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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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飛びすぎる教室 [清水義範]
4062755882飛びすぎる教室
清水 義範 西原 理恵子 (著)
講談社 2006-12-15

「なぜ曜日は7つ?」「ハリウッド映画にみられる『天使信仰』とは?」清水ハカセによる今回の授業は、「ムダ、だけどためになる『雑学』」。暦や天使から、幽霊、聖書、宇宙の起源まで、素朴な疑問からスタートするハカセの講義に、なるほどの連続。サイバラ画伯とのコンビも絶妙なお勉強シリーズ、ついにフィナーレ。

このシリーズ…、「清水義範」カテゴリーにするか「西原理恵子」カテゴリーにするか悩んでしまうこのシリーズも、ついにフィナーレ!…って、「お勉強シリーズ」がフィナーレなだけで、まだ「現代」でコンビで連載続いてますけどね。大好きな二人の(微妙な)コンビ…ファンとしてはとりあえずうれしいかぎりです。はっはっは。

読んでおもしろく、さらにためになり、雑学も身についた上に西原さんのマンガも読める!なんてお得な本なのでしょう…。このコンビよ、永遠に…!

「へぇ〜」「はぁ〜!」「ほぉ!」がたっぷりつまった一冊です。
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幸福の軛 [清水義範]
4344407067幸福の軛
清水 義範
幻冬舎 2005-10

神社で発見された少年の生首。校舎裏で刺殺された中学生。いじめられていた生徒の絞殺事件。続発する凄惨な事件を憂う教育カウンセラー・中原は、ジャーナリストの舘林、刑事の桜庭から相談を受けた。しかし、彼らの捜査を嘲笑うかのように「鬼面羅大魔王」を名乗る犯人は暗躍を続ける。いったい犯人は誰なのか?

解説の方が最後に書かれている「じっくりと読んだ。憑かれたように読んだ。そして最後の一文字を読み終えた時、言葉にならない気持ちを持て余していた。苦しく、辛く、そしてものすごく不安だった。」という言葉が、一番今の気持ちにぴったりします。

文章は清水さんの文章だし、会話も清水さんの会話。読みなれたいつもの語り口、でも…やっぱりいつもと違う。おもしろおかしく笑うんじゃなくて、こんな気持ちになったのは初めてなので、戸惑いました。でも、それだけなんというか、心を動かすパワーを持った一冊でした。

「人の心の傷」というもの。「トラウマ」と呼ばれるようなもの。どんなに逃げようとしても逃れられない呪縛。私はよっぽどたくましくできているのか、(ただ単に忘れっぽいのか)、そういう傷を抱え込んだことは(たぶん)ありません。だからほんとのところを言うと、「そんなこと言っちゃって〜、言い訳してるだけじゃないの?」って思ったりしちゃいます。でも、そうじゃないのかもしれない、ほんとうにそういうこともあるのかもしれないって、これを読んで思うようになりました。どうしたらいいのか、それは、まだわからないですけれど。
| さ行(清水義範) | comments(0) | trackbacks(1) |
博士の異常な発明 [清水義範]
4087478491博士の異常な発明
清水 義範
集英社 2005-08-19

ペットボトルをアッという間に分解する“ポリクイ菌”。透明人間の鍵を握る素粒子“ミエートリノ”。ついに出来た?!不老長寿の妙薬。はたまた1万年後の考古学座談会…マッド・サイエンティストたちの可笑しくもかなしい大発明の数々!得意のパスティーシュやパロディの手法を駆使し、科学的蘊蓄を注ぎ込み、かつ笑いを追求した会心の連作集。

ユーモラスで、でもそこはかとなくアイロニー。笑いながら、でも「笑ってる場合じゃないんじゃないの?」っていう警報が頭の中でチカチカします。効いてますね〜!清水さんらしい一冊です。

特に印象に残ったのは「鼎談 日本遺跡考古学の世界」。今から一万年後の世界で、考古学者や日本歴史研究家が「過去の日本」(つまり「21世紀現在の日本」)について語り合うという文章なのですが…めちゃくちゃ笑えます。例えば「東京新宿遺跡」から発掘された「トチョーシャ跡」について。「つまりトチョーシャは何らかの理由で、ムダに大金をかけて、あきれるしかないほど堅牢に建てられていたがために」他の建物とは違って一万年後にまで残ったとか、「厚底ブーツ」はトチョーシャという神殿に使える巫女がはいていたんだとか、もうメチャクチャです。でも…1万年後の学者の説明にも無理がないというか。たしかにあんなわけのわからない履物、「あれを履いて15センチ神に近づく」なんて宗教的な色でもつけなきゃ説明できないよなぁとも思ったり。

そう考えていくと、今現在の我々が、遺跡を発掘したりしてもっともらしくいろいろ説明している「あれこれ」も、もしかしたらてんで見当違いで間違っているのかなぁとか…実際当時の人に聞かせたら笑われちゃったりして?!なんてことを、沖縄で首里城の遺跡や今帰仁城跡を見たりしながら思いました。
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やっとかめ探偵団と鬼の栖 [清水義範]
4334739407やっとかめ探偵団と鬼の栖
清水 義範
光文社 2005-09-08

舞台は名古屋の下町。店主・波川まつ尾の気さくな性格にひかれ、近所の婆ちゃんのたまり場となっているお菓子屋・ことぶき屋。そんな店の近所のアパートで、住んでいた夫婦と五歳の子どもの一家三人が失踪したらしいという事件が持ち上がり…。

「いつまでたっても七十四歳ぐらいという、なかなか老けない女性」波川まつ尾が主人公で、近所の婆ちゃんたちが集まって事件を解決するという、名古屋弁満載の「やっとかめ探偵団」シリーズの最新作(第五弾くらい?)です。

おばあちゃんたちのこてこての名古屋弁とともに展開されるこのシリーズ。今回のテーマは「親と子」。親子の愛憎、そして虐待、負の連鎖…。おもしろおかしいタッチで描かれてはいますが、すごく深いテーマでした。思わず自分が子どもを産む自信がなくなってみたり、逆に心強く思ってみたり。いろんなことを考えさせられました。主人公たちがおばあちゃんという設定ならではで、とてもよかったと思います。

それにしても毎度のことながら、これを読んだあとは思わずしゃべりがエセ名古屋弁になってしまう…がや!
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主な登場人物 [清水義範]
4041804078主な登場人物
清水 義範
角川書店 1994-05

先日読んだ『ハードボイルド・エッグ』に触発されて、なぜかチャンドラー作品でなく、こちらを再読してしまいました。清水義範『主な登場人物』。

この本自体は短編集なのですが、注目すべきは表題作でもある「主な登場人物」。この作品はなんと、レイモンド・チャンドラーの『さらば愛しき女よ』の「主な登場人物表」だけから、『さらば愛しき女よ』のストーリーを想像してみよう!というすごい試みの作品であります。(もちろんその無茶な試みをする作中の「作家=清水さん」は本編を読んでいないわけです。)もう最高におもしろいので、ぜひ一度手にとっていただきたいと思います。私はこれを読んだのがきっかけで『さらば愛しき女よ』を読んだクチです。

清水さん、ほんと「ことば」で遊ばせたら天下一品!!
| さ行(清水義範) | comments(5) | trackbacks(0) |