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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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猫丸先輩の推測 [倉知淳]
4062751836猫丸先輩の推測
倉知 淳
講談社 2005-09

手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練…。年齢不詳、神出鬼没、掴みどころのないほのぼの系奇人探偵、猫丸先輩の鋭い推理が冴える、連作短編集。

「天然脳内麻薬分泌患者」猫丸先輩が大活躍するシリーズの一冊。
「夜届く」「桜の森の七分咲きの下」「失踪当時の肉球は」「たわしと真夏とスパイ」「カラスの動物園」「クリスマスの猫丸」が収録されています。

ちなみにこれらのタイトルには元ネタがあって、

「夜届く」 → J・D・カー『夜歩く』
「桜の森の七分咲きの下」 → 坂口安吾『桜の森の満開の下』
「失踪当時の肉球は」 → ヒラリー・ウォー『失踪当時の服装は』
「たわしと真夏とスパイ」 → 天藤真『あたしと真夏とスパイ』
「カラスの動物園」 → テネシー・ウィリアムズ『ガラスの動物園』
「クリスマスの猫丸」 → R・D・ウィングフィールド『クリスマスのフロスト』

だそうですが、いずれも「超有名な作品」だそうですが、すいません、一作も知りません。かろうじて坂口安吾だけ名前は聞いたことがあったくらいで、「ガラスの動物園」にいたっては、景山民夫さんを連想する始末(それは「ガラスの遊園地」。おしい!)。不勉強というか、なんというか…。

ちなみに今回一番気に入ったのは「失踪当時の肉球は」です。主人公はいなくなったペットを探す探偵・郷原。彼最高です…!一人ハードボイルド、いいです。「猫ちゃん」最高です。またぜひ登場してほしい。すっかりファンになりました!!

ところで「クリスマスの猫丸」の中で八木沢さんが言っている「先輩と共に地方に出張に言って、エラい目に遭って来た」っていうのは、どれのことだろう…。過去にそんな事件が?忘れてる?読んでない?なんだろう。気になります…。

何はともあれ、事件をすっぱり「解決」するのではなく「推測」するというこのジャンルは…新しい…新しいわっ!負けたわっ!(何に?)と思いました。

「猫丸先輩シリーズ」読了分リスト
日曜の夜は出たくない
過ぎ行く風はみどり色
幻獣遁走曲―猫丸先輩のアルバイト探偵ノート
大密室(アンソロジー
・猫丸先輩の推測

未読分リスト
・猫丸先輩の空論
| か行(倉知淳) | comments(6) | trackbacks(4) |
幻獣遁走曲―猫丸先輩のアルバイト探偵ノート [倉知淳]
4488012825幻獣遁走曲―猫丸先輩のアルバイト探偵ノート
倉知 淳
東京創元社 1999-10

ある時は幻の珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、そしてある時は戦隊ショーの怪人役と、いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が遭遇した五つの事件。猫コンテスト会場での指輪盗難事件を描いた「猫の日の事件」の他、「寝ていてください」「幻獣遁走曲」「たたかえ、よりきり仮面」「トレジャーハント・トラップ・トリップ」を収録した短編集です。

相変わらず猫丸先輩がステキ過ぎ…。誰もに「ちょっとどこかおかしいんじゃぁ?」と思われてしまうそんな猫丸先輩が、さらりと事件を解決していく。その様を見ていると、「どうだ!おそれいったか!」という気持ちになれて(いや、私のことじゃないんですけど)毎回爽快です。今回はいろんなアルバイトに手を出しているのですが、それがまた奇妙なバイトばかりで(笑)。さすが猫丸先輩。類は友を呼ぶ?

ちなみに「たたかえ、よりきり仮面」が一番好きでした。がんばれ若者!

「猫丸先輩シリーズ」読了分リスト
日曜の夜は出たくない
過ぎ行く風はみどり色
・幻獣遁走曲―猫丸先輩のアルバイト探偵ノート

未読分リスト
・大密室(アンソロジー)
・猫丸先輩の推測
・猫丸先輩の空論
| か行(倉知淳) | comments(2) | trackbacks(1) |
過ぎ行く風はみどり色 [倉知淳]
4488421032過ぎ行く風はみどり色
倉知 淳
東京創元社 2003-07

亡き妻に謝罪したい―引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。インチキを暴こうとする超常現象の研究者までが方城家を訪れ騒然とする中、密室状況下で兵馬が撲殺される。霊媒は悪霊の仕業と主張、かくて行なわれた調伏のための降霊会で第二の惨劇が勃発する。名探偵・猫丸先輩が全ての謎を解き明かす

日曜の夜は出たくない』ですっかりお気に入りになった、猫丸先輩の活躍するシリーズものの長編です。

あれも伏線だろうか、これもそうだろうか、いやいや、やっぱりこういうことでは?前回の反省をふまえ、頭の中で、私としてはかなり用意周到に、考えながら読んだにもかかわらず、最後にはやっぱり「ぎゃふん!」となりました。というか読みながら、絶対無理だと思ってたんです、この犯罪の謎を解き明かすのは。それなのに…猫丸先輩、すごすぎます。というか倉知さん、すごすぎます。やられました。このやられ方は…ある意味爽快です。

「猫丸先輩シリーズ」読了分リスト
日曜の夜は出たくない
・過ぎ行く風はみどり色

未読分リスト
・幻獣遁走曲  猫丸先輩のアルバイト探偵ノート
・大密室(アンソロジー)
・猫丸先輩の推測
・猫丸先輩の空論
| か行(倉知淳) | comments(2) | trackbacks(1) |
日曜の夜は出たくない [倉知淳]
4488421016日曜の夜は出たくない
倉知 淳
東京創元社 1998-01

落ちるような高いビルなど何もないところで発見された墜落死体。被害者はいったいどうやって墜落死したのか?表題作「空中散歩者の最期」のほか、「約束」「海に棲む河童」「一六三人の目撃者」「寄生虫館の殺人」「生首幽霊」「日曜の夜は出たくない」が収録された、連作短編集です。

見事にどれもこれも味付けの違った作品たち。共通して出てくるのが「猫丸先輩」という人物です。主人公である語り手たちが遭遇した事件に、なぜか彼がしゃしゃり出てきて鮮やかに事件の謎を解いていく…。ほんと、見事なまでにバラバラ様々で、でもそれぞれがそれぞれによくって。堪能しました。(最初のトリックは物理的にどうなのかと思いましたが…(笑)。え?可能?)。

そしてこの本の一筋縄ではいかないすごいところは…収録されている短編たちがかなりのレベルで面白いというただそれだけではなく、さらにその後に収録(?)されている「誰にも解析できないであろうメッセージ」「蛇足―あるいは真夜中の電話」なのです。

「誰にも解析できないであろうメッセージ」で「ええ〜!そうだったのか!うわぁ気付かなかったなぁ」と、それだけでも結構感心していたのに、さらに続く「蛇足―あるいは真夜中の電話」で「ええええええ!!!」と、感心を通り越して衝撃を受けました。返す刀でばっさりというか。なんというか。かなりやられました。はうっ!

しかし、ほんとうにこれがデビュー作ですか?正確には『競作五十円玉二十枚の謎』(←まだ未読!すごく読みたくなりました。その縁で若竹さんが解説書いてます。)がデビューってことになるのかもですけど。すごすぎてこれ一作なんじゃぁ…と思ったりしていたのですが、まったく無用な心配だったようです。わーい!
| か行(倉知淳) | comments(4) | trackbacks(2) |