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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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星と半月の海 [川端裕人]
4062137348星と半月の海
川端 裕人
講談社 2006-12-01

西オーストラリアのリーフで交わる女性獣医とジンベエザメの姿を描いた表題作をはじめ、パンダやペンギンなどの動物をテーマにした作品6編を収録した短編集。

「みっともないけど本物のペンギン」「星と半月の海」「ティラノサウルスの名前」「世界樹の上から」「パンダが街にやってくる」「墓の中に生きている」が収録されています。それぞれ短編なのですが、ちょっとずつ登場人物がかぶっていたりして…そういうのもそこはかとなくなく楽しめました。

共通したテーマは「動物」、それを通じて読者である私は何を考えたらよかったのかな…。動物と、私たちの距離。その立ち位置。物語はどれもさらりと読めるのですが、それを考え始めるとなんだか難しいです。でも…そういうことを考えるきっかけをくれるのが、そのお手本を示してくれるのが、この本なのかもしれないなぁとも思いました。物語だけれども…それだけではないというか。

個人的には「みっともないけど本物のペンギン」と「パンダが街にやってくる」が好きでした。(この二つの物語の主人公は同じ…だと思う、自信ないけど…)。
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銀河のワールドカップ [川端裕人]
4087748073銀河のワールドカップ
川端 裕人
集英社 2006-04

元プロサッカー選手の花島勝。仕事もなくくさくさしていたある日、偶然公園で見かけた三つ子の少年たちのサッカープレイに魅了された彼は、小学生チーム「桃山プレデター」の監督を引き受けるが…。

いやー、面白かった!です。一気読みしました。風邪をひいてちょっと熱があるときに読んだのですが、いやはや、文字通りヒートアップして、実際熱が上がりました(笑)。

私はまーったくサッカーのことがわかりません。いわゆる典型的な「オフサイドって何?」組の一員ですが、それでも読んでいて「魅了」されました。出てくるサッカー選手(たぶん実在?←それすらわからず)とか、プレイの名前とか、そういうのはわからないのですが、でもそれに魅せられている彼らに、私は魅せられました。わけわかんないですけど、ボールが蹴りたい気持ちです。(すっかりできる気になっている私)。映像でも漫画でもなくて、こういう文字だからこそ伝わる臨場感というか、ここで繰り広げられる世界に、ほんとうにのめり込みました。夢中になりました。

いつも、川端さんの描く「子どもたち」の大ファンになる私ですが、今回はもう追っかけしたいくらいのファンになりました。うん。きらきら輝く彼らの未来が見えるようです。元気をたくさんもらった!と思います。

時まさにワールドカップ開幕直前の今。リアルタイムでオススメです!!
(ちなみに開幕って…いつ?近いことは知っているのですが。あは。)

【追記】
どうやら実在じゃないらしいので、えーと、ちゃんと調べてみました。だって日本人選手とか本物の名前だったから…つい。あぁ、「レアル・ガラクシア」って「レアル・マドリード」の正式名称(なんだそれは!)じゃなかったんですね!勘違いの嵐。知らないって、こわいですね。(他人事のように言ってみる)。なお、この本に登場する選手たちについて、「モデルとの相関」を推理してくださっている方がいたので、自分のためにここにメモしてみました。へぇ〜。

・ジョルジーヌ・ゼットン ⇒ ジネディーヌ・ジダン
・ミシェル・オグロ ⇒ クロード・マケレレ
・デイヴィット・ベルバウム ⇒ デビット・ベッカム
・ポール・ウォーターブリッジ ⇒ ジョナサン・ウッドゲイト
・フェノメーニョ ⇒ ロナウド
・リカルド・マジコ ⇒ ロビーニョ
・ボビー・カルノ ⇒ ロベルト・カルロス
・ガリンシャス ⇒ イケル・カシージャス
・ホセ・サンタクルス ⇒ ラウール・ゴンサレス

さっぱり…。ベッカムはね、知っていたので「ベッカムって他の読み方するとベルバウムなのかなぁ」って思ってました。ほら、マイケルだったりミハエルだったりミヒャエルだったりする仲間かと…。ほほ。…知らないにも程があるっ!>自分。

こんな私ですが、人生(今のところ)最初で最後の「サッカー観戦」が、前回のワールドカップの決勝戦「ブラジル対ドイツ」だったりします。え?自慢ですよ、自慢。ほほほ。(…ちっちゃい…)。
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今ここにいる僕らは [川端裕人]
4087747727今ここにいるぼくらは
川端 裕人
集英社 2005-07

川の始まりを見たくて山に分け入ったこと、クワガタを獲りに行って出会った人のこと、UFOや宇宙人を夢中で追ったこと、そして淡い恋の記憶。「ぼく」が「きみ」に語る、子どもの頃の思い出の物語です。

小学校時代のいろんな年齢であった出来事が、各章ごとに短編のようなかたちで語られます。こういう子ども時代を実際に自分が過ごしたわけではないですが、(川にはまったり虫を獲ったりはしましたけど)、なんだかとても懐かしい気持ちになりました。あぁ、こういうことがすごく怖かったな、心細かったな。いろんな気持ちが蘇りました。

ただキレイにまとまっているだけじゃなくて、見たくないことや、聞きたくないこと、そんなこともちゃんと書かれているこの物語。いろんなことに慣れてしまった今の自分ですが、子どもの視点から描かれるその世界は、私が忘れてきてしまったものを、たくさん思い出させてくれました。あの頃私の世界はどんな色だったのかな。そんなことに思いをはせました。
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ふにゅう [川端裕人]
4104691011ふにゅう
川端 裕人
新潮社 2004-07-23

「おっぱい」
「デリパニ」
「ゆすきとくんとゆすあしちゃん」
「桜川エピキュリアン」
「ギンヤンマ、再配置プロジェクト」

以上、5つの短編が収録されています。

「結婚」「出産」「子育て」。こういったものに関する女性「お母さん」の視点からの物語というのはよく見かけると思うのですが、これは「お父さん」の物語です。なんだかすごく新鮮でした!

育児休暇をとって娘の面倒を見るも、じぶんに「おっばい」がないことに悩み始めてみたり、出産の立会いで卒倒しそうになってみたり、「お母さんと結婚する!」と言い出した息子にヤキモチをやいてみたり…。

ただおもしろおかしいだけじゃなくて、シビアな現実ももりこみつつ、お父さんたちのがんばりと愛がいっぱいつまったこの物語。新米パパに、ぜひ読んでほしいなぁ。そして結婚している人にも、これから結婚しようとする人にも、子育て中の人にも。いろんなところに、きっと共感できると思います。
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川の名前 [川端裕人]
4152085673川の名前
川端 裕人
早川書房 2004-05-19

菊野脩、亀丸拓哉、河邑浩童は、小学五年生の仲良し三人組。自分たちの住む町を流れる川で不思議な生き物の残した跡を発見した彼らは、これを夏休みの自由研究の課題にしよう!と調査を開始します。こうして始まった彼らのひと夏の冒険と友情の物語、です。

うーん。すごくよかった!です。なんでこの本あんまり有名じゃないのかしら…(偏見?)と思ってしまうほど。川端さんの『夏のロケット』が好きな好きな方なら、間違いなくこれも大好きになると思います。私たちがなくしかけている、何か大事なものを思い出させてくれる、そんな物語。大人にも子供にも、たくさんの人に読んで欲しい本でした。

小学五年生の男の子たちが、ほんとうに生き生きと描かれていて、読みながら自分もどきどきしたり、怒ったり、不安になったり、いっしょに冒険していたような気持ちになりました。あのころ感じていた、いろんな気持ちを思い出しました。私も「カワガキ」だったのに、あんな自分をどこにおいてきちゃったのかな。いつの間に、こんなに遠くに来ちゃったのかな。

夏がまるまるお休みで、時間がたっぷりあって、毎日何をしようかわくわくしていた夏休み。今はもうあんな夏休みを手に入れることはできません。そう考えると子供のころのあの時間って、本当に大切な時間だったんだなぁ…としみじみ思いました。

ひとつ後悔しているのは、「夏に読めばよかったな。」ということ。惜しいことした…。だって夏休みの物語なんですもの。夏になったらもう一度読みたいです。そのときはもちろん自然の中で、陽射しのきらきらを感じて、蚊にくわれながら読むのです。はい!
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夏のロケット [川端裕人]
4163180206夏のロケット
川端 裕人
文芸春秋 1998-10

なぜ「サントリーミステリー大賞優秀作品賞」受賞作品なのかよくわかりませんが…(ミステリー?)。青春時代を共に過ごした仲間たちが、年月を経て再び出会い、青春時代にかなえられなかった夢に向かってひたすら走っていく、そしてその夢はまた果てることなく続いていく…そんな青春ど真ん中の小説でした。合言葉は「火星へ!」。いくつになっても、夢はあきらめちゃいけません。青春に年齢は関係ないですね。

最近本を読んで、ストーリーに裏切られることが多かったので(苦笑)、つい疑り深ーく読んでしまったのですが、全然そんな必要なかったです。どきどき、わくわくしながら読んでいってそのまま最後まで読めば気分爽快。でも続きも読みたいなぁ…。

もうすぐ、もうすぐ火星に手が届く。夢がかなう。そんな主人公たちの気持ちが伝わってくる本の表紙もとてもステキでした。これから読まれる方は、全部読み終えてから、もう一度この表紙を眺めてみてほしいです。

子供だったころ、どうしても集めたくて、でもお金がなくてできなかった「お菓子のオマケ」。それを大人になってお金が自分の自由になるようになってから実現する、それが大人買い。これは、桁の違う大人買いのお話かもしれません(笑)。
| か行(川端裕人) | comments(4) | trackbacks(5) |