プロフィール
chiekoa

呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
カレンダー
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>
カテゴリー(作家さん別)
過去の読書日記
このサイト内を検索
OTHERS
  管理者ページ
  RSS1.0
  Atom0.3
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
使命と魂のリミット [東野圭吾]
4103031719使命と魂のリミット
東野 圭吾
新潮社 2006-12-06

心にある目的を秘め、心臓外科医を目指している夕紀。彼女が研修医として務めている帝都大学病院に、ある日脅迫状が突きつけられる。「医療ミスを公開し、謝罪しないかぎり、病院を破壊する」―。病院はどう対応するのか?犯人の意図はいったい何なのか?

病院の研修医、捜査に訪れた刑事、脅迫状の仕掛け人―語り手が一人でなく、事態を複数の視点から見られるせいだと思うんですけど、何がどうなっちゃうんだろう?みたいなどきどきとか不安な感じはなくて落ち着いて読めました。(むしろ「これはこうくるだろう!」っていうのがどんぴしゃで来るのがすごく小気味よく…)。そして誰に肩入れするとかそういうこともなく読めたので、のめりこむというよりは、わりと客観的に読めた感じ。でもやっぱりひきつけられて、ぐんぐん読みました。一気読みでした。

東野さんの本を読んでいるときは、いつもものすごく「覚悟」しながら読んでいるのですが、この本は久しぶりに最後まで読んで肩の力が抜けたかなぁ〜と。爽快!というのともまたちょっと違うのですが、あの悶々と果てしなく暗く落ち込むような感じ(いつもそれを警戒しているの…)じゃなくて、うまく行きすぎ感はあったものの、爽やかではあったので。まぁそれの「どっちがいい」って話じゃないんですけどね。

そして読む前は「覚えられないし(←それはわたしの脳みそのせい)妙なタイトルだなぁ」と思っていたのですが、読み終えてみたらあぁ、なるほどなぁと。「使命と魂のリミット」、これは、まさにそういう物語でした。わたしの「使命」はなんなんだろうな…。
| は行(東野圭吾) | comments(16) | trackbacks(11) |
虹を操る少年 [東野圭吾]
4062635453虹を操る少年
東野 圭吾
講談社 1997-07

小さな頃からちょっと人とは変わった特殊な子供だった光瑠。天才と呼ばれてきた彼が、高校生になって始めたのは「光」を演奏することでメッセージを発信するという全く新しい「芸術」だった。音楽ならぬ「光楽」に、感応し集う若者たち。しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄り…。

ゆうきさんのところで見かけて気になっていたので読みました。なんだか久しぶりにこういう本を読んだ気がします。自分の読書時代の古きよき時代に読んでいた感じというのでしょうか…。いや、今だってよき時代なのですけど、あの頃はあの頃で楽しかったなぁという時代の。(なんのこっちゃい)。

何もかもを見通し、達観したかのような少年、光瑠。何か大きなことを成し遂げようとする人は、こんなふうなのかもしれません。エンタテインメントとしても十分にはらはらどきどきさせてくれるこの本、そのもうちょっと先にあるものについても、考えさせてくれました。

それにしてもこの悲壮感のなさは、どうしてだろう…?結構テーマは暗いし、主人公たちに降りかかる出来事も明るいものじゃないのですが、この本はなんだか暗くないのです。不思議と安心して読める感じなのです。なぜ?うーん、「光」が重要なモチーフだからだろうか…(違う)。

この本を、同じテーマで、今の東野さんが書いたらどうなるのかな?ってちょっと思ったりしました。読んでみたいような、見たくないような。文章とかそういうののすごさはぐっと増すんでしょうけど、このラストにはならないような気がするので…。
| は行(東野圭吾) | comments(4) | trackbacks(3) |
容疑者Xの献身 [東野圭吾]
4163238603容疑者Xの献身
東野 圭吾
文藝春秋 2005-08-25

アパートの隣人・靖子に思いを寄せる、さえない高校教師の石神。ある日その彼女が殺人事件を起こしてしまったことを知った彼は、愛する人を守るため完全犯罪を目論む。石神の友人でもある湯川は、果たして真実に迫ることができるのか?

発売当時に図書館に予約を入れて、早半年。その間に「このミス」一位を獲り、直木賞を獲り…もうその話題も薄れ始めたくらいの今日このごろ。やっと手元にやってきました。待ってたよ!(ほんと、買えって感じですよね)。

というわけで、読みました。ガリレオシリーズでは、初の長編ということになるんですね。今までの短編とはがらっと雰囲気が違う、登場人物たちこそ同じだけれど、まったく別の物語のようになってました。ドラえもんでいうと、テレビ放送版と映画版の違いみたいな感じでしょうか…。趣向も感動も段違い!でした。(いや、短編は短編でまた違った味わいがあってよいのですが。)

ミステリーだけれど、最初っから犯人がわかっていて、さぁ、警察は、探偵はどうする?!という筋書き。なるほど、どうするんだろう。どうなってもいやだなぁ…、でもこの女の人はあんまり好きじゃないから、この人がつかまるのがいいかな、なんて思いながら読んでいたのですが…、まんまと騙されました。はい。えー!!!

小説の完成度とかすばらしさとか、そういうことを考えたら私はKadockさんのご意見に全面的に賛成です。なんでこんな女性にそんなに思いを寄せるの?とか(まぁ愛に理屈はないのでしょうけれど)、もっとすごい本をあんなに書いている東野さんだったら、もっと書けるだろう!とか思いながら読んでました。でもKadockさんのところを読んで、あぁ、そうだったのかもしれないなぁと。かっこいいなぁ、東野さん。惚れ直しそうです。

そして私は、この石神さんの「純愛」よりも、石神さんと湯川さんのその絆に泣きました。孤高の天才同士のそれは、きっと本当に純粋な結びつきなんだろうなぁって。それにしてもこの純愛、むくわれなすぎて、それがまたリアルで(そう、どんなに片方の思いがホンモノだって、届かないときは届かないのですよね)、なんだか切なかったです。

ちなみに、どうでもいいシーンですが、携帯の電源を切っているときに着信って残るものなのかしら?とちょっと思ってしまいました。え?残るんですか?
| は行(東野圭吾) | comments(23) | trackbacks(20) |
予知夢 [東野圭吾]
4167110083予知夢
東野 圭吾
文藝春秋 2003-08

着々とガリレオシリーズを読み進めております、わたくし。なぜかというとやっと『容疑者Xの献身』の図書館予約待ちの順番が回ってきそうだからです!長かった…。図書館に入荷してから結構すぐ予約したのに、ほとんど半年待たされました。ほんと、買えって感じですよね。でもきっと読んでから買うと思います。(待った意味なし!)

それにしてもこのシリーズは、毎回毎回よくこんな説明を思いつくなぁと、しみじみ感心してしまいます。最初に読み始めたときは、これはどう考えたって説明つかないだろう!って思ったことが、全部鮮やかに説明されるので、ほほ〜!となってしまいます。(それを収録されてる短編ごとに毎回繰り返す私もどうかと思いますが)。すごいですね!

ただ、読んでいると、どれもさらっと読めて、あまり心に深く残るというか、いつものどっしりした感じがないのですが…このシリーズはそういうところを狙っているのでしょうか?純粋に理系トリックを楽しむというか。まぁこれもこれで好きなんですけれど。

そしてこんな私も東野さんと同じ理系出身。同じ理系出身でも、こうも違うのかと…。あ、ちなみにこのシリーズの文庫は「購入」しましたので!(誰に言い訳?)
| は行(東野圭吾) | comments(5) | trackbacks(7) |
探偵ガリレオ [東野圭吾]
4167110075探偵ガリレオ
東野 圭吾
文藝春秋 2002-02

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

こんなに有名かつファンの多いシリーズをナゼ読んでいなかったのか自分でもとても謎ですが…やっと読みました。これは、もと理系の人間としては、はまったら大変そうと思いました(笑)。巻末の解説が佐野史郎さんで、なぜ?と思ったら湯川さんのモデルになったのが佐野さんなのですね。なるほど。ということは、今まで読んでいる間想像していた湯川さんのビジュアルは修正しないと…先に言ってください!(笑)

とりあえず、シリーズ続けて読んでいきたいと思います。
| は行(東野圭吾) | comments(5) | trackbacks(4) |
さいえんす? [東野圭吾]
4043718039さいえんす?
東野 圭吾
角川書店 2005-12

「科学技術はミステリを変えたか?」「男と女の"パーソナルゾーン"の違い」「数学を勉強する理由」……元エンジニアの理系作家が語る、科学に関するあれやこれや。

東野さんのエッセイというのを始めて読んだ気がしますが…おもしろかったです。なんだかうっかりいろいろためになってしまいました。

そしてほとんどの本を図書館で借りて済ませている自分を本気で反省。好きならお金を払うべきだなぁと思えてきました。自分の出したお金が、次の本を支えるんですから…。本気でなんとかやりくりしよう…。
| は行(東野圭吾) | comments(6) | trackbacks(3) |
変身 [東野圭吾]
4061856987変身
東野 圭吾
講談社 1994-06

平凡に生きてきた成瀬純一は、ある日突然凶悪事件に巻き込まれる。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。画家を夢見て、優しい恋人を愛していたはずの彼。しかし、手術後、そんな自分が徐々に変わっていくことを自覚した純一は…。

彼に行われた手術の真実とは何なのか?ドナーは誰なのか?それについては、すぐにネタバレ…というのとはちょっと違うかもしれませんが、読んでいけば誰にでもわりとすぐ想像がつくことだと思います。でもこの本の主題は、そこであっと驚くとかそういうところじゃなくて、何かもっと深いものでした。人間というものの、生きるということの、根源に関するような何か。

それでも私は、「このストーリーで、ラストどう終わらせるつもりなんだろう?」と、わりと冷静に読んでいました。でも…実際そこを読むときにはそんな冷静さは吹き飛んでしまいました。読んでいてぐっと喉が詰まりました。涙が浮かびました。目を閉じて、彼らのことを思いました。哀しいのか、そうじゃないのか、よくわかりません。でも、確かに心揺さぶられる本でした。
| は行(東野圭吾) | comments(6) | trackbacks(12) |
鳥人計画 [東野圭吾]
4043718012鳥人計画
東野 圭吾
角川書店 2003-08

日本ジャンプ界を担うエース・楡井が毒殺されるという事件が発生。捜査が難航する中、警察に届いた一通の「密告状」。犯人を密告したのは誰なのか?そして事件の真相は…。

こんなに有名な作品をなぜ読んでいなかったのかしら…。謎。

そのせいで(?)ちょっと期待しすぎちゃったキライもあるのですが、おもしろく読みました。犯人の視点、周りの人々の視点、警察の視点…。誰が犯人なのか?というミステリーではなく、誰が犯人を密告したのか?というミステリー。さらにラストに明かされる真実。なるほど…。(←この「真相」をすごいものだと想像しすぎちゃったのでした。すごいというか、ひえぇ、そうなの??でした。)
| は行(東野圭吾) | comments(2) | trackbacks(9) |
超・殺人事件―推理作家の苦悩 [東野圭吾]
4101395225超・殺人事件―推理作家の苦悩
東野 圭吾
新潮社 2004-04

「推理小説作家たち」を題材にした短編集です。が!なんというかもう。そんな短編だなんてひとくくりにしちゃ失礼なような、すごいものばかりです。意表をつくトリックあり、辛辣な皮肉あり、衝撃のラストあり。ブラックユーモア満載で、しかしそこがまた最高におもしろいのです!東野さん、すごいなぁ!しかしこの原稿を渡された編集の方はいったいどう思ったのでしょうか(笑)。ひゃー。

収録されている中に、「超理系殺人事件」というのがあるのですが、その扉のページには、題名とともに「この小説が肌に合わない方は飛ばし読みして下さい。」と書いてあるのです。自分の小説を読み飛ばせって、なかなか書けないよね〜なんて思って読んでたら、これまた最後にぎゃふん!となりました。

そう、どの短編もまさに「ぎゃふん」。落ちたかと思ったらさらにもう一段!みたいな。翻弄されまくりました。やられました。脱帽です。「ぞくり」「どきり」「にやり」とすること請け合いです。
| は行(東野圭吾) | comments(2) | trackbacks(9) |
ゲームの名は誘拐 [東野圭吾]
4334923755ゲームの名は誘拐
東野 圭吾
光文社 2002-11-19

自分が企画したプロジェクトをクライアントに白紙撤回された佐久間。計画は一からやり直し、担当者も変更。そんな決定を下した取引先の副社長、葛城に直談判してやろうと、その自宅を訪れた佐久間は、何者かが屋敷の中から塀を乗り越えて出てくる姿を目撃します。後をつけた佐久間は、その少女が葛城の娘、樹理であるということを知り、彼女と共謀して、葛城にあるゲームを仕掛けることを思いつきます。「誘拐事件」という名のゲームを…。

狂言誘拐を仕掛けて、相手から身代金を奪う。奪えれば自分の勝ち、失敗したら負け。裏の裏をかいて、綿密に練られる犯行計画。佐久間はこのゲームに勝つことができるのか?なるほど、タイトルどおりだな…と思いながら読んでいたのですが、いやぁ、見事に騙されました。騙されたというか、やられたというか。やっぱりうまいなぁ、この人。わかったつもりで読んでいたのに、さらにもう一段上をいっているというか。(私のレベルが低いだけですか?!)なにかきっとあるとは思っていましたが、こうだったとは!このラストはなかなか秀逸です。(ちょっと納得いかないような気がなきにしもあらず、ですが。)そしてこのゲームに、佐久間は勝ったのかな、負けたのかな。うーん。難しいです。

最初はこの「佐久間」さん、あんまり好きじゃなかったのですが、最後には好きになりました。「人生はゲームだ」なんてかっこつけたこと言ってないで…ね。勝ち負けなんてどうだっていいじゃないですか。それとも、男の人ってやっぱりこんな風に考えて生きてるのかなぁ…。つらそうだなぁ…。

そして、わたし的にこの小説の唯一の難点は「ヒロインが魅力的でない」ことでした。だってなんだかかわいくないんですもん…。
| は行(東野圭吾) | comments(4) | trackbacks(4) |