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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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リトル・バイ・リトル [島本理生]
4062752956リトル・バイ・リトル
島本 理生
講談社 2006-01

母と、腹違いの妹と暮らしているふみ。高校を卒業しアルバイトをし始めた彼女が、母の勤める治療院で出会ったのは…。

うーん、特になんということもなく。はぁ、そうなの、へぇ、えーと、終わり?的な…。すいません、感受性に乏しいからこういうのよくわからないのです…。若い人が書いたちょっと上手い文章ってこと以外の価値を見出せませんでした。「あとがき」を読んで、へ?そういうお話を書きたかったの?ごめん、わからなかったわ…くらいなもので。

ところでこの表紙のこどもが食べてるの、何でしょうね?(いやしいわたし)。
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シルエット [島本理生]
4062109042シルエット
島本 理生
講談社 2001-11

元恋人の冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。今の恋人、大学生のせっちゃん…人を強く求めることのよろこびと苦しさを、女子高生の内面から鮮やかに描く群像新人賞優秀作の表題作と15歳のデビュー作他1篇を収録する、せつなくていとおしい、等身大の恋愛小説。

だそうですが、うーん、なんというか…。あとがきに

他人というのは異物だから、絶対に溶けあうことのない部分がある以上、深く受け入れようとすると、どうしても苦しまなければならない。その息苦しさや、それでもだれかを強く必要とする気持ちを、この本から感じ取っていただけたら嬉しい。
という作者さんからの言葉があるのですが、私にはそれがまったく感じられなかったな…と。残念…。これに「リアリティ」を感じるには、歳をとりすぎましたでしょうか。とほほ。ガラスの向こうのお芝居を見ているような気分でした。文章とか雰囲気とか、そういうのはすごくうまいなぁと思うんですけど…。

正直…楽してずるいようにしか思えず。いや、それはそれでいいんだと思うんですけど、それを選んどいて苦しいとか思っちゃいけないだろうと。

そしてなんかラストが『ナラタージュ』とかぶるなぁ…。いや、『ナラタージュ』の方が後ですし、違うといえば違うんですけど、すごく思い出しました。

ちなみに「ヨル」と「植物たちの呼吸」という短編もいっしょに収録されているのですが…ごめんなさい。もう内容忘れちゃいました…。(はやっ!)
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一千一秒の日々 [島本理生]
4838715927一千一秒の日々
島本 理生
マガジンハウス 2005-06-16

大学生の真琴、友人の瑛子、行きつけのイニングバーの店員・針谷、昔の恋人・加納…。様々な人々が織り成す恋愛模様をつづった、連作短編集です。

語り手である主人公が各短編ごとにかわっていくので、次は誰の話なんだろう?という興味もあり、おもしろく読みました。いろんな人間関係がつながっていくような楽しみというか、ひとりの人のいろんな側面(この人の前と、この人の前じゃ、こんなに違うのか…と。)が見られるおもしろみというか。

ただ、読みやすいは読みやすいのですが、なんかありきたりなテレビドラマをみているような印象が否めなかったのが残念…。そういうふうに狙っているのかもしれませんが、『ナラタージュ』で描かれたような、圧倒的な気持ちというか、そういう迫力が感じられず、さらっと流れてしまったような感じでした。いや、それでもなかなか好きな作品であることにかわりありませんけれど!

あと一つ残念だったのは、最後に収録されている「夏めく日」。これはこれですごくいい話だと思うんですが、この物語をラストに読んでしまうと…。なんか全体の印象がちぐはぐになってしまいました。目次の書き方を見ても、扉絵の色を他の作品とは変えていることからも、これは全体からちょっと外れているんですよ、というアピールを一生懸命しているのはわかるのですが、でもやっぱり続けて読んでしまうので…。いや、じゃあだからどうしたらいいんだ?!っていうと、わかんないんですけど…。

この中で一番好きだったのは「青い夜、緑のフェンス」です。おでぶな男の子と、すごくかわいい女の子。高校時代からの友人の二人。この組合せがなんだかほほえましくて、よかったです。女の子のセリフ「飛べねえ豚はただの豚だ」のところには笑いました(笑)。この二人、いいコンビです。あたたかく見守っていきたい感じでした。

それにしても…このくらいの頃って、こんなに恋愛のことしか考えないで生きてたかなぁ(笑)。
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ナラタージュ [島本理生]
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島本 理生
角川書店 2005-02-28

ナラタージュ―映画などで、主人公が回想の形で過去の出来事を物語ること。これは、もうじき結婚するはずの女性・泉が語る、忘れられない恋の物語です。

すごく話題になっているということは知っていたので、どんなもんだろうとちょっと穿った気持ちでどきどきしながら読んだのですが、なるほど。読みはじめたら止まりませんでした。思っていたより全然よかったです。見くびっていてすいませんでした…。私には絶対こんな恋はできないけど、この物語はとてもせつなく胸に響きました。

誰かが誰かを想う気持ち。こんな風にしかできない。登場人物の誰のその気持ちも、わかって、痛くて、他人事だけど、もどかしくて、苦しくて。そういうのをリアルというのかなと思いました。自分が誰のことを本当に好きか、誰を誰よりも愛しているのか。嘘じゃないけど、でも…。そういうのって、すごく残酷。でもその残酷さも、含めてリアルでした。

時が経つにつれて、静かに静かに秘めてきた気持ちが、こらえきれなくなる。あふれる感情を抑えきれなくなる。その冷たさと熱さが見事で。そしてラストシーン。いい!こういう「人の弱さ」がいとおしくていとおしくて、喉がつまりました。

ちなみに、読みながら私が思ったことは「この感じは…そう。『冬のソナタ』に似ている!」でした。(いい意味でですよ!私は『冬ソナ』好きなのです。)

どうしても惹かれあってしまう運命の恋、でもどうしてもうまくいかなくて、自分を愛してくれる他の人とつきあってみたりして、でも結局うまくいかなくて、やっぱり忘れられないみたいな。はたから見ているともどかしくて、でも本人たちは一生懸命なあの感じ。主人公がユジンさんで、先生がヨン様で、小野君がサンヒョクですよ。(うーむ、わかる人にしかわからないですね、これ…。)
誰が似てるって特に小野君が…。すごく似てる。これはほんとにサンヒョクそっくり。行動がすみずみまで、くまなく似ている…。

細かいエピソードやラストはもちろん違うんですけど、やっぱりこういうことって、誰にでも覚えがあることなのかもしれないなと思いました。こんな思いを抱えたまま、それでもなんとかやっていく、いかなきゃいけないこと。

こんな風に人を好きになるということ、そんな相手と出会えるということ。この恋は苦しいけれど、それはちょっとうらやましいと思っちゃったりもしました。

このラストシーンが、物語のラストなのではなく、むしろここがすべての始まりのような、ここからまた始まるような、そんな気もする物語でした。
| さ行(島本理生) | comments(25) | trackbacks(22) |