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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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うそうそ [畠中恵]
4104507059うそうそ
畠中 恵
新潮社 2006-05-30

日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くことに!初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき…。

「しゃばけ」シリーズ第五弾です。あぁ、「うそうそ」ってそういう意味だったんですね〜。わたし「えー?ホント?」「うそうそ!」の方かと思ってました。てへ。

ここのところ短編集が続いていたこのシリーズ、やっぱり長編もいいですね!ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読み終わりました。

おもしろくてワクワクしてどきどきして、でもちょっと切なくなって。ただ楽しいだけじゃなくて、こういう風に、登場人物たちの抱える心の痛みがちらりちらりと見えるのが、それがとても苦しいのが、でもこのシリーズの魅力でもあります。薄っぺらじゃないなって、思わせてくれるところであります。表に見える何かが全てじゃなくて、みんなそれぞれにがんばってるんだ!って。どんなことも、自分のことは結局は自分でなんとかするしかないんだって。なんか当たり前のことですけど、でもあらためてしみじみ思いました。うん。がんばろう。

「しゃばけシリーズ」読了分リスト
しゃばけ
ぬしさまへ
ねこのばば
おまけのこ
・うそうそ
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みぃつけた [畠中恵]
4104507067みぃつけた
畠中 恵 柴田 ゆう
新潮社 2006-11-29

本屋さんで平積みになっていたので…買ってしまいました。あぁ!まだ『うそうそ』を読んでいないのに…!でもかわいくてかわいくて、買わずにはいられません。

これは『しゃばけ』シリーズでおなじみの若だんなが、ずーっとずーっと小さかった頃のお話です。病気で寝てばかりいて(今といっしょですけど)、ひとりぼっちでさみしい思いをしていた若だんな。そんな生活の中で彼が「みつけた」のは…。んふふ。思わず笑みがこぼれます。その物語に、絵本みたいに、柴田ゆうさんの挿絵が…!こんなに大きく、こんなにたくさん…!たまりません。

立ち読みできちゃう短いお話ですけど、これを手元に置かない手はないですよ!図書館で借りたらこのカバーをはがしたところの絵(ふふふ、ナイショです)は見られないし、それに返したくなくなること請け合いですから!
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アコギなのかリッパなのか [畠中恵]
4408534870アコギなのかリッパなのか
畠中 恵
実業之日本社 2006-01-14

21歳の大学生・佐倉聖は腹違いの弟を養うため、元大物国会議員・大堂剛の事務所に事務員として勤めている。ここに持ち込まれるのは、大堂の弟子にあたる議員からの様々な問題。大堂から有無を言わさず問題解決を言いつけられた聖は…。

こうやって現代モノを読んでいると、あの『しゃばけ』の作者さんだってことを全く忘れてしまう私がいます。なんかあまりにも世界が違うので…当然ですけど!(笑)。読みながら、あぁ、そういえばそうなんだった!と何度か自分で自分に確認する始末。

個人的にはやっぱり『しゃばけ』の方が好きですが、これもこれでなかなかに面白かったです。政治家の事務所を舞台にした「日常の謎」系ミステリィ。連作短編になっていて、「政治家事務所の一日」「五色の猫」「白い背広」「月下の青」「商店街の赤信号」「親父とオヤジとピンクの便せん」「選挙速報と小原和博」が収録されています。

しかし私は本の構成を理解しないで読み始めてしまって…、最初の「政治家事務所の一日」を読んでから、次の「五色の猫」で急に話が変わったときにびっくりしてしまいました。読み進めて納得、なるほど、「政治家事務所の一日」はラストの「選挙速報と小原和博」に続いていて、そしてその間に過去の出来事が挟まるという、そういう構成だったのね…でもあまり賛成しません(笑)。だってあまりにも「政治家事務所の一日」が中途半端だから…。

個人的にはあんまり「政治家モノ」って好きじゃないのですが、この本は楽しく読めました。好きです。聖が主役で、これからもシリーズ化したりしないかな〜。
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おまけのこ [畠中恵]
4104507040おまけのこ
畠中 恵
新潮社 2005-08-19

しゃばけ』『ぬしさまへ』『ねこのばば』に続く、シリーズ第四弾です。

「こわい」「畳紙」「動く影」「ありんすこく」「おまけのこ」の五つの短編が収録されています。

個人的には今回の目玉はやっぱり「おまけのこ」の鳴家くん!きょわきょわ言っててとってもかわいいです。若旦那と鳴家のきずなみたいのに、じーんときちゃいました。うちにも一匹ほしいなぁ…。

こんなサイトもお楽しみです!
しゃばけ倶楽部

「しゃばけシリーズ」読了分リスト
しゃばけ
ぬしさまへ
ねこのばば
・おまけのこ
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ゆめつげ [畠中恵]
4048735594ゆめつげ
畠中 恵
角川書店 2004-10

江戸は上野の端にある神社で神官を務める粗忽な兄・弓月としっかり者の弟・信行。弓月は鏡を使った夢判じ「夢告」ができる。そんな噂を聞きつけて舞い込んで来たのが、大店の行方不明の一人息子の行方を占ってほしいという依頼だったのですが…。

『しゃばけ』シリーズとはまたちょっと変わった畠中さんの時代物です。ちょっと抜けてるお人よしな弓月のキャラが、なんだか若旦那とだぶって、ついすごく心配しながら、祈るような気持ちで読んでしまいました。「この人がつらい目に合いませんように…」と。やっぱり親の気持ち?!

江戸の末期。黒船がやってきたことをきっかけに、何か変わり始めた…そんな時代に生きる人々。この物語はミステリーのようであり、そんな人々の人間ドラマのようでもあります。最初は息子探しだけするはずだった弓月が巻き込まれた騒動…、たくさんの人が死んだり、傷ついたりもします。いつもののんびりムードより、はらはらして、どきどきして、ちょっと怖い気持ちにもなったりして読みました。血の匂いがするというか…。どう終わるんだろうと思ったのですが、なんだかちょっと寂しいような、でもまだまだ暖かい光も見えるような…そんなラストでした。シリーズになったらまた読んじゃうかもです。
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とっても不幸な幸運 [畠中恵]
4575235199とっても不幸な幸運
畠中 恵
双葉社 2005-03

その名も『酒場』という酒場にある日持ち込まれた「とっても不幸な幸運」という名の缶。缶を開けると現れたものとは?そして開けた本人が巻き込まれる出来事は…。

はじめて読んだ畠中さんの現代モノです。

最初のうちは、登場人物のキャラクターに慣れず、読んでいて溶け込めない感じがしてしまいました。舞台になっている『酒場』というその場所が、あまり想像できないというか、そこに集う人々が身近に感じられないというか…。読み進めるにつれ、だいぶその感じは薄くなりましたが、それでも最後までちょっと残ってしまったのがちょっと残念でした。どうも私はこのお店の常連さんにはなれなそうです(涙)。

『酒場』の常連たちがそれぞれに「とっても不幸な幸運」の缶詰を開けたことから始まる物語たち。その結果彼らにもたらされるものは「不幸」なのかそれとも「幸運」なのか?缶を開ける理由も、そこから起こる出来事も様々ですが、そこから彼らが経験すること、感じる思いというのは、まさに「とっても不幸な幸運」で、なんだか痛みを伴うというか、ただ楽しく読むにはちょっと重い感じがしました。これぞまさに人生?!でも、いつかは見なければいけなかったこと、正面から向き合わなければいけなかったことに、向き合うきっかけをくれる「缶」だったのかもしれないなと思います。たとえその結果がどう出ようとも、否応ナシに動かなければいけない、そんな状況に自分を追い込んでくれる缶。

全体としてはすごくおもしろい作品たちだったし、最後まで一気に読んだのですが、ちょっと消化不良というか…。やっぱりなにしろ「自分が他人」という感じがしてしまったのが原因かなと思います。はたから見ていて、すごくうらやましかったので…!
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ねこのばば [畠中恵]
4104507032ねこのばば
畠中 恵
新潮社 2004-07-23

あの若だんながついにグレちゃった?犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれる難事件の数々。

しゃばけ』『ぬしさまへ』に続く、シリーズ第三弾です。あんまり気に入ったんで連続して読んでますが…あきないです。すごいなぁ。

今回も『ぬしさまへ』同様、短編集です。「茶巾たまご」「花かんざし」「 ねこのばば」「産土」「たまやたまや」という五つの短編が収録されています。

これだけの数のシリーズものの短編を書いて、設定も登場人物も同じなのに、それでも毎回全く飽きさせないというのは、ほんとうにすばらしいと思います。おなじみの設定解説も、毎回凝っていて、そのつどおもしろいです。両親や手代たちがいかに一太郎に甘いか―の解説にはいつも笑ってしまいます。(いわく「売り物の砂糖を全部集めたよりも極甘」であり「饅頭に砂糖をかけたように大甘」であり…(笑))。

そして、ただおもしろおかしいだけでなく、どこか漂う寂しさのようなものも、このシリーズの魅力であると思います。江戸という時代、大店の跡取りという状況がそうさせる部分…。特に今回は一太郎も一つ歳を取り十八歳になっており、ちょっぴり大人になった彼らの物語を読ませてもらいました。このシリーズのこれから、彼らのこれからが、ほんとうに楽しみです!

「しゃばけシリーズ」読了分リスト
しゃばけ
ぬしさまへ
・ねこのばば
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ぬしさまへ [畠中恵]
4104507024ぬしさまへ
畠中 恵
新潮社 2003-05

しゃばけ』の続編です。前回同様、病弱な若だんな・一太郎と妖たちが繰り広げる痛快人情推理帖です。ただこちらは短編集になっていて、「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見し事」という六つの短編が収録されています。

今回は一太郎がすっかり立派な(?)探偵になっていて、なんだかずばずばと事件の真相を見抜いていくので、なんとなく親の気持ちで読んでいる身としては「立派になって…(涙)」と、うれしい気持ちになりました。しかし探偵本人は病弱でほとんど寝たきり、実際の調査をしてくるのは鳴家たち妖怪。おぉ、これぞまさに安楽椅子探偵…!しかも新しい!(だって妖怪ですよ?!)

そしてこの短編集では、一太郎のみならず、彼の周りの人々のことが徐々に語られていきます。前作でも出てきた腹違いの兄・松之助の視点で描かれている物語あり、幼馴染の親友・栄吉の物語あり、おともの妖怪・仁吉の悲しい恋物語あり…。盛りだくさんで、そして彼らのことを今までよりちょっと知れた気がして、ますます大好きになりました。

ユーモラスな中にも、悲しい事実も、どうしようもない出来事もさりげなく描かれているこの物語。心が暖かくなったり、胸が痛んだり。でもこれからも末永く彼らのことを見守っていきたいなぁと思いました。

「しゃばけシリーズ」読了分リスト
しゃばけ
・ぬしさまへ
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しゃばけ [畠中恵]
4104507016しゃばけ
畠中 恵
新潮社 2001-12

江戸の大店の若だんな一太郎は十七歳。一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱くすぐ寝込んでしまう。そんな一太郎を守るべく、手代に身を替えた犬神・白沢、屏風のぞきや小鬼が身の周りに控えている。ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて下手人探しに乗り出すものの…。

おもしろかったー!なんでもっと早く読まなかったのかなぁと思いました。こういうの大好きです。畠中さんという方は、もともと漫画家さんを目指していたかただそうですが…これがもしかして小説デビュー作ですか?!すごいなぁ!!!

体が弱くて、やさしくて、でも芯は強い主人公。そんな彼を無茶苦茶心配し、あれやこれやとおせっかいをやく佐助と仁吉。そんな彼らをとりまくさまざまな「妖」たち。みんなのキャラクターがすごくよくて、大好きになりました。(これの現代版が今市子さんの『百鬼夜行抄』かしら…。)

文句なしに、すごく楽しく「読書」できました。
早くシリーズの先も読もう!!
| は行(畠中恵) | comments(26) | trackbacks(13) |