三十歳を過ぎたイラストレーターの秀子。イライラ、憂鬱、癇癪、過食。これは「PMS」という病気であるらしい。そんな時、ひょんなことから友人の弟と関係を持ってしまった彼女。これもまた病気のせい?!恋に、仕事に、行き詰る秀子だが…。
『
漢方小説』が面白かったので、さっそく新刊も読んでみました。
この本もまた若い女性を主人公に、病気を軸にして描いた物語です。『漢方小説』ほど「爆笑!」ではありませんでしたが、さらりとおもしろく…あっという間に読み終わりました。(特に「ヨガ」のところが好きです)。
私はいちおう(?)女性ですが、「PMS」というのは初耳で、この本に出てくる理解のない人々同様、「最近はまったくなんにでもすぐ名前をつけるんだから…」と思ってしまったクチですが(スイマセン)、でもそうやって名前をつけることで、安心できる人もいるのだろうし、救われる人もいるのだろうし、きちんと治療して治る人もいるのでしょうから、それもまたよし、と思いました。
…まぁそれでもあんまり賛成ではないのですけれど(←ガンコ。笑)。
私は幸いあまりこういう「症状」の出ない性質らしく、(まぁホルモン云々とは全然関係ないところで暴飲暴食したり泣いたりわめいたりしてるわけですけど)、そういう点であまり「共感!」というのはなかったですが、わかるわかるっ!って人にはすごく「効く」のではないかなぁと思います。でもこれ、男性にはあんまりオススメできないかも…。全然意味分からないじゃないでしょうか??「こういうものなんだなぁ。そういうこともあるんだなぁ」って思ってもらえればいいのかもしれませんが。
そして余談ですが、こうやってこういう本を読んだり、自分自身や周りを見ていたりして思うことは、最近の女の人って疲れてるのかなぁということ。そんなみなさんには、よしもとばななさんが『
ゆっくりAERA』に寄せていたエッセイ「単純に、バカみたいに。」を読んでほしいなぁと思います。私はこれを読んですごく救われました。涙出ました。
って、あれ、違うものの紹介になってしまった…。でも、こちらもほんとうにオススメです。私、コピーして持ち歩いてるくらいですから。