トイレでタバコが発見される。遅刻の人数が増える。これらの始まりの合図に教師たちはまだ気づかない。私たちの学校が崩壊しつつあることを。私には一体何が出来るのだろうか……。
これは…リアルなのでしょうか。リアルなんでしょうね。瀬尾さんって、中学校の先生だってことですし。でも私には…正直ピンときませんでした。自分の通っていた中学校がものすごく平和だったからでしょうか。でもこんなに荒れてはいなかったですけど、普通に「いじめ」はあったし、ぶっちゃけ私いじめられっこだったし。でも私が当時考えてたことって、ここに書いてあるようなこととは全然違った、気がします。いやもう、記憶があいまいで確かなことは言えないのですが(笑)。これを「痛い」と感じるには、年をとりすぎたということなのでしょうか…(遠い目)。
でもまぁ私の過去と一致するかどうかとか、そういうことはこの際どうでもよくて、こういう生活も、こういう考え方も、こういう逃げ方も、こういう立ち向かい方も。全部がきっとリアルで、そのどれが正しくて、どれが間違ってるなんてことはないんだろうなぁと、しみじみ思いました。何もかもめんどくさくて、複雑で、投げてしまいたくなるけれど、投げられなくて、投げるわけにはいかなくて、日々もがいている人が、いまこの瞬間にもきっといるんだろうなぁ。私は素直にその人たちを、すごいと、そう思います。自分が全く関係なくて、ごめんなさいって、思ったりもしました。
でもなんとなく、なんとなくですけど、今っていろいろやりすぎ、考えすぎなんじゃないかなぁっていうのも思います。回りが勝手にコトを大袈裟にしてるっていうか、「それは大変なことなんだ」「心の傷が」「マニュアルが」etc.…。なんか、よってたかって「大変なこと」に、そういうふうにしちゃったんじゃないかなぁって気がしたりもします。たいしたことじゃないなんて、当事者としても思いませんけど、でもそんなに騒ぐことでもないんじゃないかなぁ…。うまく言えませんが。もっと子どもを、人を、信じてあげればいいのに。
実際の中学生が読んだらどんなことを思うのかな。ぜひ聞いてみたいです。だって、現役の「先生」が書いているんですよ?これってものすごくすごいことですよね。
ちょっとだけ思ったのは…「中学校なんて義務教育なんて温室だ。社会に出たらもっと厳しい」みたいな箇所。ほんとにそうですか?私は…なんとなくそうは思いません。あの頃のほうが、「生きる」ってことがすごく大変だったような気がする…。今、それだけ怠惰に生きているんだと言われてしまえばそれまでかもしれませんが、大人のほうが楽なこと多いと思うんだけどな。