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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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匂いをかがれる かぐや姫 〜日本昔話 Remix〜 [原倫太郎]
483871727X匂いをかがれる かぐや姫 〜日本昔話 Remix〜
原 倫太郎 原 游
マガジンハウス 2006-11-22
livedoor BOOKS
書誌データ

翻訳ソフトで日本語→英語→日本語と訳して出現した、まったく新しい日本昔話。さて有名な昔話がどうなるか?!「一寸法師(少量法律助言者)」「かぐや姫(匂いをかがれるとすぐに、プリンセス)」「桃太郎(桃タロイモ)」のシュールな変換昔話3編を収録。

アイディア自体はそう珍しいものでもないと思うのですが、(翻訳ソフトを使うっていうのは新しいかもですけど)、でも題材が「日本昔話」っていうのがまた妙にツボで、よけいにおかしなことになっていて面白かったです。

もともとのお話(私たちがよく知っているやつ)と、それの英訳と、さらにその和訳と、三パターンの文章が掲載されているわけですが、あらあら、これがこんなことに…(笑)と、珍訳続出で笑えます。なんであれがこうなるの?!と、思わず英語の文も読んでしまうので、うっかり英語の勉強にもなったりし…。それぞれについているイラストも、ちゃんとそれぞれの雰囲気をつかんでいてくくく…という感じ。笑えます。

しかし、もともとの作品があって、それを翻訳ソフトで2回翻訳って…、この本の著者さんのお仕事はなんなのかしらと思ってみたり。(まぁ「複数の翻訳ソフト」を使ってらっしゃるそうですから、それなりに手間隙かかってるんでしょうけれど!)。そう考えると、これは本というよりは、本という形の「作品」なのかな。

ちなみに私が思い出したのは、清水義範さんの「ジャポン大衆シャンソン史」(新潮文庫『秘湯中の秘湯』に収録)という、日本語の歌をフランス語に訳したものを、再び日本語に訳しなおしたら…というやつです。 サザンの「いとしのエリー」がえらいことになってて、大笑いしました。ちなみに「リンゴの唄」から光GENJIの「パラダイス銀河」まで、なんと36曲が翻訳されています。あぁ、また読みたくなってきたなぁ。
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私のスフレ [林真理子]
4838717601私のスフレ
林 真理子
マガジンハウス 2007-01-18
livedoor BOOKSで購入
書評データ

東京へ行きたかった。あの街へ行きさえすれば、素敵なことがいっぱり起こると信じていた―。甘酸っぱい記憶がよみがえる追憶のエッセイ集。

…こう、かわいいっぽい見た目の本なんですけど、読んでいるとものすごく物悲しい感じがしてしまうのはなぜでしょう。「甘酸っぱい記憶がよみがえる」と帯に書いてありますが、甘酸っぱいというよりは、ただ酸っぱい、いや、しょっぱい…。

「私の青春時代のキーワードは「卑屈」です」。この本の中で繰り返し林さんがおっしゃっているように、この本の全編に漂う雰囲気も、そう、「卑屈」。だからなのかなぁ、あの感じは…。私は今お金持ちになりました、有名になりました、結婚しました…。そういうことも書いてあるけれど、でも、この本の中には笑顔がない感じ。そしてわたしもこれを読んで笑えない感じ…。

なんか、いやな感じなんですけど、読んで暗くなるけど、でもこの本は嫌いじゃないなぁ。読んでる間、ずっといやだなぁと思ってたけど、読み終わったらそうじゃないなぁ。どうしてでしょう。
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ピアノ・サンド [平田俊子]
4062755645ピアノ・サンド
平田 俊子
講談社 2006-11-16

離婚して一人で暮らしていた彼女は、友人から話を持ちかけられ、古いピアノを預かることになる。百年前のフランス製、燭台付きだというピアノを部屋に入れるため、結婚していたころに使っていた二人用の家具を買い換えることにしたが…。表題作「ピアノ・サンド」のほか、「ブラックベリー」「かなり長めのあとがき」が収録された短編集。

初読みの作家さんでしたが…ジャケ買いならぬ表紙買いです。kaoriさんのところでも見かけて気になっていたので…。

明るいか暗いかといったら、暗いほうに分類されるお話たちだと思います。でも…不思議とイヤな感じはしないというか。どこへいきつくということもない物語の、その頼りなさがなんだか心地よく、しみじみ読めました。文章もすごくシンプルでいさぎよい感じがして、それでいて心に余韻を残すというか。印象的でした。

そして読み終わってから気付いたのですが、「ピアノ・サンド」の主人公のこの女性、名前が出てきません。なんだかぐっとさみしくなりました。そして、そのことを思ったとき、この彼女の心の空洞が…ぽっかり空いたその穴が、わかったような気がしました。
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秋の森の奇跡 [林真理子]
4093933057秋の森の奇跡
林 真理子
小学館 2006-04-28

仕事にも家庭にも恵まれ、何不自由ない生活をしてきた四十二歳の裕子。母親が呆けてきたらしいという事実、夫の浮気への疑念。様々な問題を抱え悩む彼女に、熱烈なアプローチをかけてきたのは…。

うーん、これは最初にあやまります。ごめんなさい。全然ダメでした。結構話題になってたし、いろんなところで宣伝を見たし、期待してたんだけどなぁ…。いや、この本がダメという話ではなくて(その判断は私にはできない…)、今の私にはまったく合わなかったという、その意味で「ダメ」です。でもこの本が合うような人、私は苦手かも…。

まずこの主人公の裕子さんとやらに、私はまったく感情移入ができません。なんだこの人。これだけ恵まれてて、その上でなに、ちょっと恋のお遊びですか??本気の恋ならわたしはいいと思うんですけど、これは…違いますよね。年齢的にも立場的にも、今の自分とギャップがあるからでしょうか。この歳になったらわかるのでしょうか。でもとりあえず今の私には全然全くさっぱりわかりませんでした。とにかく理解不能。理解できないので同情の余地もなし、と。(同じような年齢の「家庭を持った女性の恋の話」でも、小池さんの『虹の彼方』はものすごく心に響いたんだから、それだけじゃないのかもしれないですけど。)

「年齢を重ねるうちにだれしもが避けて通れないシビアな現実の数々」って、ものすごく当たり前のことばっかりなんですけど、もしかしてすごく弱い人?そこがリアル?でも私は好きじゃない…。それにこう言っちゃなんですけど、林さんってこんなに文章が下手でいらっしゃったかしら…。うーむ。しかもこんなところで終わるんですか?はて。

「不倫でもなく、浮気やよくある情事でもない、そんな魂が触れ合うような恋愛は存在しうるのか。大人の女性にとってセックスの絡まない恋愛は成立しうるのか。」がテーマなようには全く思えませんでした。「切なく、心が締め付けられるような心理描写はまさに圧巻! 」とも思いませんでした。魂が触れ合うような恋愛?どこに??それってこんなもの??宣伝文句に期待しすぎちゃいけないってことですね…。

ひどいこと書いててごめんなさい。自分がいつか結婚して、こんな状態になったら「すばらしい本だわ」ってなるのかもしれないですけど、とりあえず今の私にはダメな本でした。タイミング。それもまた本との出会い…。
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水曜の朝、午前三時 [蓮見圭一]
410125141X水曜の朝、午前三時
蓮見 圭一
新潮社 2005-11

45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら…」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。

↑って紹介文に書いてあったんですけど…。えーと、全然わかんなかったですが?!どのあたりが「燃えて」いたのかしら。うーむ、感受性低し。

というかこの本、私よりもう少し上…というか、私の親くらいの世代がターゲットのような気がします。少なくとも「大阪万博」をリアルで知っている世代…。その当時の「燃える」が実感できる世代じゃないとわからないのじゃないかなぁと。私にとって大阪万博は歴史の中の出来事であって「懐かしい」ものではそもそもないですし…。

燃えるどころか、え?恋愛小説?ほんとに好きなの?これって恋愛?くらいにしか思いませんでした。すいません…。だいたいちょっと主人公の女性が好きじゃなく…(っていうかヤナ女?)。彼女がつらいと思ってるのかどうかもあんまり伝わってこなかったし、うん、確実に読み方を間違っていると思われます、わたし。ここはひとつごめんなさいで…20年経ったら出直します!
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はずれ姫 [長谷川純子]
4103011718はずれ姫
長谷川 純子
新潮社 2006-08-19

路地裏の店にいたのは、艶めかしい色気のある美貌の女。どうしてこんないい女が…!?はずれくじ人生を歩む寂しい女と男の身悶えするほど切ない短編集。

「マキの包むもの」「はずれ姫」「ナッちゃんの豆腐」「蛍を飲む」「サリーの恵み」の五編が収録されています。表紙がかわいいなぁという理由で読んでみました。初読みの作家さんです。

表紙の感じからして、おもしろおかしくかわいい物語たちを想像していたのですが…違いました。ある意味びっくり。どちらかというと、こう、なんというか、大人目?まぁそんなに激しくはないというか、おとなしめというか、控えめというか、ですけど。あっさり書いてるけど、えー、みたいな。気分がいいか悪いかっていったら、悪いような。日向ではなく、日陰というか。(何を言っているのかよくわからなくなってきました)。

こういった物語に「身悶え」をするような、経験がまだないのか、年齢が浅いのか、感受性の問題なのか…。これに共感できるように、いつかなるのでしょうか。なりたくないような。微妙です。でも読んだ印象、ターゲットは私よりもっと年上。

そんなわけで個人的にはどれもちょっとな…という感じでしたが、中では「ナッちゃんの豆腐」が一番好きかなぁ。ナッちゃんのしゃべるとことか、照れるとこが好きでした。
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死ぬほど好き [林真理子]
4087475948死ぬほど好き
林 真理子
集英社 2003-07

突然、連絡が途絶えてしまった恋人を追いかける妙子。結婚まであとわずかという時にあらわれた別の男に惹かれる由希…。8人の女たちが抱える恋の痛みと愛の傷を鮮やかに描く、珠玉の短篇集。

「果実」「シミュレーション・ゲーム」「赤すぎんちゃん」「死ぬほど好き」「ラマダーンの生贄」「お元気ですか」「憶えていた歌」「花火」という八作品が収録されています。

手持ちの本の整理をしていたら、出てきました。はて、すごいタイトルの本だわ。私こんな本買って読んだんだったかしら…そしてなぜまだ持っているのかしら…。(よっぽど気に入らないと手元に置いておかない習性が)。

というわけで、読んでみました。おそらく再読、です。読み終わって、なんで自分がこの本をとっておいたのか、なんとなくわかるような気がしました。ものすごくやるせないんですけど…でもこの本に登場する彼女たちは、全然他人じゃないんです、私にとって。前に読んだのがいつだったのか忘れましたが、今の私は彼女たちと年齢がものすごく近い。まさにどんぴしゃ。今このときにこの本を発掘してしまった自分が怖いくらいでした。

状況が同じだから共感を覚えるとか、そういうレベルの話ではありません。彼女たちの中にある、妬みや僻みや自己憐憫、人に見せない、見せたくない、けれど確実にそこにあるその感情。他人を見下し、自分を正当化する。それはまんま私の中にある感情で。読んでいてものすごく恥ずかしくなりました。あぁ、私も同じだって。ものすごくイヤな気持ちになりました。でも、目をそらせないんです…。

私は本当に馬鹿だ。だけどそれがいったい何だっていうんだろう。
心底ぞっとしました。私…どうなるんだろう。なんだか泣きそうです。えーん。
(なんとなくパニック中…)。
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カフーを待ちわびて [原田マハ]
4796652124カフーを待ちわびて
原田 マハ
宝島社 2006-03-20

沖縄・与那喜島で、一人、祖母から引き継いだ店をやっている明青。代わり映えのしない毎日をすごす彼の元に、ある日届いた一通の手紙とは…。

「第一回日本ラブストーリー大賞」の大賞受賞作だそうです。へぇ。作家の原田マハさんは、原田宗典さんの妹さんだそうです。へぇぇ。

というわけで、読んでみました。沖縄を舞台に、リゾート開発なんかの話もまじえながら繰り広げられる、ちょっと不器用な人のラブストーリー。物語としてはまぁ予想通りの展開といえば展開で、キャラクターたちも皆が皆そう魅力的というわけでもなく、でも、読み終えて悪い気はしないというか、まぁまぁよかったかな?…という感じの本でした。

私が一番ひっかかってしまったのは、ヒロインの「幸」のイメージがブレてしまったということです。髪の長い、色白の美人で、白いワンピースとか着ちゃうような人。でもわりと図々しく、ずぼらなところもあり、料理はできず、家事はできず。清楚なようでいて、行動的でもあり、年上の人に遠慮なくタメ口をきいたりもする。…なんだか、よくわからなくてですね、つかみきれなくてイメージできなかったのです。こうやって書いてると、「そのアンバランスさが魅力」系にも思えるのですが、読んでるとそういう感じでもなかったので…わからなくなってしまいました!

でもまぁ、リアリティはないのかもしれないですけど、お話しとしてはとてもよくできていると思います。ちょっと最後に詰め込みすぎ感がありますが(笑)。悪くないと思えるのは「南の島」パワーか?あと「リゾート開発」の是非について、こういう風に物語りに取り込んで、こういう結果にするのって、珍しいなぁと。それは思いました。

映画化したら見たいかどうか。うーん、うーん…。そんなに思い入れのある本じゃないので、(スイマセン)、映像化自体に嫌悪感はないのですが、どうかなぁ。キャストによりけりかなぁ…。
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ヘヴンリー [日向蓬]
4087747840ヘヴンリー
日向 蓬
集英社 2005-12

無邪気な妻子もちに、プライドばかり高い独身男。“結婚適齢期”の彼女たちが付き合うのは、どうしようもなく愚かな男ばかり。だけど、なぜか愛おしい。いつかは終わる恋だとわかっていても。約束も未来もない“不純”な恋が生む、刹那の純粋。「結婚」の周りをふらふらと漂う、彼女たちの恋のリアル。第1回R‐18文学賞大賞作家の恋愛小説集。

表題作の「ヘヴンリー」のほか、「反対車線」「ベビーバス」「カラスノエンドウ」「絶対値」「ロシアのこけし」「きつねの嫁入り」「無花果」の全8編が収録されています。

これは…なんだかそれぞれの味わいが違いすぎて、一冊の「短編集」としてはおさまっていないというか(いい意味でですけど)、上の文章(アマゾンの紹介文ママですが)で書かれているほど「女」とか「恋」とかでくくれないんじゃないかなぁと思ったりしました。

しかしこと「恋」に関しては、ここまで割り切れたら、うーん、それって楽しいのかなぁ、幸せなのかなぁ。よくわかりません。総じて、女の方がクールで、男の方がロマンチストってことでしょうか。

一番好きだったのは…「反対車線」かな。うん。女友達って、こういう感じ(笑)。
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優しい引力 ―届かなかったラヴレター小説版 [檜山智子]
4286006131優しい引力―届かなかったラヴレター小説版
檜山 智子
文芸社 2005-10

もうすぐ二十九歳になるのに独身の潤子。結婚し、家庭を築いていく同年代の友達たち。親からもプレッシャーをかけられ、見合いの話も持ち込まれる。そんな潤子の心の中に九年間ずっと住み続けていた人とは…。

とにかく…主人公の設定がですね…。妙に親近感を抱いて読みました。

潤子の忘れられない人というのは、九年前、大学生のときの先輩です。恋人同士…というわけでもない、でもお互いに好意を抱いていた淡い関係というのでしょうか。いっしょにどこかにでかけたりはしたけれど、付き合っていたわけではない人。そもそも潤子は自分が彼を「好き」だということにすらなかなか気づきません。そして気づいても、その気持ちを伝えることすらできずに、事情があって会わなくなってしまった。

この潤子がまた、基本的にダメダメです。全然「いい女」じゃありません。すごく普通。すごくいそう。読んでいていらいらします。そう、親近憎悪っていうんでしょうね…はは。

そんな潤子が彼と再会してうんぬん…という話だろうと思っていたのですが、そこは想像とちょっと違いました。でもそれだけに引っ張られたというか。この作家さんの本は初めて読みましたが、これまた決してうまいというわけではありません。時系列があっちいったりこっちいったり、それがうまく書けていれば問題ないのですが、変に飛びすぎて読みづらい。九年前、二人がうまくいかなかった事情も若干微妙。でも最後まで読ませます、この構成。そこはうまいなぁと思いました。(えらそうな私…。)

どうか、これからの彼女が、幸せでありますように…。
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