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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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競作 五十円玉二十枚の謎 [若竹七海 他]
4488400523競作五十円玉二十枚の謎
若竹 七海 依井 貴裕 有栖川 有栖
東京創元社 2000-11

池袋の書店を土曜日ごとに訪れて五十円玉二十枚を千円札に両替する中年男の真意は? 若竹七海提出のリドル・ストーリーにプロアマ十三人が果敢に挑んだ、世にも珍しい競作アンソロジー。

若竹さんがご自身の若い頃に実際に体験した「謎」について、いろんな人が「回答」を寄せるという形の面白いアンソロジーです。

プロ側の回答者が、私が普段読んでいない作家さんたちだったので、それだけがちょっと残念。だって彼らのほかの作品を読んでいたほうがこれは絶対楽しめるにきまっているから!くぅ〜。今からでも遅くはないでしょうか。そして今回の回答者じゃないですけど、少なくとも北村薫さんの本は読みたい…。来年の課題とします!

アマ側の回答者は…といえば、「倉知淳」さん!!そう、ここのご出身(って表現はどうなのかしら)なんですよね〜。おぉ、もうこの作品から猫丸先輩が!!知らなかった〜!うれしくなってしまいました…。

しかしこうやってプロの文とアマの文を続けて読んでいると、やっぱり慣れていない方の文は「読む」のが疲れますね…。物語を読むという部分以外で非常に体力を使うというかなんというか。やっぱりプロはすごい。うん。というわけで、読み終えた今わりとぐったりしてます(笑)。で、結局真相はどうなのかなぁ…。ほんとにこれ読んで「俺のことだ!」って誰か思ってる人いないのかなぁ…。(妄想中)。

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八月の降霊会 [若竹七海]
4048731289八月の降霊会
若竹 七海
角川書店 1998-09

一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。降霊会、それは単なる娯楽でしかないはずだった。しかし、霊媒師の口から出てきたのは、誰も知るはずのない招待客の秘された過去―。死体、人骨、異様さを増していく山荘。降霊会に絡んだ忌まわしき意図とは?!

八月なので…読んでみました。(季節感は大切にしないと!) 読んでいる間に、あれ?これ誰の作品だっけ?って思って表紙を見直して、そっか、若竹さんだった、でもほんとに若竹さん?ってくらい、今までにない感じの作品でした。

背景やら人物の関係やらが複雑で結構ややこしくて、そういう部分に翻弄されつつ、さらにオカルト?!も入っていて、かなり混乱しながら読みました。結局…どういうことだったのかなぁ。衝撃の結末。ミステリーなのかホラーなのか。混乱は混乱のままです。してやられたり!という感じでした。ぞっ…。(しかし異色だなぁ!)。
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猫島ハウスの騒動 [若竹七海]
4334076351猫島ハウスの騒動
若竹 七海
光文社 2006-07-21

葉崎半島の先、三十人ほどの人間と百匹を超える猫が暮らす通称・猫島。民宿・猫島ハウスの娘・杉浦響子は夏休みを迎え、家業の手伝いに精を出す日々を送っている。そんなある日、ナンパに勤しむ響子の同級生・菅野虎鉄が見つけてしまったのはナイフの突き立った猫の死体、いや、はく製だった?!奇妙な「猫とナイフ」事件の三日後、マリンバイクで海の上を暴走中の男に人間が降ってきて衝突した、という不可解な通報が。降ったきた男は「猫とナイフ」事件にかかわりがあるようだが…。のどかな「猫の楽園」でいったい何が?!

ヴィラ・マグノリアの殺人』『古書店アゼリアの死体』に続く、葉崎シリーズ(と勝手に名づけてみた)の第三弾です。

帯に「待望の新作」と書いてありましたが、ほんとうに待ってました!若竹さんの本は悲しいかななかなか図書館に入らないので、これはもう!と思って買っちゃいました。ほら、表紙もかわいいし…猫も好きだし…(誰に対しての言い訳?)

舞台は島、時は夏まっさかり、さらにそこは猫だらけ!、ということで(?)、いつものようなぞくっとしてしまうほどのブラックさはあまり感じませんでしたが、若竹さんらしいユーモアにあふれた作品でした。

登場人物たちのキャラがみな生き生きとしていてすばらしいし、人間のみならず猫のキャラまでたっていてすばらしいし。(個人的には今回は七瀬さんが一番お気に入りでした)。キャラもよければもちろんストーリーもよく。ラストのオチまでばっちり決まって、文句なしで面白いです!

本の面白さはタイコバンなのですが、さらにこの猫たちが…!きゅーん!章ごとについている猫の絵もまたなんともいえずかわいらしく、猫好きにはたまらないことと思われます。基本犬好きの私もメロメロでした。

そして気になるのは「修学旅行の出来事」。な、何があったの〜?!
(野次馬根性まるだしです)。
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クール・キャンデー [若竹七海]
4396328133クール・キャンデー
若竹 七海
祥伝社 2000-10

十四歳の誕生日と夏休みの初日を翌日に控え、わくわくしていた中学生の渚。ところがその日、ストーカーに襲われマンションから飛び降りた兄嫁が治療のかいなく他界し、さらに、同じ頃そのストーカーも変死するという事件が発生します。兄・良輔がその殺人犯として疑がわれていることを知った渚は…。

舞台になっているのが『ヴィラ・マグノリアの殺人』や『古書店アゼリアの死体』でおなじみの葉崎で、さらにはそれらの作品に出てた人々も脇役で登場したりして、おぉ!とか思いながら、楽しく読みすすめました。

主人公・渚の一人語り、中学生の口調で語られるこの物語。さわやかに、楽しく、青春のあれやこれやを織り交ぜつつ、お兄ちゃんの無実を晴らすためにがんばる…こういうライトな児童文学みたいなのも書くんだなぁ、若竹さん、とか思いながら読んでいたら…最後の最後でぎゃふんとなりました。えぇ、もう、ほんとにかなりのぎゃふんでした!

えー!で、このあとどうなるんですかぁ?!
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プレゼント [若竹七海]
4122033063プレゼント
若竹 七海
中央公論社 1998-12

トラブルメイカーのフリーター・葉村晶。そして娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける、のんびりしているようで実はやり手の小林警部補。二人が巻き込まれた八つの事件とは…。

葉村晶が主役で探偵役をつとめる物語と、第三者の視点から語られ小林警部補の登場する物語が、交互に収録された短編集です。探偵の視点だったり、犯人の視点だったりという、いろいろなスタイルに翻弄されたりもしました。

事件が解決してめでたしめでたし…となるのとはまたちょっと違う感じの作品たち。解決も明確に語られるわけでなく、読み手にゆだねられているような、そんな突き放したような感じです。読後に残るやりきれない気持ちも独特です。もちろん、それがいやとか、おもしろくないというわけでは全然なく、それがまた若竹さんの作品の魅力だったりもするのです…!

葉村晶シリーズはこれ以降も続いているので、それを読むのも楽しみです。
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名探偵は密航中 [若竹七海]
4334073794名探偵は密航中
若竹 七海
光文社 2000-03

昭和五年七月、横浜を出港、倫敦に向けて旅立った豪華客船・箱根丸。しかし、船出早々、横浜で起きた奇妙な殺人事件の容疑者が、箱根丸に乗船していたことがわかり、大騒動に!さらに、男爵令嬢の逃亡事件、船内での殺人事件、幽霊船騒動等々…箱根丸の"訳あり"の船客たちが引き起こす奇妙な事件を綴った、オムニバス・ミステリーです。

最後まで読むと、船の出港から到着までの物語になっているのですが、その全体が七個のお話に分かれていて、それぞれのお話の主役たちが全部違うという形式の物語です。それぞれの物語単独でも十分おもしろいのに、全体としてみたときに最後に見えてくるものが…おぉ!と思わされました。このラストの爽快感はすばらしい!です。

よくよく読んだら結構恐ろしいことが起こっているし、書かれているのですが、全体のユーモラスな雰囲気と、おなじみのこの挿し絵のおかげで、全然そんな暗い気持ちにならず、楽しく読めました。こういう気軽に読めるミステリーというのも大好きです。
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古書店アゼリアの死体 [若竹七海]
4334073964古書店アゼリアの死体
若竹 七海
光文社 2000-07

海辺の街、葉崎の海岸に打ち上げられた溺死体。その死体が、十二年前に失踪した地元の名家・前田家の御曹司・秀春のものらしいということが分かり、街中大騒ぎになります。自殺なのか、事故なのか?そもそも死体は本当に秀春なのか?そして事件の陰に見え隠れする前田家の秘密とは…。

ヴィラ・マグノリアの殺人』と同じ、葉崎が舞台となったミステリーです。今回の物語の主要メンバーは前回とは違いますが、事件の捜査にあたる警察署の警部補が前回と同じ駒持さんで。途中チラッとマグノリアの住人も出てきたり、知ってる地名やお店が出てきたりもして、なんだかうれしくなりました。これシリーズになるんだったらもっと読みたいなぁ。

どうせ真相なんてわたしにはわからないわー、とはなからあきらめていたので、やっぱり登場人物たちのやりとりを中心に読んでしまいました。相変わらずは明るくユーモラスで、何度もくすりと笑いました。でもそれだけでは終わらないのです。そこはやっぱり若竹さん。人が併せ持つ表と裏。一見しただけでははかりしれないその闇に、ぞくっとさせられもしました。

そして一件落着かと思いきや…というラスト。
人間って怖いです。(いや、怖いのは女?!)

あ、あと私も海に向かって「バカヤロー!!」って叫んでみたくなりました(笑)。
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ヴィラ・マグノリアの殺人 [若竹七海]
4334073417ヴィラ・マグノリアの殺人
若竹 七海
光文社 1999-06

舞台は海辺の小さな町。ヴィラ・葉崎マグノリアという全部で十軒からなる建売住宅。その空き家になった一棟で死体が発見されます。死体はいったい誰なのか?犯人は?そんな中、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生して…。

このヴィラの住人たちが、皆なんというか個性的というか、一癖ある人たちばかり。そして何か秘密を隠し持っていそうな…そんないわくありげな人々です。降ってわいた事件に右往左往する彼ら。捜査が進むにつれて、そんな住人たちの素顔も明らかになっていくのですが、そこがまたそこはかとなくブラックでした。人間、生きていればいろいろあるよね…と悲しい気持ちになってしまうというか。そして誰もが怪しく見えてきて、誰が犯人なのかまったくわからなくなるわたくし。最後は「えー!うっそぉ!」。

それでも全体のトーンはとてもユーモラスで、どんどん読めてしまいます。謎解き自体もおもしろいですが、描かれる彼らの人間模様がやっぱり一番おもしろかった(なんて言っては失礼でしょうか…)です。ご近所付き合い…。

挿画の杉田比呂美さんの絵もかわいくてぴったりで大好きです。
(若竹さんの本のイメージは、私の中ではすっかり杉田さんの絵です。)
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閉ざされた夏 [若竹七海]
406263838X閉ざされた夏
若竹 七海
講談社 1998-07

才蔵は天才作家と呼ばれた高岩青十の文学記念館で働く学芸員。その記念館で、次々と放火騒ぎが起こるようになります。ミステリィ作家の妹・楓とともにその謎解きを試みる才蔵ですが、そんな中、旅行に出たはずの同僚が館内で死体となって発見され…。

ミステリィとしては、ちょっとどうかなと思うところもなきにしもあらずです。そもそも殺人の起こる動機がなんというか…ですし、トリックもたいしたことないといえばない。でも、ただミステリィというよりは、なにかこうもっと重たい…人が背負っているものというか、生きていく重さみたいなもの、そういうものを書きたかったのかな…と。うーん、うまく言えないですが。

楓の言ったこのセリフ。

逃げるために生まれてきたわけじゃない。誰かの本気の想いから、逃げるために生まれてきたんじゃないよ。そうでしょ?
そして、ラストシーン。最後の最後、まさに最後の一行で語られるあのセリフ。すべてはそこにたどり着くための物語だったのかなと思いました。

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火天風神 [若竹七海]
4101490228火天風神
若竹 七海
新潮社 2000-04

「火は、消せる。あきらめるには早すぎる」「畜生、開け。どうして開かないんだ」「生きてるの、返事して、お願い」「誰か、助けて…誰か」。
最大瞬間風速88メートル、未曾有の大型台風が上陸したその夜、風が、炎が、そして人が、リゾートマンションの宿泊客を襲う。一夜のドラマを描く、驚天動地のパニックサスペンスです。

これは、すごい。すごいです。怖かった…。読んでいてなんど「いやーっ!」と思ったことか。平穏な日常なんてあっという間に吹き飛ばされる、ちっぽけな軽いものなんだってこと。「死」なんて意識するしないにかかわらず、突然おとずれるものなんだということ。人の無力さ。あまりの恐ろしさに呆然としてしまうほどでした。すごすぎます!

「ミステリィ」の要素もなきにしもあらずなのですが、それはあくまでも脇で、メインは「人」というものの姿。続けざまに起こる災害の前に、慌てふためき、逃げ惑う人々の必死の姿です。すごく怖い映画を見てるみたいでした。あまりの怖さに途中でやめられず、一気読みしました。早く、早く読まなきゃ、読み終わらなくちゃ…って。

台風とかくるとうきうきしちゃう、私のような人間はまっさきに…。
これからは気をつけよう…。(結構ホンキで反省しました。)
| わ行(若竹七海) | comments(0) | trackbacks(4) |