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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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男は敵、女はもっと敵 [山本幸久]
4838716508男は敵、女はもっと敵
山本 幸久
マガジンハウス 2006-02-23

フリーの映画宣伝マン・高坂藍子36歳は、まさに才色兼備。長身、美貌、才覚で男をひきつけてきた、そんな藍子をめぐる、様々な人々の物語。

なかなか面白かったです。でも一人の人物について語るいろんな人の物語っていう「よくあるこういう本」の域を出なかったかな…という感想。あぁ、えらそうに、ごめんなさい。

藍子自身が語る「敵の女」、藍子に恋人を取られた女性・真紀が語る「Aクラスの女」、「浮気じゃない、本気なんだ」と藍子に夫を取られた女性・八重が語る「本気の女」、藍子と一緒に仕事をしている男性・吾妻が語る「都合のいい女」、藍子に惚れて離婚したのに藍子にも見捨てられてしまった男性・西村が語る「昔の女」、そしてまた藍子自身が語る「不敵の女」と。

藍子に始まって藍子に終わるっていう構成はよかったかなぁと思いますけど、なんでしょう。悪くないんですけど…手放しで絶賛というふうになれないのは。どうもこの藍子が全面的に好きになれなかったというか。ラストも、え?これで終わっちゃうの?という感じがあってですね…うまくまとまってないなぁと…あぁ、ごめんなさい。

一番気に入ったのは「必死の形相?嘆願?切羽詰まってる?で、なに、可哀想?」ってセリフが何度か出てくるんですけど、その出てき方が面白かったところかな…。
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笑う招き猫 [山本幸久]
4087460061笑う招き猫
山本 幸久
集英社 2006-01-20

駆け出しの漫才コンビ、『アカコとヒトミ』。超貧乏で彼氏なし、初ライブは全く受けずに大失敗。おまけにセクハラ野郎の先輩芸人を殴り倒して大目玉。今はぜんぜんさえないけれど、いつかはきっと大舞台。体に浴びます大爆笑―。夢と笑いとパワーあふれる傑作青春小説。

先日読んだ『幸福ロケット』にちょろっと登場した「アカコとヒトミ」の物語です。そうかそうか、こういう二人だったんだね…うんうん。

なんか、すごく安心して読めます。ストーリーはすごくシンプル。意外な展開もありましたが、奇をてらった感じが全然なくて、でもそこがよくて。というか、普通だったら飽きてしまうような、そんなストーリーを、まったくそんなことを感じさせないまま最後まで読ませる、そこがすごい、素晴らしいと思いました。個人的には二人と歳が近いせいもあり、この彼女たちの喜怒哀楽の「普通っぷり」もなんだかすごくよかったです。

「男と並んで愛誓うより、女と並んで笑いを取る、それが二人のしあわせなのだ!」最後にはちょっぴり泣けてきそうな、そんな素敵な物語でした。

もう一回『幸福ロケット』が読みたくなってきたな…!
| や行(山本幸久) | comments(13) | trackbacks(13) |
幸福ロケット [山本幸久]
4591089703幸福ロケット
山本 幸久
ポプラ社 2005-11

小石川からお花茶屋に引っ越した小学校五年生の女の子、香な子。自分の名前に悩み、クリスマスイブという誕生日に悩み、仲のよすぎる両親に悩む。そんな香な子の学校生活は…。

どういうお話か全然知らずに読み始めたんですが、すっごくよかった!です。わぁ、こういうお話、大好き。この香な子ちゃんのキャラクターがまたとてもよくて。大好きになりました。お友達になってほしい…。最後には、泣きそうでしたっていうか、泣きました。

結構気分的に落ち込んでるときに、何もしていないのがいやで、本でも読もうと思って、でもこのタイトルに「幸福?ふん!」とか思って、ややヤケクソ気味で読み始めた本だったのですが、そんな私のとげとげした心にも、あったかく染みる物語でした。

黄色い目の魚』が好きな人なら、きっとこの物語も好きになると思います。
| や行(山本幸久) | comments(14) | trackbacks(7) |
はなうた日和 [山本幸久]
4087747670はなうた日和
山本 幸久
集英社 2005-07

世田谷線沿線に暮らす人々の、ささやかな日々を描いた短編集です。

お母さんとケンカして、離婚したお父さんのところに家出した男の子。その家で彼が出会ったのは…「閣下のおでまし」。恋人を失いスナックで働く女性の恋の物語「犬が笑う」。定年退職まであと十日というところで部下の若い女性にもちかけられた相談とは…「ハッピー・バースデー」。雑貨やでパートを始めたバツイチ女性の物語「普通の名字」。退屈な会議を抜け出して、犬に逃げられたおじさんの手伝いをしようとした青年ですが…「コーヒーブレイク」。女優になるはずが、冴えないタレントとしてカメラ小僧の被写体になっている女性がある日デパートで出会ったのは…「五歳と十ヶ月」。デブで仕事もうまくいかず、すっかりくさっていた彼を変えたものは…「意外な兄弟」。先に逝ってしまった夫との思い出に思いを馳せる老女の物語「うぐいす」。

それぞれがちょっとずつリンクしているようなしていないような…そんな物語たち。ちょっぴり切なかったり、でもくすりと笑えたり、あったかい気持ちになったり、元気をもらったり。どこにでもいる普通の人々の、こういう姿というのはやっぱりいいものだなぁと思いました。

一番好きだったのは「意外な兄弟」。ラスト、彼に拍手を送りたい気持ちになりました!(ところで世田谷もなかは実在するのか?!)

なんでもない気分のときに、なんとなく読むのがいいような、さりげない物語。読み終えて、タイトルのとおり、はなうたを歌いながらお散歩にでかけたくなる、そんなお話たちでした。
| や行(山本幸久) | comments(10) | trackbacks(9) |