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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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また会う日まで [柴崎友香]
4309018017また会う日まで
柴崎 友香
河出書房新社 2007-01

好きなのに今は会えない人がいる……有麻は25歳OL。高校時代、修学旅行2日目の夜。同級生とのある記憶を確かめるため、約束もなしに上京。6日間の東京滞在で、有麻は会いたい人に会えるのか? とびきりの恋愛小説!

読み終わって、↑というこの本の紹介には、個人的には「…?????」とクビをひねっているのですが。これ、恋愛小説じゃないよねぇ…。っていうかテーマが「好きなのにあえない人」とか「会いたい人に会えるのか?」だとも思わなかったのですが。どうなのでしょう。はて。私の読み方が違ってるだけだったらごめんなさい。

とまれ、まぁ大阪から上京した有麻の、「月曜日」から「土曜日」までの6日間の出来事が綴られていることには間違いありません。感想を書くのに「いつもの通り」っていうのもなんなんですけど、非常にいつものとおりの…あの大阪弁の会話が交わされる中での、不思議と静かな描写で綴られた、ゆるい雰囲気の小説です。「大阪弁」「カメラ」「異性の友達」「距離」ってのは、なんか過去の作品にも共通したキーワードなのかなぁと思ったりしました。

今回は主人公が上京しているので、舞台は東京(あるいはその近郊)です。最初のシーンは工事中の地下鉄半蔵門線・表参道駅。(『ショートカット』にも登場してましたけど、表参道、お好きなのかしら)。今はすっかり新しく完成したこの駅の、当時実際に工事中だったところを私は散々自分の目で見ているのですが、なんかすごいなと、思ってしまいました。この描写は、まさにあのときの「表参道駅」です。今回は表参道だから、私にもそのすごさが改めて実感したのですが、今までのあの「大阪」の描写も、知ってる人が読んだらやっぱり「すごい」と思うんだろうなぁと、しみじみ思いました。

これから先発表されるであろう作品もこの雰囲気で行くのか、またはどこかでがらっと変わるのか、そういうところも含めて、それを読むのがとっても楽しみです。

あ、そうそう、個人的には「F1ネタ」が途中でちょびっと出てきたのがうれしかったです(笑)。あぁ、あそこ私だったらもっと熱く語るのに…!(迷惑)。
| さ行(柴崎友香) | comments(4) | trackbacks(1) |
青空感傷ツアー [柴崎友香]
4309407668青空感傷ツアー
柴崎 友香
河出書房新社 2005-11

超美人でゴーマンな女ともだち音生と、彼女に言いなりな私。音生にひきずられるように、大阪→トルコ→四国→石垣島と続く、女二人の凸凹感傷旅行はどこへ行く?抱腹絶倒、やがてせつない旅の空。

期せずして昨日の『空色ヒッチハイカー』に引き続き、「若い二人組ロードノベル」を連続で読むことになってしまい、軽く混乱しましたが…(←バカ)。

本の紹介に書いてあったような「抱腹絶倒」感は個人的にはなかったですが、こう、この雰囲気に浸ってしみじみ読むのにはよいです。柴崎さんの本の感想はなんかいつもこんなんですけど、なんかよくわかんないけど「なかなかいいなぁ」と思うのです。でも何がどう具体的にいいのよ?っていうのが説明しづらいのです。不思議…。

不思議といえば、音生のキャラ。普通だったらこんな超美人でスタイルもよくってわがままな女の子なんて、読んでていらいらするところなんですけど、この本を読んでるときはしなかった…不思議です。
| さ行(柴崎友香) | comments(5) | trackbacks(3) |
その街の今は [柴崎友香]
4103018313その街の今は
柴崎 友香
新潮社 2006-09-28

務めていた会社が倒産し、カフェでアルバイトをしているウタは二十八歳。昔の大阪の写真を見るのが好きな彼女の、このところの日々は…。

舞台は大阪の街です。私にはどこがどこやらさっぱりわかりませんが、(しょんぼり)、わかる人が読んだらすばらしさ倍増なんじゃないでしょうか…。目の前にどんどん景色が展開するんじゃないでしょうか…。いいなぁ、うらやましいです。

そして登場人物たちが口にするのは、「大阪弁」です。私が読みながら頭の中でしてる発音は、きっと本場の人に聞かれたら叩かれちゃうんだわ…、とまたしょんぼり。もっともっと味わいたいんです、この物語を。だからちょっと、悔しい。

とり立ててすごい出来事が起こるとか、そういうわけじゃないこの物語。主人公であるウタと、彼女の友達と、新しく知り合う人々と…、その日常が、淡々と静かに流れていく感じ。でも…読んでいる間の、この感覚はなんというのでしょうか。きらいじゃないです、この感じ。
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ショートカット [柴崎友香]
4309016332ショートカット
柴崎 友香
河出書房新社 2004-04-17

「なぁ、おれ、ワープできねんで。すごいやろ」。飲み会で隣に座った男から急にそう話かけられた南津。彼の話とは…。表題作「ショートカット」のほか、「やさしさ」「パーティー」「ポラロイド」という短編が収録されています。

これらの作品に共通するテーマはやっぱり「距離」なのでしょうか。読んでいてすごくすごくそう感じました。それは例えば大阪と東京の物理的な距離であり、離れてしまった心の距離であり…。なんだかその距離を思う気持ちがすごくリアルで、これはきっと柴崎さん、ご自身の体験に基づいているに違いない…と勝手な妄想をしてしまうほどでした。

全編に渡って登場する「なかちゃん」という人物が妙に印象的で、彼の大好きな大好きな「会いたい人」はきっととってもステキな人なんだろうなぁとか考えたら、ちょっとあったかい気持ちになりました。淡々とした、静かな物語たち。じんわりと、よかったです。
| さ行(柴崎友香) | comments(4) | trackbacks(3) |