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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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金色の雨がふる [桐生典子]
4334924964金色の雨がふる
桐生 典子

光文社 2006-05-20

現代の東京に生きるバツイチ独身OLの奈生子と、明治時代を芸者として生きたアヤ。異なる時代を生きた彼女たちのそれぞれの恋は…。

「幽霊」が出てきたりする、ちょっと変わった雰囲気のお話しです。そして、ものすごく心にどっしりきました…。

読んでる間、ものすごくイライラしました。なんでそんなことしちゃうの?どうしてそうなの?やめなよそんなこと。こうすればいいじゃん、どうしてしないの???そんな気持ちばっかりが沸き起こって、でも「そうしない」「そうできない」彼女たちのこともすごくよくわかって。ジレンマでした。

この苦しいくらいの気持ちは、嫌悪感は、きっと自分も同じだってわかってるからなんですよね。後悔して後悔して後悔して、ずっと悔やんで、そんな自分がきらいで、でもどうしようもなくて。彼女たちがむき出しにするエゴの、本音の、その滑稽さは、そのまま私の滑稽さで。苦しかったです。

「人は後悔があるからこそ、自分は何を願って生きているのかがわかるのではないか」

その意味を、もう一度考えてみたくなりました。
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裸の桜 [桐生典子]
4062112000裸の桜
桐生 典子
講談社 2002-08

それぞれに心に重い何かを抱え、地下深くにある有名な占い師の事務所を訪れた二人の女と一人の男。ところが約束の時間になっても占い師は姿を現さない。そんな中、突然の停電とトラブルでその地下の密室に閉じ込めらてしまった三人は…。

どういう物語か全然知らずに読み始めたのですが、どんどん意外な方向に話が進んでいくのに、驚きを隠せずに読みつづけました。あまりにも濃厚で、生々しくて、心がひりひりしてくるような…そんな物語でした。

ここで描かれる「三人」の心が、とにかくもうがんがん心に入り込んでくるのです。共感ができるとか、そういうのとは少し違う。すごくいやなんだけど、でも目を背けられない感じ…。この人間描写はすごいと思います。読んで気分がいいわけではないですが…でも、すごい。

舞台化は難しいだろうけれど、こういう「密室劇」。実際に人が演じているのを見たらすごいだろうなぁと思いました。
| か行(桐生典子) | comments(0) | trackbacks(0) |
千のプライド [桐生典子]
4087745430千のプライド
桐生 典子
集英社 2001-08

弁護士見習いの可南子は、奇妙な依頼を受ける。依頼人である塔子の父・榎本修吾が愛した女たちをたずね歩くというものである。彼が残した遺言が「自分を一番愛した女に遺産を残す」というものであったのだ。8人の女たちは、それぞれが独自の修吾との過去を持っていた。一人の男をめぐる様々な愛の形を知ることは、いつしか可南子をも変え…修吾を一番愛した女は誰なのか?可南子が出会った、思いもよらない真実とは?

読みながら最初のうちは、三浦しをんさんの『私が語りはじめた彼は』みたいな話だなぁと思って読んでいました。一人の男について、様々な女性が語る。それぞれの話から浮かび上がる男の姿はとても同一人物とは思えず…というパターン。テーマとしてはやっぱり「真実は人の数だけある」ってことなのかしら?と思いながら読んでいたのですが、全然違いました。やられた〜と思いました。ぞくぞくしちゃいました…。

絶賛!というわけではないのですが、(今のところ)もうちょっと温度の低いところで、私やっぱりこの作家さん好きかもと思いました。
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眠る骨 [桐生典子]
4104682012眠る骨
桐生 典子
新潮社 2004-06-19

二十五年前、十四歳のときの初恋の相手・大澤と再会した早紀。お互いに惹かれ合う二人を待ち受けていた過酷な運命とは…。

どういうお話なのか、まったく予備知識なしで読み始めたのですが…夢中で読んでしまいました。どうなっていくのか全然想像できなくて、読み進めるたびにその意外な展開におどろいて、先が気になって気になって、すごく引きずり込まれました。ありきたりのラブストーリーでもなく、ミステリーでもなく、人間ドラマでもなく、でも同時にそれらすべてである感じ。すごくおもしろかったです。

特にどこが好きとか、何がいいとかわからないんですけど、この作家さんはあうかも…と思いました。ラストがちょっとあっさりというかボリューム不足かも…とも思ってしまったのですが、でも個人的には大当たり。他の作品も、ぜひぜひ読んでみたいと思います。

それにしても人生、生きているとほんとうに思いも寄らないことが起こるものですよね…。なんだか切ない気持ちでいっぱいになりました。
| か行(桐生典子) | comments(0) | trackbacks(0) |