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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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サンネンイチゴ [笹生陽子]
4652077491サンネンイチゴ
笹生 陽子
理論社 2004-10

森下ナオミ、十四歳。友達を作るのが苦手なちょっと無口な女の子。ある日ナオミが知り合った男の子は、ナオミのクラスのトラブルメーカー・アサミの噂の相手。彼らと行動をともにするようになったナオミは…。

このナオミちゃんの一人称で物語が進んでいくのですが、その語りがとってもおもしろいのです。ひとり突っ込みとかボケとか、ちょっと妄想気味なところもあったりして、そこがまたかわいい。この子、頭で考えてること全部しゃべったら、絶対人気モノになれちゃうのに!というくらいにおもしろかったです。いろいろ暗いネタも出てくるのですが、なにしろ彼女のしゃべりのテンポがいいので、つられてさらっと読めてしまいます。笹生さん、さすがです。

他人とうまくコミュニケーションをとるのが苦手で、なんとなく地に足のつかない感じだった彼女が、彼らと出会い、巻き込まれたトラブルを彼女なりに、仲間といっしょに乗り越えたことを通じて、しっかり自分の足で立つようになる。キラキラまぶしいくらいに強くなる。そんなとても健やかな物語でした。
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楽園のつくりかた [笹生陽子]
4062113880楽園のつくりかた
笹生 陽子
講談社 2002-07

都会で生まれ育ち、私立中学に入学、エリート目指してまっしぐら。座右の銘は『必勝』。そんな優が家族の都合で突然田舎に転校することに。そこで彼を待ち受けていたトンデモナイ生活とは…。

田舎生活になじめずぶつくさ文句を言う優。不満爆発の彼は大真面目なんですけど、そこがまたおもしろおかしいというか!「会場模試を受けさせろ!ダメなら自腹で受ける!」なんて親に宣言する中学二年生なんて、なかなかいないと思います(笑)。あと自己紹介のときに「優は優秀の優と書きます」なんて自分で言う子なんて(笑)。

ほんと、この優くんがかわいい!かしこくて、背伸びして、ちょっと突っ張ってて、でも根は素直で。とってもいい子。「少しは子どものSOSをキャッチしろよ。」なんて自分で思っちゃうところがいい!そして「かっこ悪いから自分では言わないけど」ってところがまたいい!お父さんの言うこととかじっくり聞いちゃったりして。うーん、こういう息子が欲しいなぁ。

なーんて、楽しく読み進んでいたら!
大どんでん返しが!!えぇぇぇぇ!!そ、そんな!

彼の新しいクラスメイトたちが、あんなにやさしかったのは、それは彼らが「痛み」を知っているから。それがちょっと切なくて、でもうれしかっです。そんなこの子たちがこんなにまっすぐで、曲がらずにいてくれたことが、とても。

最後のシーン、優からお父さんへのメール。そのタイトルを見たら、中身を読まなくてももう彼は大丈夫って思いました。最後まで読み終わって、最初に思っていたのとは違ったかもしれないけれど、でも、やっぱり優くんみたいな息子が欲しい!と思いました。

【追記】
装幀の絵は松尾たいこさんです。裏表紙もステキです。ちょうと先日読んだ江国さんの「ヴァラエティ」の中で、絵国さんが「松尾たいこさんの絵が大好き」と言っていたのを読んだ直後だったので、運命!(←何の?)と思いました。
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ぼくは悪党になりたい [笹生陽子]
4048735357ぼくは悪党になりたい
笹生 陽子
角川書店 2004-07

主人公は17歳の男の子、兎丸エイジ。母はシングルマザー、弟は異父兄弟。そんな環境のなかで炊事も洗濯も家事全般をこなしています。あるとき、仕事もバリバリの母が海外に長期出張にでることになり、9歳の弟ヒロトの面倒を一人でみることになってしまったエイジは、助っ人として母のアドレス帳から適当に一人を選び出し、連絡をとりますが…。

エイジは典型的な「まじめっこ」で、不満がないわけじゃないけど、それを爆発させようとはしないし、させようにもやり方がわからない。なんか、わかるな、この感じ…と思ってしまいました。そして、ひとたび道をそれてしまうと、そのほんのちょこっとから一気にだらだらとずれていってしまう、あの気の弱さがまた(笑)。エイジの親友、羊谷くんが、最初は全然気に食わなかったのですが、途中でいきなり大好きキャラになりました。いい…。羊谷くんに、幸あれ!

なんか、「ウォーターボーイズ」とか「スィングガールズ」とかああいうおもしろ青春映画を見ているような気持ちになりました。そしてちょっと「天才ファミリーカンパニー」にも似た感じ…?涙あり、笑いあり。そうか、映画化したらおもしろいのかも。
| さ行(笹生陽子) | comments(2) | trackbacks(2) |