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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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クレヨン王国の十二か月 [福永令三]
4062754606クレヨン王国の十二か月
福永 令三
講談社 2006-09-16

家出をしたゴールデン王さまの行方を追って、大みそかの夜に始まる、ユカとシルバー王妃のふしぎな旅―。多くの子どもたちが夢ふくらませた、色鮮やかなファンタジー世界「クレヨン王国」。シリーズ五百万部を超えるベストセラーの原点の全容が、四十年以上を経て、いま初めて明らかに。

なんと!あの『クレヨン王国の十二か月』(青い鳥文庫版)の完全版です!福永さんが1964年に講談社児童文学新人賞を受賞した原稿に、加筆・修正をほどこしたものだそうです。あれがものすごくカットされたものだったということを、今回初めて知りました。(講談社さんからの指示で100枚削れと言われて削った結果だそうです)。この講談社文庫版の『クレヨン王国の十二か月』では、そのカットした未発表原稿分を全部読むことができます。ファンにはたまりません…。手元にある青い鳥文庫版と見比べたりしながら、ものすごく幸せな読書時間を過ごしました。なんというか自分の読書人生の原点にある作品なので、感慨もひとしおというか、涙が出ますね、ほんとうに…。

これを読んで、読み終えて、今自分にこの本を読ませる子どもがいないことが、心の底から悔しいです。自分が結婚していない(というかできていない)ことや、子どもがいないことが、世間がとか、友達がとか、家族がとかじゃなくて、こんな形でずっしりきたのははじめてです。でもほんとにずっしりきました。悲しいです。私の夢は、いつか子どもといっしょに福永さんに会いに行くことなのに…。先に一人だけでも会いに行きたい!って真剣に考えはじめました。福永さん、ごめんなさい、この作品を継がせる子どもがいなくて…って謝りたいです。私はほんとうにほんとうに、これを一人でも多くの人に読んでよしいのに。あぁ、悲しいなぁ。ほんとうに好きなのに。大切なのに。

ちなみに表紙の絵がいつもの三木由紀子さんじゃなくて、ちょっと「え…」って思ったのですが、今回のこの絵を描いていらっしゃる杉田豊さんについて、福永さんがまえがきで語っているのを読んで、「そうか!」って思って、こっちも大好きになりました。みなさんも、心配しないで手にとってください!読み終えたら、世界の色がきっと違います。
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その後のクレヨン王国 [福永令三]
4061487264その後のクレヨン王国
福永 令三 三木 由記子
講談社 2006-06-15

クレヨン王国には、有名な人の話やおもしろい話をまとめておく習慣があることを知ってましたか?10年ごとに「こぼればなし」という本が作られるのです。その中から、これまでいろいろなクレヨン王国の物語に登場した人々の「その後」の話を32編集めました。すべて4ページでまとめられた「四枚童話」という趣向と共にお楽しみください。

クレヨン王国シリーズの最新刊です。シリーズをずーーっと追って読んできているものにとってはたまらない内容の物語たちです。サードやまゆみやアラエッサやストンストンやカメレオンや、そういった主役たちの「その後」の姿はもちろん、あぁ!こんな脇役たちが!あぁ!そういえばこんな子もいたなぁ!なつかしくてうれしくなっちゃいました。

そして人の欲とは恐ろしいもので…もっと知りたくなってしまいました(笑)。もっともっと、たくさんたくさん、書いてほしいです。読ませてほしいです。ずっと待ってます。
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クレヨン王国黒の銀行 [福永令三]
4061472534クレヨン王国黒の銀行
福永 令三
講談社 1988-12

中学一年生の女の子美穂は、山奥に一人暮らしているおじいちゃんの家へ遊びに行きます。ふもとの町の銀行員、彰子の愛車で山へ向かった美穂ですが、山道の途中で助けた男女の二人連れはなんと銀行強盗!車をのっとられ、途方にくれながらとぼとぼ歩いていた二人は、雨宿りしていた洞窟でクレヨン王国黒の銀行のキャッシュカードを拾います。黒いものならなんでもあずけたり引き出したりできるこの銀行。美穂と彰子の考えた強盗撃退の方法とは…。

ダムの建設予定地になってしまった山を、大事な自然を水の底に沈めてしまうことなんてできない!と、守ろうとがんばっているおじいちゃん。そんなおじいちゃんを大好きな美穂や彰子。みんなの気持ちが呼び起こす奇跡が、私をとても幸せにしてくれました。

強盗だって、やっつけるのではなくいい人にしてしまう、福永さんらしいやさしい物語。あ!っとおどろくストーリー展開。そしてすてきなエンディング。いい!

「黒」と聞くとそれこそ暗い、悪いイメージを思い浮かべがちな私でしたが、そんなイメージも吹き飛ばしてくれる!ステキな黒の銀行でした。
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クレヨン王国なみだ物語 [福永令三]
4061471864クレヨン王国なみだ物語
福永 令三
講談社 1985-10

毎日毎日遊ぶことも許されず、よりみちすることも許されず働いているお日さま。悲しくなったお日さまが流した涙は、きれいな宝石のような粒になりました。涙を流してちょっとすっきりしたお日さまはそれを空からクレヨン王国に投げました。クレヨン王国に届いた7粒の涙がおりなす、それぞれの物語。

「涙」とひとくちにいってもいろいろです。うれしくて流す涙、悲しくて流す涙、悔しくて流す涙…。この物語でも、いろんな涙が描かれています。でも、それはほんとうにきれいな涙のお話たちです。

まだなみだというものを知らない者たちに、なみだのねうちを教えてやってくれ。そうして一度もないたことのない気のどくなやつらの悲しみを、やわらげてやってくれ。
そう思いを込めてクレヨン王国に涙の粒を投げたお日さまの言葉にハッとさせられました。そうか、涙を流したことがないのって、泣けないことって、悲しいことなんだ…。そうですよね。

7つの涙のお話のうち、どれが一番好きかなぁとというのを考えてみたのですが、全部好きで選べませんでした。どれも、大好きです。
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クレヨン王国の赤トンボ [福永令三]
4061472224クレヨン王国の赤トンボ
福永 令三
講談社 1987-07

小学生の美奈代は、ある日先生から「童話集」をあずかりますが、学校の童話クラブの子供たちが書いたその童話集を、美奈代の姉、良恵がうっかりオーブンで焼いてしまいます。オーブンの中ではなにやら不思議なことが起こって…。

オーブンに焼かれて「童話」から飛び出してきたその登場人物たち。彼らはすぐに消えてしまったように見えましたが、美奈代の家の壁に「赤トンボ」が残されます。赤トンボの名前は"ふじみ"。カベにじっとしたまま、動こうとせず、食べようとせず、まったくトンボらしからぬ"ふじみ"を心配した美奈代たちは、その作者、由美と連絡をとります。体が弱く、いつまで生きられるかわからない、由美。「由美の心が明るく健康的でないと、"ふじみ"は、いきいきした赤トンボになれない」と考えた美奈代たちは、アメリカにいる由美と、文通を始めます。

この物語の中で、私が一番ステキだと思ったのは、美奈代と良恵のお母さんです。子供を決して子供扱いせず、オトナ扱いもせず、きちんと正面から向き合うお母さん。こんなお母さんに私もなりたい…と思いました。文中に出てくるお母さんと子供たちの会話。最高です。

そして実際に会ったこともない「由美」を励まし、力づけ、なんとか元気になって欲しいと願う美奈代たちの心。それが嘘や、きれいごとや、偽善ではなく、心からの願いであるということがとてもうれしく、胸うたれます。

「うそ800メートルゆめ街道」。私もやってみようかな!
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クレヨン王国茶色の学校 [福永令三]
4061484540 4061484656クレヨン王国茶色の学校(PART1)
クレヨン王国茶色の学校(PART2)
福永 令三
講談社 1997-03

アトピーに悩む6年生の女の子、玉絵。アトピーに効くといううわさの温泉で治療するため、百歳おばの家に叔父の桂さんといっしょにお世話になっています。そこは、オチバクライという土の神様とホルトダヌキという人間にも化けることができるタヌキの伝説の里でした。一見のどかなこの村に、「茶色の学校」の廃校をめぐってくりひろげられる騒動。学校を守りたい玉絵が、ある日迷い込んだクレヨン王国でオチバクライと交わした約束は…。

美しい自然と、それをとりまく「金儲け」に目がくらんだ人々。そんなくらい部分をもちながらも、この物語はどこまでも明るく、きもちよくつづられていきます。読んでいると、どんどん目の前に鮮やかな色彩の景色が展開していくような、そんな気持ちよさです。

「茶色の学校」を守るためにがんばる玉絵、そんな彼女にしのびよる魔の手。「きたない」大人たちの陰謀…。悲しい気持ちになります。こんなことが、今現在もどこかで起こっているのかもしれません。否定できない、そんな悲しさです。私たちが、なくしてしまったもの、今まさになくそうとしてしまっているもの。ほんとうに、それでいいのですか?と、何度も問いかけられている気分になりました。

Part1の表紙の絵をみて、「あ!クリの葉っぱだ!」と思っていたのですが、物語にもちゃんと立派にクリの木が出てきたのでうれしくなりました。うちの庭にもクリの木があります。うちのクリの木もこんなふうに「生かして」あげられているのかな?と、そんなことを思いました。
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クレヨン王国109番めのドア(PART2) [福永令三]
4061473794クレヨン王国109番めのドア(PART2)
福永 令三
講談社 1993-03

「時バトさま帰還作戦」を繰り広げる則子たち。でも作戦は失敗ばかり。捕まえそこねた則子は時バトさまの力で、20歳になってしまいました。他のみんなも、規子はふつうのおばさんに、野末青年は欲ばりな金持ち老人に、佐久間先生は少年に、と…。時バトさまを取り戻さないと元には戻れません。そこで彼らが思いついた最後の作戦とは…。

「人間とは慣れる動物だ」と、物語の中で佐久間先生は言います。小学生からいきなり20歳になってしまった則子ですが、その状況にあっという間に慣れてしまった自分におどろき、その言葉を実感します。確かに、自分自身のことを思い起こしてみても、そうかもしれないと思いました。

それは、ステキなことなのかどうか…。
もしかしたら悲しいことなのかもしれません。

大人になった則子が体験する「大人の世界」も、とてもリアルで、そこがちょっと悲しくて、身につまされました。

子供のころに「こういう大人になろう」と思っていた自分に、今の私はなっているのかな?

そんなことを思いました。
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クレヨン王国109番めのドア(PART1) [福永令三]
4061473735クレヨン王国 109番めのドア(PART1)
福永 令三
講談社 1992-12

規子は、お母さんと二人暮らし。いっしょに住んでいたおじいちゃんは、もうずっと行方不明。それがどうやらクレヨンの小人のところへ行ったようなのです。おじいちゃんを探しに行った規子は、友達の則子といっしょにクレヨン王国へ迷い込みます。二人の「のりこ」の運命は…。

物語のしょっぱなから「自然を守る」ということについていやに考えさせられてしまう本です。おもしろおかしくお話が進んでいくのに、きちんとそういうこともいっしょに考えさせてくれる。本のパワーってすごいです。

主人公の規子よりも、友達の則子は年上なのですが、この則子ちゃんがまた問題児で…。なにがどうというわけでないのですが、ちょっと問題児。周りにいたらちょっと眉間にしわを寄せてしまうというか、苦笑いしてしまうというか、そういう子です。クレヨン王国での冒険を通じて、ふたりの「のりこ」がどう変わっていくのかも楽しみです。

とりあえずこの時点ではおおいに「問題児」なのりさんこと「則子」は、クレヨン王国で「時バトさま」を逃がしてしまいます。時をはきだす「金バトさま」と、時を飲み込む「銀バトさま」。二匹を捕まえて元に戻さないと、どんなことになってしまうかわかりません。みんなは無事時バトさまを連れ戻すことができるのでしょうか?

というわけで2巻目に続く…。
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クレヨン王国の白いなぎさ [福永令三]
4061471457クレヨン王国の白いなぎさ
福永 令三
講談社 1984-01

5年生のさっちゃんの夢は歌手になること。そんなさっちゃんは、ある日、「百点マシン」こと菅原くんといっしょにクレヨン王国に迷い込みます。関所を抜けるときに「かげ売り屋」に自分たちの影を売ってしまった二人。早く取り戻さないと、影は勝手にもう一人の自分になってしまいます。さっちゃんは無事に影を取り戻し、家に帰ることができるのでしょうか?

クレヨン王国シリーズの5作目です。さっちゃんの冒険の物語ですが、夢を大切にするということ、自然を大切にするということ、誰かを助けたいというやさしい気持ち、そんなたくさんのことを教えてくれる物語でもあります。

ちなみに、ここの物語に登場する、夢買いのバクさんは、「月のたまご」シリーズにも登場します。

「ちょっとだけやすんでいきませんか
そう急ぐこともないから」

と歌うさっちゃんにいやされつつ…。
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クレヨン王国ロペとキャベツの物語 [福永令三]
4061484133クレヨン王国 ロペとキャベツの物語
福永 令三
講談社 1995-02

ウサギのロペは、キャベツが大きらいです。飼い主のちほちゃんが勧めてくれても食べようとしません。ある夜、ロペの前に赤クレヨンがあらわれました。ロペはクレヨンといっしょにクレヨン王国の"かきのこしゆめのもやもや島"へ向かいます。

「クレヨン王国花うさぎ」で活躍したうさぎのロペの、「その後」ならぬ「その前」の物語です。ロペのモデルになったうさぎは、フクナガ先生が実際に飼っていらっしゃったうさぎなのだそうですが、死んでしまったそのロペくんを、もっとたくさん楽しく遊ばせてあげたかったという思いで、この物語を書かれたそうです。

そんな先生の思い通り、ロペはこの物語の中で思いっきり楽しく、いきいきと遊んでいます。"かきのこしゆめのもやもや島"へは、たくさんのお月様たちが自分のところの「うさぎ」を連れて遊びにゆくので、ロペはそこでそのうさぎたちと友達になりに行くのです。

仲良くなったうさぎの女の子ルビーが、ロペを喜ばせたい一心で、一生懸命ロペを連れて行ってくれたところは、「とてもおいしいキャベツが食べられる丘」でした。キャベツがきらいなことを言い出せないロペ。おいしく食べるふりをしても、その嘘はルビーに伝わってしまいます。ロペはとても後悔しました。ちほちゃんに勧められたとき、がんばって少しずつでも食べて、少しでもキャベツが好きになっていたら、ここでおいしくキャベツを食べて、この子を喜ばせてあげることができたのに…。「僕がキャベツを嫌いだって、誰にも迷惑をかけないじゃないか。」と思っていたロペですが、そのわがままがルビーの喜びを、おいしいものを分けてあげて喜ばれたという喜びを、うばってしまったことに気づいたのです。

ちほちゃんの元へ帰ったロペは、それからはキャベツを食べるようになりました。ロペがキャベツを大好きになって、もう一度ルビーといっしょにあの丘で、おいしくキャベツを食べる日は、きっともうすぐです。
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