| 犬はどこだ 米澤 穂信 東京創元社 2005-07-21 |
犬捜し専門の仕事を始めたはずなのに、依頼は失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、ふたつはなぜか微妙にクロスして…。いったいこの事件の全体像は? 犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。
「ミステリ・フロンティア」第18回配本です。
なぜか、「これはおもしろおかしいギャグ風の物語」という思い込みが最初にあり、そういうスタンスで読んでいたら実は普通にシリアスな「ミステリィ」だったのでなんだかびっくりしてしまいました。(すいません、バカな感想で)。
主人公の探偵(?)紺屋と、押しかけ探偵(?)のハンペーのやりとりとか、そういうのを読んでる感じから、絶対軽めのおもしろミステリーだと思ってて、事件の真相が明らかになりつつあるときも、「どうせこの真相は間違いで、最後にオチが待ってるんでしょ!」と思っていたのに、真相は真相のまま正しく真相だったので、驚いてしまいました。あっれぇ?どこで間違って思い込んだのかなぁ…とてもナゾです。あ、もちろんそれでも面白いは面白かったのですが、あれ?って拍子抜けしてしまってですね。いや、でも好きなんですけれどね…。
あ、あと、二つの事件のリンクにお互いが全く気付かないところが妙にツボで、じりじりさせられました…。「ほうれんそう」は社会人の基本ですよ!
で、これはシリーズになるんですよね?きっと。続くんですよね?「THE CASE-BOOK OF "KOYA SEARCH & RESCUE" 1」って書いてあるし。2もあるんですよね?読みたい!次は間違わないように読まねば…。
【追記】
ざれこさんのところを読んで思い出しました。そう!『
オロロ畑』が出てくるんですよ〜!なぜ?どうして?でもうれしかった…。そっちかよ(笑)。