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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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yomyom ヨムヨム Vol.2
yomyom ヨムヨム vol.2
新潮社 2006-12-07

Vol.1がとってもよかったので、Vol.2は迷わず購入。(なおVol.1はお借りして読みましたが(ありがとうございました!)、近々どこかで見つけて買う予定です)。

・佐藤多佳子『チェンジ・オブ・ペース』(エッセイ)
私、佐藤さんのエッセイって始めて読むかもです…どきどき。「本を読むこと」について語られているのですが、なんかすごく共感。いや、私はこんなすばらしい読書歴を持ってないですけれども!

・森絵都『新訳『星の王子さま』をヨム×8』(エッセイ)
『星の王子さま』って、そうだったんですね〜。2005年で著作権の保護期間が終わったから、あの頃あんなに新訳が出てたんだ…。去年「星の王子さまミュージアム」にも行ったのに、そしてそこで買ったお弁当箱を毎日使っているのに、知りませんでした。うかつでした。「一番最初に読んだ訳が」っていうのは、私もすごく思います。他のを読んでもどうも違和感が…。ちなみに、私が読んだ最初のは内藤さんのだなぁ、やっぱり…。

・角田光代『くまちゃん』(読みきり)
こういう若者のかっこ悪い恋を書かせると…角田さんってば。相変わらずなんでこんなに痛いんでしょう。あわわわわ。なんだかしみじみ読んでしまいました。今年のお花見のときにはこの話を思い出しそうです。

・阿川佐和子『凩』(読みきり)
なんか好きです。この物語。この主人公。「なんとかなりますよ。今、心配したって、わかりませんからね、どうなるか。ことが起こってから考えればいいんですよ。もし判断に間違っても、いずれ、なんとでもなります」。この強さに、あこがれます。

・沢村凛『マダム・リーと夜更けの小人』(読みきり)
今回の一番のお目当て作品はこれ!!大好きな沢村さんの短編です。読んだ感想、やっぱり好きだなぁ…。そして私はこの短いお話の中で、二転三転だまされたのですが、そんなの私だけですか??

・森博嗣『僕の小説の読み方』(エッセイ)
おぉ、我が愛する森さんの…。以前にどこかで読んだことがありましたが、あらためて読んでびっくりしてしまいました。ほんと、読書っていうのは人それぞれですね。でも私は森さんと同じ読み方してたら…活字渇望症にかかってしまうかも(汗)。

・石井桃子の百年(特集)
「くまのプーさん」も「ピーターラビット」も「うさこちゃん」も、何度も何度も何度も読んで、大好きで大好きで大好きで育ったのに、それが石井さんの手によるものだということを、この特集を読むまで知りませんでした…。恥ずかしい。あらためて、尊敬です。そして、ありがとうございます。また読んでみたくなりました。
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yomyom ヨムヨム Vol.1
yomyom ヨムヨム vol.1
新潮社 2006-12-07

もうVol.2が発売されてからだいぶ経っているのですが、やっとVol.1を読んだわたくしです。えへ。こういう雑誌って滅多に読まないんですけど、これはとってもよかった!ので、備忘録を兼ねて感想をぽちぽちと…。(全部は無理なので、気に入ったもののみですが)。

・石田衣良『恋の主役』
これは…収録作品というのじゃなくて、資生堂「TSUBAKI」の広告用の文でしたが、あら、やっぱり上手だなぁ!と。…ちっ(ちょっと悔しい)。

・重松清『親指の(思い出せない)記憶』(エッセイ)
これはステキ!とってもステキステキステキ!ラストのひと言にしびれました。

・梨木香帆『家守綺譚』(読み切り)
この本を手にとった一番の目的がこれです!大大大大大好きな、『家守綺譚』の続編!もう読んでる間幸せで幸せで、読み終わるのがいやでいやで、でも読み終わっちゃいました…。あの世界から帰ってきたくなかったのに…。ずっといたかったのに…。(現実逃避?!)これの続きはいつ出るのかしら、ものすごーーーく、待望。

・角田光代『涙の読書日記』(エッセイ)
あるあるあるある!と、今は亡き某テレビ番組みたいなことを思いながら読んでしまいました。あぁ、でも私はこんなに並列には読めない…。脳みそがシングルタスクなので…。

・太田光『ヴォネガットについて』(エッセイ)
太田さんの書かれた文章というものを始めて読んだ気がしますが、あら、すごい。ヴォネガットさんの本がものすごく読みたくなりました。早速図書館に予約しました。

・レベッカ・ブラウン『合ってない鬘の女』より(アメリカ小説)
この言葉は…突き刺さる言葉は…なんかすごいです。目が、離せないというか。意味がどうとかこうとかそういう部分より、もっと深いところで、なんかすごく響きます。興味が…湧いてきてしまいました。

・岸本佐知子『翻訳小説食わず嫌いにとりあえずお薦めしたい何冊か』(エッセイ)
最近かなり夢中になっている岸本さんの…また爆笑なんですけど…。いや、笑ってる場合じゃなかった。これは私宛の手紙でもある!(もう女子高生じゃないけど…)と思い込んで、ぜひ参考にさせていただこうと思います。本気です!…でもそうすると「素敵な変態さん」になっちゃうのかしら…。

・穂村弘『裏返しの宝石』(エッセイ)
穂村さんの言葉は、こう、なぜこう響くんでしょうね。その響く箇所が、他の誰とも違うというか、なんか、こう、好きです。大好きです。チャンドラーをこういうふうに、私は読めませんでした。私も「見える読者」になりたい。そっち側に行きたい…。

・恩田陸『楽園を追われて』(読み切り)
…この短さで、これですよ。さすが恩田さん。泣きました。はい。

ちなみに、中についているクイズ(テーマは「食べ物」)は、ほっとんどわかりませんでした。自信を持って答えられたのはばななさんの一問だけだ…。しょんぼり。うーむ、入門以下。みなさんアレ、すらすらわかっちゃうのかしら、…わー!
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極上掌篇小説
4048737325極上掌篇小説
いしい しんじ 石田 衣良 伊集院 静
角川書店 2006-11

タイトルの通り、極上な掌篇がたっぷりつまった小説集です。

…たまに極上じゃないのもあったような気がしますが。

ついつい知っている作家さんの作品に注目しまうのですが、なんと言っても総勢30名!読むの大変そう…と思いきや、どうしてあっという間に読めました。ストレスもほぼなし。意外でした。(もうちょっと苦労するかと思っていたので)。そしてこのタイトルから、勝手にこう、ほのぼのと「いい話だなぁ」っていうのが詰まっているのを想像していたのですが、いい意味で全然違いました(笑)。

なにしろ30もあるので、全部の紹介はできないのですが、よくも悪くも、個人的に記憶に残ったのは以下の方の以下の作品。なんか前半に集中している…?(名前順に掲載されているから、特に偏ってるはずはないんですけど、掲載順に読んでみたかった気もちょっとするかなぁと思ってみたり)。

 ・いしいしんじ「ミケーネ」
 ・伊集院静「仔犬のお礼」
 ・歌野晶午「永遠の契り」
 ・車谷長吉「夜尿」
 ・古川日出男「あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ」
 ・吉田篤弘「曇ったレンズの磨き方」

うーん、車谷さん以外、全員既読の作家さんになってしまった…。(車谷さんのはその見事な短さにうなってしまったので)。しかし正直な感想なのでいたしかたなく。

ちなみに、「これは好き♪度」ナンバーワンがいしいしんじさんで、「なんだこれは!度」ナンバーワンが歌野晶午さんでした(笑)。

そしてこの本、装丁がすごいです。こんなすごいのは…と思ったらやっぱり鈴木成一さんだった…。隅々まで真っ赤です。ページの端も真っ赤です。でも表紙はただの赤一色じゃなくて…なんだか不思議な感じなのです。(アマゾンの画像がダメダメだったので、上の表紙写真は他から探してきたやつです)。思わずじっくりしみじみ見てしまいました。
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絶海 推理アンソロジー
4396207506絶海
恩田 陸 西澤 保彦 歌野 晶午 近藤史恵
祥伝社 2002-10

無人島―それはまさに「絶海の密室」。廃墟の島で、あり得ない状態で発見された三死体の謎。一人、そしてまた一人と殺される島で疑心暗鬼に陥っていく逃亡者たちの戦慄。無人島に幽閉された作家が重要な目撃者となった奇妙な事件。異常な殺人鬼が潜む島に取り残された少女たちが体験する極限の恐怖…。閉ざされた空間起こる四つの不可能犯罪。四人の気鋭作家が挑んだ推理競作。

タイトルの通り「無人島」をテーマに描かれた作品たちです。恩田さんの『puzzle(パズル)』が読みたくて借りてきたのですが、よく見たら(見なくても)なんとも贅沢な面子ですよね!西澤さんだけ読んだことないですけど…お名前は存じております。というわけでとても堪能しました。以下、それぞれの感想です。

・恩田陸『puzzle(パズル)』
今回のお目当て作品。関根一家の長男「関根春」が登場します。この人すごいなぁ…こんな推理ができちゃうの?!びっくりでした。さすがあの父の息子。(ところで鼎島のモデルってやっぱりアレかしら、軍艦島(端島)。浅見さんもご活躍です!)

・歌野晶午『生存者、一名』
これはまた歌野さんらしい…(ってそんなに読み込んでないですけど)、そう来るか!という作品でした。あぁ、やられた!すべてはこのラストのために。で、真相は?!

・西澤保彦『なつこ、孤島に囚われ。』
西澤さん・初読み。でこれってどうなんでしょう?!(笑)。いや、でもすごい方ですね〜。これはすごい。同じ日本語でも、同じ言葉でも、こんなふうにも書けちゃうんですねぇ。内容はともかく(笑)面白かったです。耽美堪能。オチまで首尾一貫していて美しいですね!続編も読んでみたいような、みたくないような…。

・近藤史恵『この島でいちばん高いところ』
近藤さん…これを最後に読んではいけなかったような…ずっしり。主人公の女子高校生たちの心理描写とか、青春小説としてもこのままいけるか?ってくらいよかったですけど、でも後味が…。いっそ夢オチにしてほしかった…。(自分で書き足しちゃおうかしら)。でもこの短さで、これだけ引き込んで読ませるってところが、やっぱり近藤さん、すごいと思いました。
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大密室
4104308013大密室
有栖川 有栖 恩田 陸 倉知 淳
新潮社 1999-06

鍵のかかった閉鎖空間で起きた殺人、不可能状況下に横たわる死体、忽然と姿を消す犯人と凶器、二転三転するアクロバティックな論理。なぜ犯人は密室を作らねばならなかったのか?「密室」をテーマに現代日本を代表する七人のミステリ作家が競作するアンソロジー。収録作品は以下の通り。

・有栖川有栖 『壺中庵殺人事件』
・恩田陸 『ある映画の記憶』
・北森鴻 『不帰屋(かえらずのや)』
・倉知淳 『揃いすぎ』
・貫井徳郎 『ミハスの落日』
・法月綸太郎 『使用中』
・山口雅也 『人形の館の館』

収録されている倉知淳さんの『揃いすぎ』を目当てに読みました。だって猫丸先輩が出てるんですもの…。

恩田陸さんの『ある映画の記憶』は恩田さんの他の短編集で読んだことがあったのですが、それ以外はその作家さんの作品自体が初読み…というのもややありました。すいません。だってあんまり「本格」(ってそもそもなんだかよくわかっていませんが)は読まないんですもの…。でもなかなか面白いのもあったりして、アンソロジーの醍醐味を堪能しました。倉知さんの作品以外にも、その作家さんの既出のシリーズの一編…みたいのがいくつかあって、それもつい読んでみたくなってしまいました。(まんまとやられてます?)

そしてこのアンソロジーのステキなところは、それぞれの作家さんの作品の後に、その作家さんが「密室への想い」を綴った短いエッセイのようなものを寄せているところです。これがそれぞれ味があっておもしろい!これらを読むだけでもこのアンソロジーを読む価値あり!という感じでした。
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エソラ vol.3
4061795899エソラ vol.3
絲山 秋子 伊坂 幸太郎 黒田 硫黄
講談社 2006-04-01

今回の執筆陣はまたかなり豪勢です!これは…必見。
しかしこの表紙はまた…今までとだいぶ趣向が違いますがっ!

・絲山秋子 『みなみのしまのぶんたろう』
みなみのしまのげんしりょくはつでんしょにたったひとり。しっきゃくしたしいはらぶんたろうにあかるいあしたはやってくるのでしょうか。

しょっぱなから…最高でした(笑)。やられました!うーん、もう最高。文章は全部この(↑)調子です。ひらがなと、カタカナのみ。子供向け読み物のイメージですね。語られるのは「しいはらぶんたろう」くんの物語。彼は「ブンガクをやったり、ヨットにのったり、マツリゴトをしたりして」、「ブンガクしょう」の「せんこういいん」では「そもそもだいめいがきにくわんのだ!」「みじかすぎてしょうせつとはおもえんな!」とかのたまったりするわけです。そして「しっきゃく」して左遷されてみなみの島に行って、そこに「しいはらぐんだん」がヨットでやってきたりするのだから、もう腹抱えて笑いっぱなしですよ。(女としてどうなのか、この表現。)しかしラストがまた…このステキさは、いやみか、本気か(笑)。

これはあれですかね。「受賞記念作」??だったらもう最高です!!絲山さん、一生ついていきます!って思いました。(本気と書いてマジと読む)。


・伊坂幸太郎 『ギア』
その、ワゴンは荒地を走っていた―。フロントガラスの向こうには何がある?

なんというか…シュールな感じ??そこはかとなく伊坂さんで、でも伊坂さんじゃないような…。こういう伊坂さんもいらっしゃったのですね。新鮮でした。さすがエソラ、いろんなことするわ…。


・吉田修一 『零下五度』
そのイメージは、かつて二人に何かを思い立たせ、とても幸せな気分にさせた。真冬のソウルに交錯する、ある「記憶」の残像。

この「思い出せそうで思い出せない」感はなんとなくわかるんですけど…。ものすごく読みづらかったです(笑)。え?どこで語り手が入れ替わったのよぅ〜。気付かなかったので「???」って思って、同じところ5回くらい読んでしまいましたですよ…。なんだこれは。そしてここで終わり??えー。エソラ…新しすぎます(笑)。


・柴崎友香 『束の間』
2005年の大晦日、2000年の元旦。年の変わり目の、中途半端に取り残されてしまった「時間」の向こう側にあるもの―。

うーん、これもまた不思議な…。えーっと、で、ナンだったんですか?すいません、レベル低くてついていけておりません。


・山本幸久 『百文字の女』
旧作の色あせたパッケージひしめく、さえないレンタルビデオ店でバイトする、私。青春の晩年、って感じです―。

レンタルビデオの紹介文を書く女の子が主人公なわけですが、その紹介文がかなり微妙でした(笑)。なんかぜんぶAVみたいですけど…?そして20歳やそこらで「青春の晩年」って言われても…(苦笑)。


・唯野未歩子 『走る家』
須賀くんは、予備校で再会した中学時代の同級生。抜け目がなく充分にずるくて、それでいて今ひとつ惜しい男だ。

えーと、これもまた微妙というか。なんと言ったらいいのか。こういうのはキライじゃないです。こういう二人の「関係」。でも「だから何?」というか、もっと泣かせて切なくさせるか、笑わせて切なくさせるか、なんとなくどっちかにしてほしかったなぁと。材料はいいんだけど料理の腕がいまひとつ…なーんて、また激しくえらそうですね。すいません。でも「キュン」とできる設定なのに「キュン」としなかったんですもの…。あれ、そもそもそれが狙いじゃないですか??すいませんー…。


というわけで、総じて言うと「絲山さん絶賛!!伊坂さんはまぁ新作が読めたのでよし。他は…なんかもう忘れちゃったかも…。」でした。はい。
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最後の恋
410465521X最後の恋
三浦 しをん 角田 光代
新潮社 2005-12-20

この想い、それは、人生に一度だけ訪れる奇跡。こんなに誰かを好きになるのは、この恋で最後かもしれない。どんな結果に終わろうと、永遠に輝きを失わない恋がある。
“最後の恋”をテーマに、人気女性作家が個性と情熱で磨き上げた、宝石のような8つの物語。

個々の感想を以下に書きますが…総じてすごくよかったです。レベル高し。買おうかと真剣に思ってます。(また図書館で借りててごめんなさい。)

・三浦しをん『春太の毎日』
世界で一番愛している麻子と一緒に暮らしている春太。ところが、そこにお邪魔虫の存在が割り込んできて…。

いい!三浦さん、最高です!うまいなぁ、この人はほんとうに。大好きですこのお話。もうこの一作だけでこの本読む価値あり!です。ほんとに。
ネタ的には結構最初のうちから「…!」って思ってたのですけれど、そういうネタにびっくりしたとかやられたとかじゃなくて、そんなことは置いておいても(いやその発想もまたステキで好きなんですけど)、すごくよかったです。こんな風に愛されてみたい…なんて思ったり。うらやましくなっちゃいます。くぅ!愛だねぇ!泣かすねぇ!(なぜか急に江戸っ子。)ものすごくハートウォーミングな物語でした!


・谷村志穂『ヒトリシズカ』
普段は別々に生活し、毎年春の一時期だけ、東京の部屋で二人ですごす約束をしている恋人同士。そしてまた季節は巡り春が訪れ…。

これもまた最初オチが読めていたというか…こう来るんだろうなぁと思っていたらやっぱり来たというか。わかりやすかったですね。キライなわけじゃないですけど、そういう意味でも普通でした…。


・阿川佐和子『海辺食堂の姉妹』
脱サラして海辺で食堂をはじめた父。その食堂を切り盛りする姉妹の物語。

実は初めて読みました。阿川さんの作品…。そしてとてもよかった。初読みだけにどういう展開になるのか全然予想がつかなくて、ドキドキハラハラしたのですが、なんだか幸せな気持ちになれました。この姉妹がとっても人間らしくて素敵だからかなぁ…。ついでに、おいしいものも食べたくなりました。阿川さんの本、他にも読んでみたいと思います。(というかナゼ今まで一冊も読んでいないのか>自分)。


・沢村凜『スケジュール』
唯一の特技は「スケジュールをたててその通りに行動すること」。そんな妙の恋は…。

ラストが素敵。とっても素敵!こういう感じ、大好きです。うん。小学校のときの先生の言葉がすとんと素直に心に落ちてきて、そのひと言で人生を渡っていけるって思った主人公の気持ち。とてもよくわかります。誰かの何気ないひと言がずっと支えになってることって、ありますよね。そういう小さいエピソードとかもとても好きでした。


・柴田よしき『LAST LOVE』
かつての恋人の離婚を知った真由美。「最後の恋」の相手とはどうなったの?彼女の心の中は…。

なんかこの真由美の「結婚って、恋って、仕事って、人生って」っていう感情とかあきらめとかが、すごくリアルというか、身につまされて。短いお話なのに、読んでいてすごくどっしりと心に残りました。それだけに、このラストには救われたかも…。うん。よかったです。


・松尾由美『わたしは鏡』
大学の文芸部で発行する会誌の編集長をやることになった広呂。部室のロッカーに入れられていたタイトルも不明の物語。美容室の鏡の悲しい恋の物語の、作者はいったい誰なのか?

意外でした…!でもなんかすごく好きかも。この作中に出てくる「作者不明の物語」もすごく好きでした。


・乃南アサ『キープ』
十五歳の時のあの「誓い」にしばられたままの自分。二十年後、彼女は…。

これもまたえらく身につまされるというか…心臓がぎゅっとするような彼女の姿でした。お願い神様、どうか、どうか。繰り返される願い。自分はもう誰のことも愛せないのかもしれない―そう思ったら、それはなんて孤独だろう。どれだけつらいだろう。それだけに、このラストには涙が出るほど安心しました。他人事だけど…他人事じゃなくて。よかった。神様、ありがとう!


・角田光代『おかえりなさい』
「ぼく」が彼女に語りかける、青年のころのある記憶の物語。

このアンソロジーの中ではちょっと異色で、男性主人公の物語です。恋というよりは、家族…記憶の物語…なのかな。でもそれだけにしんみり心に残る物語でした。ラストシーンがとても印象的です。一見ハッピーエンドじゃないけど、でもほんとはハッピーエンドなのかもしれない、そんなことを思わせる物語でした。
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LOVERS
439663191XLOVERS
安達 千夏 川上 弘美 島村 洋子
祥伝社 2001-06

あなたは今、恋してますか?初恋、片想い、結婚前提の恋、不倫の恋、そして理想の恋…。男女の心は揺れ、迷い、動く。時代の空気を鋭敏に感じ取る9人の作家が、恋人たちの現在を描いた、珠玉の恋愛アンソロジー。

江國香織 『ほんものの白い鳩』
川上弘美 『横倒し厳禁』
谷村志穂 『キャメルのコートを私に』
安達千夏 『ウェイト・オア・ノット』
島村洋子 『七夕の春』
下川香苗 『聖セバスティアヌスの掌』
倉本由布 『水の匣』
横森理香 『旅猫』
唯川恵   『プラチナ・リング』

なかなか豪華なメンバーのような気がしますが…収録の順番に問題アリじゃないでしょうか?と読んでいて思ってしまいました。最初に江國さんと川上さんじゃ、うますぎて後が…(笑)。いや、他の方だってやっぱり谷村さんとか島村さんとかはすごいと思ったのですが…他の作品とかは、あの、ちょっとやっぱり負けてるかなぁって思ってしまうわけです。続けて読んでいるので特に…。あんまりそういうのを感じさせないアンソロジーのほうが多いと思うんですけど、これは妙に感じてしまいました。

最後が唯川さんでシメで、これは不倫のお話なんですけど…びっくりしました。いや、こうくるとは…なんか逆に驚いてしまったというか。いいことなんですけど、うれしかったんですけど、意表をつかれました(笑)。どうも思考が悪いほうへ悪いほうへいくクセがあるみたいだなって、自分で思って笑いました(笑)。
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Love Letter
4344010922Love Letter
石田 衣良 川端 裕人 三浦 しをん いしい しんじ
幻冬舎 2005-12

この手紙があなたに届きますように。
11人の作家が、それぞれの「ラブレター」に想いを込めて描く、恋愛小説アンソロジー。

あんまり期待しないで読んだんですけど、個人的には意外とよかったのでびっくり!うん。いいじゃないですか…。これ。本の装幀も内外ともにステキ。

・石田衣良 『ありがとう』
ありがとう、ミオカ。―「ぼく」がミオカに送る一編の手紙。

さすが石田さんというか…。お手本のようなラブレターです。上手いわ〜…。やっぱりこう、ちょちょいっと書けちゃうんでしょうか。こんなの。とてもよくできています。(なんか否定的?石田さんの書くものは、つい穿った見方をしてしまうわたし。あざとさを感じさせない、でもあざとい感じが…。でもよかったです。)


・島村洋子 『空』
恋人が画家になるためにスペインに行ってしまい、残された妹。彼女を見守る姉の、心の内の物語。

視点がおもしろいお話でした。この妹さんもいいなぁ。こんな女の子、いいなぁ。ラストのひと言がとってもきいています。


・川端裕人 『ラブレターなんてもらわない人生』
平凡に生きることを信条に生活を送っている幸太に、ある日降りかかった出来事。彼女はいったい誰なのか?

インターネットの掲示板から広がるお話。いまどきな感じ?でも、こういうことも起こるんだったらすてきだなぁと思いました。ラスト、どうなるのかと思いましたが、それもまたすてき!でした。いいぞ!幸太!


・森福都 『再会』
高校時代の親友の夫がノーベル賞を受賞。その受賞パーティーで再会した彼女たちが、ずっと心に秘めてきたことは―。

ぐっとアダルトな感じの…。急だったのでびっくりしてしまいました。女とはおそろしい生き物です。でもありそうで、そこがまた怖い…。このくらいの年月、さらっと超えてしまうんだろうな。


・前川麻子 『ミルフイユ』
彼女のいる人と恋に落ちた女性。軽い気持ちだった、割り切ってはじめたはずだったその恋の行方は―。

この話だけ、妙に気になって何度も読みかえしました。彼女の心の揺れ、みたいなもの。傷つかないように、上手に立ち回って、虚勢をはって、でもそのことに自分でも気付いていて…。それすら恋心の前にはなんの役にもたたない。淡々と語られる物語ですが、すごく心に残りました。ただ、ラストが…それはちょっと…きつくないですか?!他人事ながら…。


・山崎マキコ 『音のない海』
恋人に暴力をふるわれている美穂。彼女のひとり語りで綴る、愛の物語。

うーむ。狂気の愛…。ちょっとこわいです。


・中上紀 『水槽の魚』
アルバイトをやめ、訪れたアジアの国で出会った人。彼にもらった、読めない国の言葉で書かれた手紙は―。

なんとなくちょっと読みづらかったのですが…またこのラストが!えー(笑)。そうきちゃうんですか!


・井上荒野 『虫歯の薬みたいなもの』
偶然再会した中学時代の友人から、当時少しだけ付き合っていた英二の噂を耳にした直生は、懐かしいその街を訪れるが―。

あぁ、なんかわかります。こういうの。こういう行動も。このラストも。きっかけって、こういうものですよね。タイトルもなんかいいです。


・桐生典子 『竜が舞うとき』
きみはオーロラを見るためにここに来た。きみとその約束をしていたのは―。

泣きました。この本を読んで唯一泣いたのがこれです。そういう話だと思わなかったんですもん…。でもすごく好き。よかったです。号泣…。


・三浦しをん 『永遠に完成しない二通の手紙』
ラブレターを書くのを手伝えと、岡田の部屋に押しかけてきた寺島。大騒ぎしながら手紙を書く二人は―。

すごくよかった!さすが三浦しをんさん…。これはもう、三浦さんじゃなきゃ書けません!途中では何度も笑いました。彼らの会話がもう…おもしろすぎます。そしてラスト…!切ないなぁ。切ない。胸きゅんです。いいぞ!がんばれ!(何を?)


・いしいしんじ 『きまじめユストフ』
手紙泥棒をして生計をたてているザミャーチン。ある日彼が盗み出した手紙の差出人は―。

いしいしんじさんらしい、とてもステキな物語でした。いいなぁ。心にぽっとあったかい火が灯ったような、そんな気持ちになれました。なんというか、もう彼らの名前だけで私の心はわしづかみです(笑)。
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届かなかったラヴレター ―あの空の向こう
4835589858届かなかったラヴレター―あの空の向こう SPECIAL EDITION
届かなかったラヴレター発刊委員会
文芸社 2005-02

もう伝えることはできないけれど、でも、どうしても伝えたかった言葉がある。

もちろんどれもプロの書いた文章じゃありません。決してうまいわけじゃない。たどたどしささえ感じられるようなそんな手紙たち。でも一文字、一文章に込められたその気持ちが、とても胸を打つ手紙ばかりでした。

不覚にも何度か涙しました。

考えてみれば、メール全盛期の昨今、手紙らしい手紙なんてしばらく書いていないなぁ。(年賀状を除く)。誰かに何かを伝えたいとき、手紙っていうのはとても素敵な手段だと思います。私も誰かに書いてみようかな…と思いました。投函するかどうかは、また別問題として!
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