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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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厭世フレーバー [三羽省吾]
4163242007厭世フレーバー
三羽 省吾
文藝春秋 2005-08-03

突然、父親が失踪してしまい、取り残された家族。没頭していた陸上をやめ、高校進学もしないと言い張るケイ。終電の時間まで帰らなくなったカナ。急に家族のことに口出しをするようになったリュウ。酒びたりになった母。呆け始めた祖父。果たして彼らは…。

最初に目次を見たとき、「十四歳」「十七歳」「二十七歳」「四十二歳」「七十三歳」って書いてあったので、あらずいぶん壮大な期間の物語なのねぇ…と思ったら違いました。これは家族のそれぞれの年齢だったのですね。失礼いたしました…。

というわけで、それぞれの章ごとに、語り手がそれぞれに変わりながらストーリーが進んでいきます。子どもの視点、親の視点。バラエティに富んだそれぞれの視点からの物語の書き分けが、すごくうまいなぁと感心してしました。ものすごく好きかと言われれば、うーん、そうでもないかもという感じの本でしたが、なかなかよかったです。これはひとえにさいごの「七十三歳」がすごく好きだからだろうなぁと思いますが(笑)。

しかしこうやって最新刊を読んでから、古い作品にさかのぼると、いろいろ感じるところがあったりしました。私がこの作家さんの本を読んで「うっ」と思ってしまう苦手なところ(それは表現であったり、セリフであったり)が、だんだん少なくなってきているんだなぁとか。上手くなるってこういうことなのでしょうか。いや、別に私の好みに合うことと上手いこととは別ですが…。
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太陽がイッパイいっぱい [三羽省吾]
4167719010太陽がイッパイいっぱい
三羽 省吾
文藝春秋 2006-09

バイト先の解体現場に人生のリアリティを見出した大学生のイズミ。巨漢マッチョ坊主カンや、左官職人崩れで女性に対し赤面症の美青年クドウ、リストラサラリーマンのハカセなどと働く「マルショウ解体」の財政は逼迫し、深刻な問題が…。過酷な状況における人間の力強さをユーモラスに描いた傑作青春小説。

個人的には「うわっ」とか「ぎゃっ!」とか「ひー!」というシーンが多くて、ちょっとどきどきしながら読んだのですけれど、なかなかよかったです。なんかこう、ジャンプとかでマンガで連載してそうな感じですよね…。男!汗!友情!恋!涙!みたいな。

なんだか個人的に身辺が忙しく、ゆっくり読書ができず、ゆっくり感想も書けず、もどかしい日々です…読ませて!!!
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イレギュラー [三羽省吾]
4048736906イレギュラー
三羽 省吾
角川書店 2006-06

住んでいた村が水害で壊滅。避難生活を余儀なくされ苦しい生活の中、練習もままならない蜷高野球部。そんな蜷高の野球部監督に、練習場所を提供しようと話を持ちかけたのは、センバツ出場も果たした地元の名門野球部K高の監督。彼の目論見は…。

これは…大ヒットです!ホームランです!ただでさえ青春モノが大好きな私。それにくわえて高校野球ときた日には!!(毎年毎年テレビでみまくり、泣きまくり)。もうこの表紙からして私の心をわしづかみです。

私は弱虫なので、「現実的じゃなかろうが、できすぎだろうが、私の望むところの完全なるハッピーエンド」で終わるのが実は一番好きなのですが、この本はそうじゃないところが、そこが逆にぐっときてよいというか、だからこそよいというか、こう、なんというか、上手くいえないのですが、胸にズキズキきて、もうとっても最高に好きです。(興奮のあまり文章がやや乱れております)。

高校野球の話ですが、スポ根…というのとはちょっと違う、でも愛すべき野球バカたちの物語。もう思わず顔が赤くなりそうな青い青い感じが!いいいです!いいですねぇ。(って年寄りの感想)。登場人物のキャラクターもみな非常によく、とくに狭間くんの脳内一人突っ込みと、和尚のカクシャクっぷりには、何度も声を出して笑わせてもらいました。最高です。
最も忘れてはならないことは、イレギュラーではボールデッドにならないということ
この言葉、私も忘れずに生きていきたいと思います。

巻末に収録されている「参考文献」を見ると、作者さんが簡単な気持ちで「自然災害の被災地」を書こうとしたんじゃないんだなってことがわかって、ちょっとじんとしました。

笑って、泣いて、きゅんとして。実際の夏の高校野球は終わっちゃいましたけど、ここにはまだまだ暑い夏があります。声を嗄らして応援したい人々がいます。さぁ、みなさま、ごいっしょに!「勝つのじゃ!」

そしてこの本を読めたのは、我らが名監督・ゆうきさんのおかげです。これからも名采配をよろしくお願いします!
| ま行(三羽省吾) | comments(18) | trackbacks(14) |