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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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還らざる道 [内田康夫]
439663272X還らざる道
内田 康夫
祥伝社 2006-11

桜の季節、愛知・岐阜県境の奥矢作湖に他殺体が浮かんだ。被害者は業界大手、白陽インテリア会長の瀬戸一弘と判明。瀬戸は、二度と還らないと決めていた過去へ旅立つという手紙を孫娘に残していた。それは、ずっと隠してきた故郷への旅だったのか?なぜ、いま旅立たなければならなかったのか?事件の真相を追って、三州、吉備、木曾へ、浅見光彦も推理の旅に出た―。

ネタバレありです。

事件が起こって、それに浅見さんが偶然巻き込まれて、正義感に突き動かされた彼が事件の真相をさぐり、そして最後に「正義」を行う…。最近の内田さん作品のパターンです。今回もそうだろうなぁと思いつつ読んで、そしてその通りの展開なのに、それでもやっぱりガツンと来てちょっと泣いてしまいました…。おかしい、こんなはずじゃなかったのに?!と自分で思ったりしました。世間を斜めに見てばっかりいる自分がいますが、ほんとうはそれだけじゃなくて、こんなふうに真っすぐ見ている人だってきっといるんだろうなぁと、なんだか自分のひねっぷりが恥ずかしくなったりしました。何か、どうしても譲れないものが人生にはあって、そのために命を賭してまで立ち向かう、そんな「人」の姿、あり方に、に心を打たれました。(全然ストーリーと関係ない感想ですね…)。

しかし今回ちょっといつもと違ったところは、お約束の「警察に浅見さんの正体がばれて「ははー」となるシーン」がなかったところ。今回は警察にじゃなくて、ヒロインにばれるんです。そしてそのヒロインがちょっとへそをまげるのです。なんでさ?いいじゃないのさ?でもこういうパターンてちょっとなかったと思うので、意外でした。印籠シーン、お約束と思いつつも楽しみにしてたのね、自分…と思いました。あと雪絵さんが出てこなかったのもちょっとさみしかった…。なんだ、お約束が大好きなんじゃないですか、私(笑)。
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棄霊島(下) [内田康夫]
416324820X棄霊島(下)
内田 康夫
文藝春秋 2006-04

ちょっと身辺がばたばたしておりまして、感想が書けずにおります。

とりあえずこの本は…
・靖国神社についての認識をあらたにすることができた。
・浅見さんがこれからも独身フリーのままいてくれそう。(ハラハラしました!)
という二点において、とても意義のある本でした。

いえ、ちゃかしちゃいましたが、靖国については、ほんとうにためになる意見を聞くことができます。戦争のこと、教育のこと、政治のこと。内田センセの作品は、そういう「考えなきゃってわかってるけど、つい面倒で見ないようにしている」ことを、きちんとかみくだいて私にも教えてくれる、そういう本でもあります。この時期に読めてよかったなぁと思いました。
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棄霊島(上) [内田康夫]
4163248102棄霊島(上)
内田 康夫
文藝春秋 2006-04

浅見が五島列島で知り合った親切な初老の元刑事。娘夫婦との同居を前に、彼は静岡の海岸で死体となって発見された。清貧の元刑事のささやかな人生を、突然断ち切ったのは誰か。怒れる浅見に突きつけられる、過去最大の難問。浅見光彦、百番目の事件。
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悪魔の種子 [内田康夫]
4344010663悪魔の種子
内田 康夫
幻冬舎 2005-11

秋田・西馬音内盆踊りの最中に死んだ、茨城県農業研究所の職員と、間をおかず、茨城・霞ヶ浦で水死体として発見された長岡農業研究所の職員。二つの事件につながりはあるのか?!浅見光彦は、何百億もの利益を生む「花粉症緩和米」が事件の鍵だと直感するが…。

推理小説なのにもれなく「遺伝子組み換え問題」だとか「食管法」だとか、果ては「米の栽培方法」「鯉ヘルペス」に至るまで、いろんなことが勉強できてしまいます。なんてすばらしい…。最近の内田センセの作品はどれもそうですが、現在の社会情勢と妙にリンク「しすぎ」ていて、どこまでが本当にあったことで、どこからがフィクションなのか、読んでいて自分でも混乱してきてしまうくらいです。すごいなぁ…。

今回はいつもの「印籠!」シーンとか、美女とのロマンス(?)めいたものが控えめだったなぁと思いました。でも過去の事件の時に知り合った人々が登場したり、有名な(?)あの学生時代のエピソードのことがこんなふうにつながるのか!みたいなのがあって、ずっと読んでいる私にとってはなんだかとっても楽しかったです。

そして、物事は何事も片一方からしか見ないのはダメだなぁと思いました。教訓…。
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風の盆幻想 [内田康夫]
4344010388風の盆幻想
内田 康夫
幻冬舎 2005-09-21

哀切な胡弓の調べと幽玄な踊りで全国的に有名な富山・八尾町の「風の盆」祭り。その直前、老舗旅館の若旦那が謎の死を遂げた。自殺で片付けようとする警察に疑問を感じた浅見と内田は独自の調査に乗り出すが…。

今回はいつもとはまたちょっと違った感じの「ミステリー」でした。あんまり黒くないというか…。真相も犯人もちょっとびっくりでしたし。その真相を暴いていく浅見さんの姿もいつもほど「見事!鮮やか!信じられない!」ということがなかったかなぁと、いや、それもまたよいのですが。

一箇所ひっかかったのは「○○がついに出ましたね」みたいなところ。普段なら「おぉ!」ってなるところなんですが、「それ前に出てきたと思うんだけど…」と思っちゃって「あれ?」って。結局どうだったんでしょう。はて。

「おわら」というものを私は見たことがないですが、見たことがあったらもっと心に響いただろうし、今からでも遅くはない、ぜひ見てみたい!とも思いました。(ものすごく見たくなる書き方なんですもの。)

それにしてもこのシリーズを読んでいると、どうしても浅見さんは本当にいる人のような気がしてきてならないです。昔は本気でそう信じてましたし…。「違う」とわかっている今でも、「でもやっぱりもしかしたら?」という気持ちが抜けない、そんな今日この頃です。

次の新作もまた楽しみだ…。
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逃げろ光彦 [内田康夫]
4408603414逃げろ光彦 内田康夫と5人の女たち
内田 康夫
実業之日本社 2005-10-19

様々な「女」を描いた内田作品のアンソロジーです。
収録作品は以下の通り。

・埋もれ日 (「軽井沢の霧の中で」収録)
・飼う女 (「死線上のアリア」収録)
・濡れていた紐 (「盲目のピアニスト」収録)
・交歓殺人 (「死線上のアリア」収録)
・逃げろ光彦 (書き下ろし)

何も考えないでもう「光彦」というだけで読み始め、しばらく読んでから、「あれ?なんか読んだことある…」と思ってよく見たら、既出の作品たちでした。しかも浅見光彦シリーズじゃないものたちでした(笑)。でもやっぱり内容もトリックもちゃんと覚えていたわけじゃないので、ちゃんと楽しんで読めました。お得な脳みそのわたし。

でもこれらの短編、あとがきで内田センセ自身もふれていらっしゃいますが、「こんなのもそういえば書いてたのね〜!」というアダルトな雰囲気の作品たちです。あぁ、久しぶりだったので驚いちゃいました(笑)。

光彦が登場するのは、最後に収録されている書下ろし作品の「逃げろ光彦」のみです。レストランで隣り合わせた女性の忘れていった携帯電話を、ちょっとした誤解から手にした光彦が、そこから事件に巻き込まれて…というお話。浅見光彦シリーズの短編って、初めて読んだような気がしますが、これはこれでとてもよかったです。っていうか、もう彼が出てきた時点でうれしくて後のことはどうでもいいのかも…(汗)。
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贄門島 [内田康夫]
4163214305 4163214801贄門島 上
贄門島 下
内田 康夫
文芸春秋 2003-03

十一年前、房総の海。ボートの操舵ミスで海に投げ出された浅見光彦の父は、美瀬島の漁師に助けられ、生死の境をさまよう床の中で奇妙な声を聞きました。「そんなに続けて送ることはない」「そうだな、来年に回すか」。母から聞いたこの話に興味をもった浅見は取材のついでに島を訪れ、紗枝子という女性と出会います。「贄門島」とも呼ばれる美瀬島。この不気味な島の秘密とは…。

こういう島って、ほんとうにあるんでしょうか…。ありえないように思えますが、でもそう信じられるような、怖くリアルなお話でした。

長かったわりに、最後にあまりすっきり解決!といかなかったのが残念でしたが、やっぱり面白かったです。一気に読めました。

現代の生活というものについて一石を投じる作品でもあると思いました。

しかしこの今回のヒロインの紗枝子がまた!いままでになく積極的というかなんというか…。いやー!やめてー!という悲鳴が聞こえてきそうな(笑)。とりあえずそんなわけで?あまり好きになれないヒロインでした。(ごめんなさい。)
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十三の冥府 [内田康夫]
440853451X十三の冥府
内田 康夫
実業之日本社 2004-01

内田せんせは「プロットとか書かないでいきなり書き始める」とおっしゃっていますが…。

それでいて、こんな風に最後に視界が開けたようなタネ明かしのある小説が書ける頭というのは、いったいどうなっているのでしょうか。

伏線の伏線のそのまた伏線の…。

そして最後にあぁっ!そうだったのか!!と。

見事です。すごいです。

私はまったくの歴史おんち(幕末を除く)なので、特に神話の世界に話が飛ぶとさっぱりわけがわからなくなるのですが、そういう人間にもばっちり楽しめること請け合いです。
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中央構造帯 [内田康夫]
4062114429中央構造帯
内田 康夫
講談社 2002-10

久しぶりに読んだ、大好きな「浅見光彦」シリーズです。

プロローグから、最後まで、一気に読めました。おもしろい!

おぉ!これがこういうことだったのか!という話のつながりが絶妙です。やっぱり好き…。

しかし、銀行ってほんとにこんなんなんでしょうか。銀行に貯金していることが怖くなってきました。まったくのフィクションなわけじゃないんだろうな…。「社会派ミステリー」というのでしょうか。こういう問題提起をしてくれるところも、内田せんせの作品の好きなところです。
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しまなみ幻想 [内田康夫]
4334923747しまなみ幻想
内田 康夫
光文社 2002-11-19

ここのところ小難しい本ばかり読んでしまい、これを読んでなんだかホッとしました。よかった、ちゃんと意味わかる…。

おなじみ、浅見さんシリーズです。四国に、瀬戸大橋以外の橋で渡れるということを全然知らなかったのでびっくりしました。「しまなみ海道」行ってみたいです。その前に瀬戸大橋か…。(まだ行ったことないです。)

最近の浅見さんシリーズに多い、「正義を行う」系(?)の結末ではなかったので、ちょとびっくりしました。そういえば昔は全部こうだったなぁ…。現実の人間の心の難しさや、感情、なんかを考えると「正義を行う」の方がしみじみと迫るものがあるのですが、単純にこういうのもやはりよいと思いました。だってお話の中くらいめでたしめでたしでいいじゃないですか…。現実、こんなにきびしいんですから。
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