しい本読ませたの!」と私にくってかかるという事件もありました。「こんなんじゃ感想文(←夏休みの宿題)書けない!ひどい!」って。私のせいじゃないよぉ〜。)

これは『天使の涙』から十年後の物語です。あの話、ラストはあまりに衝撃的だったので克明に覚えているのですが、細かい内容とか登場人物の名前とかがまったく思い出せなくて、これを読む前に一度読み返そうかなぁと思ったのですが、あまりにあの頃の記憶が痛いので止めました。そのくらい、ショックだったんです。当時の私には…。そんな状態で読み始めましたが、読んでいくうちにちゃんと解説されていったので大丈夫でした。思い出しました。

主人公は大学生の男の子、慎一。彼が高校時代の担任教師だった夏姫と出会うところからこの物語は始まります。春妃と歩太と夏姫。十年前、彼ら三人に起こった出来事などまったく知らない慎一は、夏姫と付き合うようになっても彼女の心を支配している「何か」が気になって仕方がなく…というストーリーです。

実はこの慎一くんがいまいち好きになれず(一回寝たらいきなりタメ口になるようなところがちょっと…)、正直、あの頃のような衝撃はありませんでしたが、それでも「取り返しのつかない」こと、その後悔と痛みがすごく伝わってきて、つらかったです。そして、彼をいまいち好きになれないのは、彼の若さが鼻についてしまうからで、それはすなわち私が歳を取ったということで、この物語の「うまくいきすぎ」るところが気になっちゃうのも同じ理由で、それがわかっているだけにちょっと悲しかったりもしました…。

私はまだ、誰かを、大切な誰かを、目の前で突然断ち切られるように失った経験はありません。そんなことになったとき、後悔しないでいられるかな。そんなことをすごく考えさせられる物語でした。孝行したいときに親は…。

この物語がこういうふうに終わるのは最初からわかっていたし、予定調和と言ってしまえばそれまでですけど、でも村山さんがこの続編を書いてくれてよかったです。私は救われました。後に待っているのなら、封印をといてもう一度『天使の卵』を読み返してみてもいいなと思いました。
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坂の途中―おいしいコーヒーのいれ方(7) [村山由佳]
4087031284坂の途中―おいしいコーヒーのいれ方(7)
村山 由佳 志田 正重
集英社 2003-05

今までずっと集英社文庫で読んでいたのですが、図書館で読めるなら文庫化を待つまでもなかろう!ただでさえこれだけ待たされているのに!と思って借りて読んでみました。

借りてみたら…なんか、この絵がついているだけで、妙に恥ずかしいんですけど…。きゃぁ〜。やっぱり文庫で読んだほうがよかったかなぁ…。これが7巻目で、現在8巻目まで出ているのですが、8巻目を図書館で借りるかどうか、ちょっと考えます。はい。

感想は…毎回思うことですが、「まだやってるんかい!!」と(笑)。いやぁ、久しぶりでしたが相変わらずでした。

このシリーズ、始まったときはまだショーリと歳が近かったので、「男の子もこういうことで悩むのか。純情だなぁ。いいなぁ。なんかほほえましい…。がんばれ〜。」とか思ってきゅーんとしていました。しかしそこから早や○年!当時は年上のお姉さんだったかれんの歳も、気が付けば越えているではないですか、私。結構ショック…。

そして何年経ってもずーーーっとこの調子の彼ら。(いや、ストーリー的にはそんなに経ってないんですけど)。そろそろイライラしてきたというか、もどかしくなってきたというか、ちょっとは成長しなさい!というか、うじうじするなっ!!というか…。読んでる間ずーっと突っ込んでるので、読んでると自分の性格が悪くなりそうで心配です(笑)。しかもまだ続くし…。いや、読みますよ。読みますけど…もうちょっとおなかいっぱいです。どのくらいこのシリーズがうんざり(←ちょっと言い過ぎ)かというと、買って来たり、借りて来たりして手元にあっても、なかなか読む気になれないくらいにうんざりなのです。読むときは「しょうがない…読むか…」でがんばってやっと読むというくらいなものです。そして読んでイライラする、と(笑)。

でも、これだけなんだかんだ言ってもそれでも読む、読ませてしまうところがすごいのかもしれません!
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すべての雲は銀の… [村山由佳]
4062747537 すべての雲は銀の…〈下〉すべての雲は銀の…〈上〉
すべての雲は銀の…〈下〉
村山 由佳
講談社 2004-04


「誰もが抱える傷なのに 痛くてたまらない。」

帯に書かれていたそんな言葉につられて買った本です。

はっきり言うと、主人公である裕介がこれでもかというくらいにへこんでいる状態が延々と描かれている作品です。もうショックで、ショックで、つらい、つらい、つらい、というのがとても伝わってきます。立ち直らなきゃ、でもできない。ご飯が食べられない。体重が落ちる。この彼の弱りっぷりに、私はものすごく「そう!わかる!」と思ってしまいました。たとえば、彼が由美子(元彼女)が兄と笑顔で過ごしている場面や、兄に抱かれている場面を想像して苦しさを感じる場面。そんなこと考えなければいいのに、でも考えてしまう。二人の笑顔が頭のなかをぐるぐる回る。苦しい、苦しい…。そんな彼の気持ちが、痛いほどよくわかりました。共感って、こういうことをいうのかな…。

こんなこと、こんな苦しみや悲しみというのは、きっとごくごくありふれたものですよね。「誰もが抱えている」こと。失恋なんて、星の数ほど存在しているんですよね。自分もその中の一人。そうわかっていて、でも、つらい。それを繰り返して、強くなっていきもするのでしょうか。それでもその真ん中にいるときは、そんな言葉だってなんの気休めにもならない。こんな風に、主人公の彼みたいに、なんとか、なんとか、なんとか、乗り越えていくしかないのかなと思います。

この本は、買ってからずいぶんたちますが、それでもつい何度も手にとってしまう本です。同じような気持ちを抱えている人が読んで、ちょっとでも気持ちが軽くなったらいいなと思います。
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