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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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いつか愛になるなら [前川麻子]
4048736787いつか愛になるなら
前川 麻子
角川書店 2006-03

通っていた美大の講師・立川の助手として働くことになった冬子。そこで出会った人々や立川の妻・翠と彼女が築いた「関係」は…。

特に明記はされていなかったと思うのですが…昔の、一昔前の物語を読んでいるような気持ちで最後まで読みました。どうしでだろう?

ここに出てくる人たちは、なんだかみんな寂しくて悲しくて、読んでいてこっちがつらくなります。もっと楽に生きればいいのに。私がお気楽に生きているだけでしょうか?でもなんか、もっと自由になれるはずなのになぁって思ってしまいました。愛じゃなくて、恋でもなくて、なんか、自分自身にかけてしまった呪いみたいな。ものすごい、不毛。でもこの不毛さが人生なのかなぁと、思いました。切ない気持ちです…。
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すべての愛の1% [前川麻子]
4198621047すべての愛の1%
前川 麻子
徳間書店 2005-12

ストーカー、偏愛、幼女わいせつ、虐待、売春…。日常以上、犯罪未満の<異常な愛>をテーマに、俊英が放つ短編小説集。

「怪物」「春の痣」「アフターファイブ」「犬心中」「運動靴」「ハズレくじ」「芽吹く」「隣の子供」という七つの短編が収録されています。まったく独立した一つのお話だったり、少しずつリンクしたものがあったり、物語の色も形も様々です。そしてどの物語も、とても強烈な印象を残します。だいたい短編集って、読み終わってからタイトル見なおしても「なんだったっけ?」ってことが多いわたし(かなりダメ人間)なのですが、これに関しては全然そんなことありませんでした。

日常と非日常の境界線。そのぎりぎりの線を踏み越える一歩手前のような、すでに踏み越えてしまっているような、そんな主人公たち。でも、非日常に思える日々、それすらもすでに日常なのかもしれない。怖いというのともなにか少し違う…うまい表現が見つかりませんが、読んでいて心臓がばくばくする感じがしました。

特に好き…というか気になったのは「春の痣」と「犬心中」。「犬心中」なんてどう考えても全然私の好みじゃない感じの話なのに、すごくひきつけられました。なんなんでしょう…。

読み終えてから、表紙の絵をあらためてじっくり見ました。彼女のこちらを見る視線に、口元の微笑みに…また心臓がぎゅっとしました。
| ま行(前川麻子) | comments(4) | trackbacks(1) |
これを読んだら連絡をください [前川麻子]
4334924417これを読んだら連絡をください
前川麻子
光文社 2004-07-21

年下の恋人に振られた女性作家M。次の小説のネタにしようと大学生を取材する彼女ですが…。

えーと、なんとも摩訶不思議な小説です。ここに出てくる「作家M」というのは、読んでいるとどうしても作者の前川さんのことに思えて仕方ないのです。でも、じゃぁこれは実体験なのかしら?と思いきや、あれれ?というような展開になり、さらに読んでいくと「作家M」が「取材して小説を書こうと思っていたけれど、できないので、この自分をリアルに書いてみたら小説にはならないだろうか」とか言って編集に相談したりしはじめて、ということはその結果書かれたのがこの小説?あれれ?

というわけで、実話のような、虚構のような、なんとも不思議な味わいの小説でした。私の認識では普通小説というものは、「○○は××である」とかいうような作者さんの思想(?)を、小説という形で書いて読者に伝えるものであろうというところなのですが、この小説の場合、作者さんは作中で言いたい放題。「○○は××である」「□□は△△である」「・・・は・・・である・・・」ともう、何から何まで書いてある感じです。このひと言を言うためだけに小説一本書けるんじゃないかしら?ということが、もうとにかく書いてありすぎて、何がなんだかわからなくなってしまうくらいでした。えーっと、何が書いてあったんだっけ…。

とりあえず、この「三十六歳バツ三子持ちの作家M」に共感できるかどうかと言ったら「否」な感じ…。どちらかというとこういう理屈っぽい(?)三十六歳にはなりたくないものだ、と思ってしまいました。(すいません。)ひねくれてるんだか真っ直ぐなんだか、魅力的なのかそうじゃないのか、さっぱりわからないんですもん…。でもそれだけに強烈な印象を残すでした!
| ま行(前川麻子) | comments(0) | trackbacks(0) |