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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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猫はブラームスを演奏する [リリアン・J・ブラウン]
4150772207猫はブラームスを演奏する
リリアン・J. ブラウン 羽田 詩津子
早川書房 2001-06

事件記者の仕事がしたいのに、美術欄やグルメ記事の担当ばかりさせられることにうんざりしていたクィララン。追い討ちをかけるように行われた職場の合理化や記者クラブの近代的改装にたまりかねた彼は、亡き母の親友ファニー伯母が無料でキャビンを貸してくれるという申し出に乗り、長期休暇を取る事に。これを機にかねてからの懸案であった小説書きに取り組もうと思っていた彼を待ち受けていたのは…。

シャム猫ココシリーズ、第五弾です。第五弾ですが、この作品とこの次の作品『猫は郵便配達をする』は、どういう事情かわかりませんが翻訳を飛ばされた模様で…。第二十作目にあたる『猫は鳥と歌う』の後に発売されています。二冊飛ばして七作目の『猫はシェイクスピアを知っている』に飛んでたわけですね。それで意味は通じたのかなぁと心配して読み始めたのですが…さてさて。

今回の舞台はいつもの都会から400マイルも北にある辺境の田舎町ピカックスです。一見平和そうに見えるその町で、なにやら不穏な空気を感じ取っていたクィルですが、案の定、殺人事件が発生してしまいます。それに対する町の反応もどこかおかしい。クィルは小説を書く暇もなく事件をかぎまわります。…というかこの作品中で彼はたぶん一文字も小説を書いていません(笑)。

そして今作には前作でクィルと同じハウス・ハウスに住んでいた(そしていい感じになっていた?)ローズマリーが再登場。あら、今回のお相手は彼女のままいくのかしら〜と思っていたら、なんとなく雰囲気は険悪になり、あらら?と。「やっぱり若い子が好きだ」とか言い出すクィルにちょっと笑いました(笑)。プレイボーイめ!!

今回のココは、カセットデッキの再生ボタンを押すという業を身に付けており、それがまたまた事件を解決に導く重大な手助けになっちゃうわけです。さすがココ。スーパー猫っぷりを遺憾なく発揮しております。そして何もしないヤムヤムがそれはそれでとてもかわいく、この二匹はほんとにとってもいいコンビです。

あとがきによると、このシリーズは今後この地を舞台に繰り広げられる模様。だとしたらこの巻を飛ばして読まされてしまった人は「なぜ急に?!」ってびっくりしたことでしょう。だってこの巻では、ラストに彼の今後の人生を左右すると言っても過言ではない、かなり大きな出来事が起こるのですから!

しかし今のところイマイチこの町が好きになれない私。自然はすばらしけれど…なんか人が変…。クィルはここに住むことになるのでしょうか?(いや、だからなるらしいんですけどね)。次作を楽しみに読みます。

「シャム猫ココシリーズ」読了分リスト
1. 猫は手がかりを読む
2. 猫はソファをかじる
3. 猫はスイッチを入れる
4. 猫は殺しをかぎつける
5. 猫はブラームスを演奏する
| 海外作品(リリアン・J・ブラウン) | comments(0) | trackbacks(0) |
猫は殺しをかぎつける [リリアン・J・ブラウン]
4150772010猫は殺しをかぎつける
リリアン・J. ブラウン 羽田 詩津子
早川書房 1988-05

ダイエット中にもかかわらず、グルメ記事を担当するように言いつけられた新聞記者クィララン。たまたま訪れたディナー・パーティーで昔の恋人で今は陶芸家として活躍するジョイと再会した彼だが、彼女は突如行方不明になってしまう。同じ陶芸家である彼女の夫は「よくある家出」だと言うのだが…。過去に忌まわしい事件があった邸で次々起こる怪事件。クィラランは、推理能力を秘めた飼い猫ココとともに驚くべき真相を掘り起こす。

シャム猫ココシリーズ、第四弾です。第四弾ですが、日本で翻訳されたのはこれが一番最初だった模様で、四作目だけど本の紹介には「第一弾」と書かれているという、ややこしいことになってます。よかった、情報があふれているこの時代に読みはじめて…(笑)。

シリーズ物だけに、過去の作品からつながるエピソードなんかも盛り込まれており、これを最初に読んだら「はて?」と思う部分があったんではなかろうかと思いつつ、私は連続して読んでいるので「あぁ!あの!」と。これはなかなかに爽快…。

そしてなぜこれが翻訳第一弾に選ばれたのかという理由はよくわかりませんが、でもこれが今までの作品よりダントツで面白い!というのは思いました。細かいエピソードがラストにむけて効いてくるあの感じ、こういうの大好きです。事件としてはとても陰惨というか、悲しく生臭くちょっとショッキングなのですけれど、でも面白かった!です。

この作品の原題はちなみに「THE CAT WHO SAW RED」。邦題とはだいぶ違うなぁと思っていたのですが、読み終わったらこの「RED」の意味がわかりました。いいタイトルです。(きっと日本語には訳しづらかったんですよね…)。

「シャム猫ココシリーズ」読了分リスト
1. 猫は手がかりを読む
2. 猫はソファをかじる
3. 猫はスイッチを入れる
4. 猫は殺しをかぎつける
| 海外作品(リリアン・J・ブラウン) | comments(0) | trackbacks(0) |
猫はスイッチを入れる [リリアン・J・ブラウン]
4150772045猫はスイッチを入れる
リリアン・J. ブラウン 羽田 詩津子
早川書房 1990-04

新聞社に務める記者クィラランは、年末の記事コンテストのためのネタ探しに奔走していた。「ジャンクタウン」という町を知った彼は、麻薬がらみの「ジャンキー」の感動的な記事を書こうと思い立ったが、そこは骨董品「ジャンク」を扱うアンティークショップが立ち並ぶ町だった。とにかく取材を始めたところ、ある事件が浮かび上がってきて…。

シャム猫ココシリーズ、第三弾です。

前作で住むところがまたなくなってしまったクィララン、仕方なくホテル暮らしをしていたのですが、これをきっかけにココとヤムヤムと一緒にジャンクタウンにお引越しです。その新しい部屋の家主のおばあさんアイリス・コブが作るお菓子とかが妙においしそうで…読んでいておなかがすきました(笑)。こんな人のいるところに住みたいなぁ。実際いたら面倒くさそうだけど、憎めなくてちょっと好きです、あの人。

事故死として処理された二ヶ月前の若きアンティークディーラーの死の謎を追って、クィラランは独自に調査を進めていきます。街でアンティークショップを開いている同業者たちや、彼の恋人だった女性にインタビューしながら、真相を探るクィル。(しかしなんかクィルが美しい女性に妙に興味津々なこの手のシーンが毎回登場するわけですが、これはこのシリーズのお約束なのでしょうか(笑))。そんな中、さらに新たな事件も勃発して…。なんか今回はまさに「ミステリィ」という感じで、どきどきはらはらです。

ココを頼りになんとか事件を解決しようとして四苦八苦するクィルがいいです。でもそこはさすが「猫」。人の思う通りにはなかなか動いてくれません。そんなココに失望するクィル。でもなんだかんだいって…結局は大活躍しちゃうんですから!そう、今回のココの活躍はまさに「大活躍」。彼女の何のスイッチを入れたのか?!そして何のスイッチを切ったのか!これはすごいです(笑)。

そして毎回クィルの猫たちへの態度には尊敬の念を感じていた私ですが、このセリフでさらにその思いを深めることに。やっぱりいいやつだ、クィル…。

「猫は飼うことができないんだ」
「公平な権利とお互いに対する尊敬という条件で、同じ家を共同で使うだけだ…それでも、なぜかいつも猫に先を越されてしまう。とりわけシャム猫というのは、優位に立つすべを心得ているんだよ」
忘れちゃいけない、大切なことですよね!

「シャム猫ココシリーズ」読了分リスト
1. 猫は手がかりを読む
2. 猫はソファをかじる
3. 猫はスイッチを入れる
| 海外作品(リリアン・J・ブラウン) | comments(4) | trackbacks(0) |
猫はソファをかじる [リリアン・J・ブラウン]
4150772037猫はソファをかじる
羽田 詩津子 リリアン・J. ブラウン
早川書房 1989-08

過去には事件記者として華々しい活躍をしていたクィラランだが、現在担当させられているのは美術欄。編集長にその不満をぶちまけようとした矢先、今度はインテリア雑誌の編集をさせられる羽目に。なんとか創刊号の発行にこぎつけた彼だが、その中で紹介した家が泥棒に入られてしまい…。

シャム猫ココシリーズ、第二弾。すっかり気に入っていますこのシリーズ。こういう深く考えずに楽に読めるミステリィが心を癒すときもある…えぇ、そうです。そうですとも。

前作『猫は手がかりを読む』で主人を殺されてしまったココを引き取ったクィララン。彼がココと遊ぶ様子がなんとも…かわいらしく!そして楽しそうで!いいなぁ、こんなふうに遊んでくれるにゃんこがうちにいたら…おうちに帰ってもさみしくないのに。とってもうらやましくなってしまいました。っていうか、ココをちゃんと「相棒」として尊重して、きちんと対等に扱ってるクィラランは、ほんといい人なんだなぁと感心。見習わねばですね。ペットは人間の所有物じゃありません。

私は翻訳モノの登場人物たちの「会話」がどうもなじめず、なんというか…あの「英語の歌詞を日本語に直すとそこはかとなく変」というのに通じる違和感があって、一作きりとかだと彼らのキャラがつかめなかったりすることが多いのですが、こうやってシリーズで読んでいくと、だんだんわかってくるのがうれしいです。

とはいえ一度きりの登場人物だとやはり同じで…、日本のミステリィとかだと「こいつあやしいかも?」ってなんとなく思ったりするのが(当たってるにしろ外れてるにしろ)ミステリィを読む醍醐味だと思うのですが、翻訳モノではそれがさっぱりできない(笑)。だってみんな変な会話してるしさ…(なんであんなに「ちょっとおされなおもしろいこと」を皆ムキになって言うのか?言わないといけないのか?あれがアメリカンジョークってやつ?そしてそれが文化ということか…)。

というわけで、謎解きの方はまったく放棄気味だったのですが、でも読書としてとっても楽しかったです。事件がどうとか、犯人がどうというよりは、ただ読んで楽しい感じです。(ぶっちゃけもうどんな事件で誰が犯人だったのかおぼろなほどに…!)

今回はココの遊び相手(?)としてクィラランがもう一匹ネコを飼う事になります。名前は「ヤムヤム」。ココは男の子なので、ヤムヤムは女の子です。なんかかわいい名前だなぁ。今後はこの二匹が一緒にご活躍!の模様なので、またまた先が楽しみです。

「シャム猫ココシリーズ」読了分リスト
1. 猫は手がかりを読む
2. 猫はソファをかじる
| 海外作品(リリアン・J・ブラウン) | comments(2) | trackbacks(0) |
猫は手がかりを読む [リリアン・J・ブラウン]
4150772029猫は手がかりを読む
リリアン・J・ブラウン 羽田 詩津子
早川書房 1988-11

過去には事件記者としてそこそこの活躍をしていたクィララン。新しく就職した新聞社で畑違いの美術担当にまわされてしまった彼は、新進画家や批評家を取材してまわることに。そんな中、女流画家を妻に持つ町の画商がオフィスで刺殺されるという事件が起こる。さらに新たな殺人事件も起こり…。クィラランが頭を抱えた難事件を解決に導く、不思議なシャム猫ココの推理とは?

春だし…ちょっと新しい世界に手を出してみようというわけで(?)、このシリーズを読み始めることにしました。「世の猫好き垂涎!」シャム猫ココ・シリーズです。このシリーズは本国での出版順と日本での翻訳版の出版順が何作か前後していた模様なのですが、そこは後発の強みというかなんというか、今はもう出揃っているわけなので、私は本国での出版順どおりに読みたいと思います。現時点まででもう28作目まで出てるんですよね。長く楽しめそうで、幸せ。

というわけで、作品自体はどうだったの?!というと、なかなか面白かったです。最初に出版されたのが1966年ということで、随所に時代を感じさせるところがありますが(電動鉛筆削りに驚いたりとか)、そういうところ以外では驚くほど時代を感じさせません。私が翻訳モノを読むときにありがちな違和感がないわけではないけれども、すらすら読めて楽しめます。

まぁ、犯人がわかったときには…かなり驚き、そして「ミステリィとしてこれはどうよ!!」とちょっと思ったのですが(笑)。あの暗黙のお約束はどこへ…??でもそれもまた楽しという感じで!いやな感じはしません。オッケーです。

猫のココとクィラランが始めて出会う今作品。今後この二人組(一人と一匹組?)がどんなコンビになっていくのか、続きを読むのがとっても楽しみです。

「シャム猫ココシリーズ」読了分リスト
1. 猫は手がかりを読む
| 海外作品(リリアン・J・ブラウン) | comments(0) | trackbacks(0) |