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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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もしも、私があなただったら [白石一文]
4334924948もしも、私があなただったら
白石 一文
光文社 2006-04-20

会社を辞め、郷里の博多に戻ってきた啓吾のもとへ、会社時代の親友の妻・美奈が突然訪ねてくる。彼女の「用件」とは…。

大変表現が悪いですが…ぶっちゃけ「いい年したおじさんとおばさんが何をやってるんだ」と思ってしまいました。ごめんなさい。

読み進めるにつれて、どんどんその感じは増してゆき、バカらしくなってきて、もう途中で止めちゃおうかと…思ったくらいのものでしたが、いちおう最後まで読みました。途中からは好意的に読もう、読もうと思って…、少し光が見えてきたかな?と思いきや、薄暗闇のまま終わったというか…なんというか…。おぉっ!とキラリと光るものがないわけじゃないんですけど、でも、うーん、全体的に、ダメでした。私には。きっと読み方を間違えてるんだと思うんですよね。誰か、この本の正しい読み方を教えてください…。

だいたい結婚している女が、遠くへ行こうとする夫の友人の男性を羽田まで追っていって、突然「連れて行ってくれ」なんて言って拒否られたあげくに、「もしも、私があなただったら、こんな私のことを置いていったり絶対にしない。」って…。はぁ?って思っちゃうんですけど。この物語ではそこが、このセリフが肝心なところらしいんですけど(おかげで繰り返し出てくる出てくる)、まったく意味不明です。なに「こんな私」って。自分で言う?ただの自己中にしか思えません。やだ、こんな女。高校生とかだったらまだしも、既婚の、三十七歳の女性ですよ?なにやってんだか…。

この物語自体はその六年後のストーリーということで、そんな彼女も四十三歳。年齢を重ねて、さらに「はぁ?」という二人に。全然この女性の魅力が私にはわからない…。そんな女を「愛して」しまう男の人もさっぱりわからない…。バカだこの男…。でもまぁそんな女も女、男も男ということで(?!)。そういうものなのかもしれませんね。

ここから先は、恐らく俺にも彼女にも何をどうすることもできないのだろう。なぜなら、通い合った心は、もはや俺のものでも彼女のものでもない、まったく別の一つの心なのだろうから。
それはなんとなくわかるかなぁと。あと終盤に登場する主人公の友人の言葉には、なんだか生々しい「生きている」という感じの説得力があって、そこはとても魅力でした。でもいかんせん…二人の恋愛(?)が…。だいたい「この人は何のためにでてきたの?」って登場人物がいるあたりでNGです。わたしには。

うーむ、白石さんは個人的には当たりハズレが極端過ぎます。すごく好き(例:『一瞬の光』『私という運命について』etc.)か、最後まで読めないくらいダメ(例:『ぼくのなかの壊れていない部分』途中リタイア)か…。読むたびにバクチ打ってる気分です?!
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私という運命について [白石一文]
4048736078私という運命について
白石 一文
角川書店 2005-04-26

女性総合職として働いている冬木亜紀、29歳。女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして運命とは……。29歳から40歳までの彼女の“揺れる10年”を描き、「運命」の不可思議とその根源的意味を鮮やかに描いた物語。

主人公・亜紀の年齢は、まさに今現在の私と同じです。とても他人事とは思えない気持ちで読み始めました。それだけに最初のうちは、違和感がありました。私だったらこうは思わない…と。違ってあたりまえなんですけど、それが少し読みづらくて、最後まで読めるかなぁと思ったりもしました。(白石さんの本は過去に一度リタイアしたことがあるので…。ちなみに『僕のなかの壊れていない部分』です)。

でも、後半、亜紀が年齢を重ねるにつれて、そんな違和感を感じなくなりました。客観的に読めるようになったからかな?(いや、展開が読めるとはいえ劇的すぎて、違和感感じてる場合じゃなくなったからかも…)。もちろん、生き方も考え方も全然違う彼女に、「共感」する部分があるかと言われると、それもまた違う気がするのですが、こういう人生もあるのか、こういうこともあるのか、という目で読めるようになったというか。

選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。未来など何一つ決まってはいません。
運命というのは、たとえ瞬時に察知したとしても受け入れるだけでは足りず、めぐり合ったそれを我が手に掴み取り、必死の思いで守り通してこそ初めて自らのものとなるのだ。
タイトルにもあり、この物語の主題でもある「運命」というもの。それぞれに考え方も感じ方も違うのだろうけれど、ここに書かれていることもまた、一面での「真実」なのだろうなぁと思いました。自分の人生、自分の運命、そんなものについてもすごく考えさせられます。読み終えた今も、考えています。

そんなわけで、読みんで「爽快」「楽しい」という物語ではありません。むしろうーんと唸って考えこんでしまうような本です。心強くなったような、逆に心細くなったような…不思議な気持ちです。でも、今すぐもう一度読めといわれたら、全然イヤじゃなく読める、そういう本でした。好むと好まざるとにかかわらず、取り込まれたんだなぁとおもいます。すごく好きじゃないのに、買って持っていたいと思いました。不思議です。「傑作」なのかもしれないなぁ…と、思いました。

絶賛とか、手放しでオススメ!とかいう類の本では(私の中では)ないような気がする(あやふや…)のですが、出会うべき人が出会うべきタイミングで出会って読んでほしい本だなぁと思いました。私自身、今そのタイミングだったのかどうか、まだ飲み込みきれていない部分がありますが、後から振り返って「あぁ、あの時あの本を読んだなぁ」とは、きっと思うんだろうなぁという気がします。じっくり、消化していく本なのだろうなぁと思います。
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不自由な心 [白石一文]
4048732668不自由な心
白石 一文
角川書店 2001-02

「人は何のために人を愛するのか?
人は何のために生きていくのか?
そして人生の本当の幸福とはいったい何なのか?」

帯に書いてあったこの言葉どおりのことを考えさせされる本でした。しかも答えが出ませんし…。

長編なのかと思ったら、短編集でした。でもその一つ一つの短編が強烈というかクオリティが高いというか、ずっしり心に響きます。中でも「夢の空」という話が一番印象に残りました。最後のシーンでは、一緒に叫びそうでした。

白石一文さんの本は『一瞬の光』しか読んだことがなかったのですが、この本もまた違った意味で印象深い作品でした。でも、全体に漂う切ないトーンというか、哀しみみたいな雰囲気は共通しているのかな…。あとこの人の描く女の人は、みんなとてもやさしくて、はかない感じで、そういうところもちょっと似ているのかなと思いました。
| さ行(白石一文) | comments(0) | trackbacks(0) |