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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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ボトルネック [米澤穂信]
4103014717ボトルネック
米澤 穂信
新潮社 2006-08-30

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻った彼を出迎えたのは…。

ななな、なんですか、この本は。読み終わってどうしたらいいんですか。何を読み取ればよかったんですか。なんでわざわざ本を読んでこんな思いをしなきゃいけないんですか。「懐かしくなんかない。爽やかでもない。若さとは、かくも冷徹に痛ましい。ただ美しく清々しい青春など、どこにもありはしない。」って言われても…。それはそうなんだけど、でもなんかそれとこれとは違うでしょというか、なんだか読み終わって腹さえ立ってくるというか。こんなのに背中を押されちゃう人がいたらどうするんですか!!

…落ち着いて感想が書けません。これはこれですごい本で、力のある作品なのだと思いますが(事実私はこれだけ心揺らされているわけですし)、でも私はこれを人には読ませたくない。このタイトル、このラスト。私は読んでよかったけど、でも読まなきゃよかった。人にもできるだけ読んで欲しくないです…。
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夏期限定トロピカルパフェ事件 [米澤穂信]
4488451020夏期限定トロピカルパフェ事件
米澤 穂信
東京創元社 2006-04-11

小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”?!

さぁ、今度こそ迷わず読めます!楽しめます!前作『春期限定』ではつかみきれずに(なんというか…海で淡水魚を釣るつもりだったというか、銭湯に水着きて入っちゃったとか、そういう「あれ?違った?」っていう場違い感があってですね…)いまいち楽しめなかったのですが、もう大丈夫。だいぶ米澤さんも読み込んできたし…どんとこい!

という気持ちで読みまして。非常に楽しめました。よかった、私。前はなんだったんでしょう。あは。でもキャラも構成も、全体的に前作より格段にレベルアップしてるんじゃないかな?という印象でした。すばらしい!

今回はまた…スイーツ好きにはたまらない単語がばんばんと。ばんばんと。悶絶しました。うぅ〜!!個人的にはスイーツは夏より冬の方がおいしいと思うけど!とか余計なことも思いつつ、でも楽しく一気読みしました。

そしてこのラスト。衝撃…えええええー。でもなんか、ほら、シリーズっぽくなってきたじゃないですか…。続き!続きを!!早く!(秋??秋っていつ??)
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さよなら妖精 [米澤穂信]
4488017037さよなら妖精
米澤 穂信
東京創元社 2004-02

1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国・ユーゴスラビアから、はるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。彼女の帰った「国」はどこなのか??

「ミステリ・フロンティア」第3回配本です。

なんとなく「私の中でのいつもの米澤さん」の感じで読み始めたら、割と重いというか、もっとどっしりしたというか、読み応えもあり、いろいろ考えさせられてしまうところもある、そんな物語でした。

でも途中、そこかしこに散りばめられている、いわゆる「日常の謎」的エピソードは、特にいらなかったんじゃないかなぁ…とか思ってしまいました。お約束なのかもしれないですけど、むしろメインのテーマ(と私が思っていたもの)から気がそがれてしまってですね…。そんなのなくても、十分読者をひっぱっていけるんじゃないかなぁって思ったんですけど、どうなのでしょうか。あ、でもこれ「ミステリ・フロンティア」か…。

とりあえず、大変お恥ずかしいことに、私はここで描かれている「ユーゴスラビア」の歴史というものを全く知らなかったし、「今ユーゴスラビアという国はあるのか?」と聞かれても、一瞬返答に困るくらいの知識しかありませんでした。そういうのが、読んでいてほんとうにすごく恥ずかしかった…。主人公が自分を責めているのと同じように、自分を責めながら読んでしまいました。すごく反省しました。もっとちゃんと「知りたい」と思いました。読み終えて、一番強く残ったのはその思いでした。

しかし、彼の描く「男子高校生」は皆同じような感じに見え…ませんか?あれ?
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氷菓 [米澤穂信]
4044271011氷菓
米澤 穂信
角川書店 2001-10

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことになったが…。

「古典部シリーズ」とは聞いていたものの、何をどう間違ったのか「古典部」を人の名前だと思ってました、私。違いますね、吹奏楽部とか野球部とかの「古典部」ですね。だいたいどう読むというのか、この名前を…。(想像していたのは「このりべ」とか??でした。誰??)。微妙です。

とりあえず、なかなか面白くはありました。ふむふむ。米澤さんはこういう路線か…というのが自分の中でなんとなく固まってきたような、そんな気が。(気のせいかもしれませんが)。しかし、『春期限定いちごタルト事件』とそこはかとなくかぶってるような気が…しないでもないのですが。いいのですかね。(発行順としては『春期限定』のほうがこれより後ですけど)。高校生が主人公なのに、こうも熱くない青春小説というのも、なかなか珍しいのではないでしょうか(笑)。シリーズの先を楽しみに読みたいと思います。

それにしても、この作者さんの書く登場人物は、皆妙な名前だなぁ…。
| や行(米澤穂信) | comments(9) | trackbacks(9) |
犬はどこだ [米澤穂信]
4488017185犬はどこだ
米澤 穂信
東京創元社 2005-07-21

犬捜し専門の仕事を始めたはずなのに、依頼は失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、ふたつはなぜか微妙にクロスして…。いったいこの事件の全体像は? 犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。

「ミステリ・フロンティア」第18回配本です。

なぜか、「これはおもしろおかしいギャグ風の物語」という思い込みが最初にあり、そういうスタンスで読んでいたら実は普通にシリアスな「ミステリィ」だったのでなんだかびっくりしてしまいました。(すいません、バカな感想で)。

主人公の探偵(?)紺屋と、押しかけ探偵(?)のハンペーのやりとりとか、そういうのを読んでる感じから、絶対軽めのおもしろミステリーだと思ってて、事件の真相が明らかになりつつあるときも、「どうせこの真相は間違いで、最後にオチが待ってるんでしょ!」と思っていたのに、真相は真相のまま正しく真相だったので、驚いてしまいました。あっれぇ?どこで間違って思い込んだのかなぁ…とてもナゾです。あ、もちろんそれでも面白いは面白かったのですが、あれ?って拍子抜けしてしまってですね。いや、でも好きなんですけれどね…。

あ、あと、二つの事件のリンクにお互いが全く気付かないところが妙にツボで、じりじりさせられました…。「ほうれんそう」は社会人の基本ですよ!

で、これはシリーズになるんですよね?きっと。続くんですよね?「THE CASE-BOOK OF "KOYA SEARCH & RESCUE" 1」って書いてあるし。2もあるんですよね?読みたい!次は間違わないように読まねば…。

【追記】
ざれこさんのところを読んで思い出しました。そう!『オロロ畑』が出てくるんですよ〜!なぜ?どうして?でもうれしかった…。そっちかよ(笑)。
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春期限定いちごタルト事件 [米澤穂信]
4488451012春期限定いちごタルト事件
米澤 穂信
東京創元社 2004-12-18

中学時代の自分を反省し、高校進学を機に「小市民」になることを決意している小鳩常悟郎と小山内ゆき。日々の平穏と安定のため、お互いの存在を盾に使い、なるべくひっそりと過ごそうとする2人ですが…。

読み終わってみると、なかなかおもしろい本だったと思います。ただ…私は入り込めずに最後までいってしまいました。その原因はたぶん、読んでる間「この本はもしかして何かの続編?じゃなかったらシリーズものの途中の一冊?」という疑問が頭の中にずっとあったからです。思わず途中で読むのを中断して、作者紹介のところやら巻末の解説やらに目を通してみたりもするしまつ。でも…違うんですよね。やっぱり普通にこれで一冊なんですよね。

最後まで読めば「あぁ、これで一冊でよかったんだな。」とわかります。気になっていたのは「主役の二人の設定」で、なぜ小市民を目指しているのか、いったい過去に何があって現在こうなっているというのか、ということ。それが「読み進めていけば明らかになりそうな書き方」じゃなくて、「もう説明したから書いてない書き方」に読めてしまったのです。前者だったら、いろいろ想像したりして、どきどきわくわくしながら読めたんですけど…。うーむ。

そんなこと考えながら読んじゃったので、この二人のキャラクターがすっと自分に入ってこなかったんですよね…。本編に没頭できず、中途半端に読んでしまいました。反省。でもシリーズになったり、続編が出たりしたら絶対読むと思うし、そうしたらだんだん好きになるかも…と思います!
| や行(米澤穂信) | comments(12) | trackbacks(9) |