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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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面影小町伝 [米村圭伍]
410126533X面影小町伝
米村 圭伍
新潮社 2003-09

谷中の茶汲み娘・お仙は徐福の仙薬で色白美人に大変身。途端に評判の「小町娘」になって、錦絵にも描かれる始末。実はくノ一のお仙、人気が出ては困るのだ。ところが浅草にも美女・お藤が現れ、なんと二人の、幕府もひっくり返る大因縁が明らかになり…。

風流冷飯伝』『退屈姫君伝』に続く、大江戸三部作の完結編です。

って、読み終わって思うんですけど、これ「三部作」でよかったのでしょうか…?あまりにも雰囲気が違うというかなんというか。まずこの作品は、前二作のような楽語調の楽しい語り口ではありません。そして、物語全体の雰囲気もずいぶん違います。登場してくるのはおなじみの面子なので、三部作と言えば言えるんですが…うーん、読み始める前に想像していたのとあまりに違ったので、ちょっと度肝を抜かれました。

この物語の主役は「お仙」。前作の舞台は明和元年だったのが、ここでは明和二年とか明和四年とかになっております。のでお仙もちょっと成長…というかすばらしくがらっと変わった姿で活躍しています。でも…なんというか、「え?これがほんとにあのお仙ちゃん?」っていうのがあって、最後まで読むと特にその気持ちが強くなって…、うーん、結構ショッキングでした。だって…。最後に我らがめだか姫もちょっとだけ登場するのですが、そこで彼女が思ったその一言で、ちょっと救われたような気持ちになりました。でも…なかなかに心境は複雑です。なんだか…。えーん。

というわけで、私はとりあえずこれを読む前に、「退屈姫君シリーズ」のみを一気読みしておいてよかったと思いました。刊行順だと

  『風流冷飯伝』→『退屈姫君伝』→『面影小町伝』

で三部作が終わってから、退屈姫君シリーズの文庫書き下ろし続刊

  『退屈姫君 海を渡る』→『退屈姫君 恋に燃える』

なのですが、私はなんとなくこの『面影小町伝』を飛ばして読んでいたのです。今となってはそれで正解だったなぁと…。私の場合、これを読んでからだと…退屈姫君シリーズの文庫書き下ろし二冊を素直に楽しめなかったかもしれません。どうなんでしょうか?

「大江戸三部作」「退屈姫君シリーズ」既読リスト
風流冷飯伝
退屈姫君伝
退屈姫君 海を渡る
退屈姫君 恋に燃える
・面影小町伝
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退屈姫君 恋に燃える [米村圭伍]
4101265356退屈姫君 恋に燃える
米村 圭伍
新潮社 2005-09

またもや退屈で死にそうだっためだか姫。今回の一大事は、小文五の将棋の弟弟子・拓磨の身分違いの恋。一介の冷飯が大名の末娘に懸想してしまったのだ。「まあ、すてきすてき!」俄然、縁結びに燃える姫君。だが、ここにも田沼意次の魔手が…。めだか姫はいかにして立ち向かうのか?!

めだか姫じゃないですけど「すてきすてき!」。んー、楽しいです!大好きです!

何しろ今回の大事件の元である拓磨。彼がいかにして江戸へ出てくることになったのか?というのは『風流冷飯伝』ですっかり学習済みなわけで、なんかもうそういう繋がりだけでうきうきしてきちゃいます。彼だけじゃなくて、やっぱりあんな彼もあんな彼女も登場して活躍するし、いいですねぇ。うん、いいです。そして圧巻だったのがめだか姫のお姉さま三人…「猪鹿蝶」…いやー…すごかった。すごかった。すごかった…。

というわけで、私の予定では、お正月にのんびり読もうと思っていたこのシリーズ、読み始めたら止まらなくなって、現在刊行されている最新刊であるここまでノンストップで一気読みしてしまいました。『海を渡る』が出たのが16年10月1日、この『恋に燃える』が17年10月1日…ってことはほぼ1年ペースということで、次がそろそろ出てもいいんじゃないでしょうか?!…と思って新潮社のサイトを見に行ってみたのですが、何も出てなかった…しょんぼり。待ってまーす!

「大江戸三部作」「退屈姫君シリーズ」既読リスト
風流冷飯伝
退屈姫君伝
退屈姫君 海を渡る
・退屈姫君 恋に燃える
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退屈姫君 海を渡る [米村圭伍]
4101265348退屈姫君 海を渡る
米村 圭伍
新潮社 2004-09

今日も江戸の上屋敷であくびをかみ殺していためだか姫。そこへ舞い込んだのは、夫である風見藩藩主・時羽直重が失踪、ついでに冷飯食い数人も消えたという大ニュース。姫が直ちに千石船を仕立て、お仙と海上を一路讃岐へ向かってみれば…。お城は六波羅景望なる謎の武士に牛耳られ、風見藩はまさに乗っ取り寸前。殿は何処へ。めだか姫は藩の危機を救えるのか?!

というわけで『退屈姫君伝』の続編です。買いに行っちゃいました…(→参照)!出てるやつ全部買ってきちゃいました。悔いなし…!本屋さんの文庫本棚に、どがっとでかい空きスペースができましたが、気にしない気にしない。

大名の正妻は参勤交代の人質として江戸にいなければいけない…なんていう、歴史音痴の私ですら知っているような重大事項を、いとも簡単に飛び越えてしまうめだか姫。いやー、豪気!いいですねぇ。『退屈姫君伝』には登場しなかった『風流冷飯伝』の登場人物たちもぞくぞく登場し、(だって今回は舞台が風見藩の藩領ですから!)、なんだかとってもうれしくなりました。

すっかりおなじみの彼らの活躍というだけでもかなりおもしろく楽しめるのですが、殿はどこへ消えたのか?めだかは無事に風見藩を救うことができるのか?!という謎解き的な部分もどきどきわくわくで、楽しめます。

それにしてもめだか姫、夫が側室を囲ったくらいじゃなんとも思わない御年十七歳。いやぁ、立派!実際この時代の人はそのくらいどうってことなかったんですかねぇ…。

もうノンストップで次行きます。次は…『退屈姫君 恋に燃える』!

「大江戸三部作」「退屈姫君シリーズ」既読リスト
風流冷飯伝
退屈姫君伝
・退屈姫君 海を渡る
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退屈姫君伝 [米村圭伍]
4101265321退屈姫君伝
米村 圭伍
新潮社 2002-09

吹けば飛ぶよな二万五千石の小藩風見藩に五十万石の姫君が異例のお輿入れ。そのうえこの姫君、美貌ながら生来のいたずら好きときています。退屈しのぎに屋敷を抜け出し、江戸城下を探検、藩の六不思議の謎解きに血道を上げる日々。ところが、田沼意次も絡んだ陰謀まで探り当てたから、さあ大変。幕府隠密、くノ一、長屋の町人も巻き込み、姫の貞操と藩の命運を賭けた大勝負の始まり始まり。

お正月の休みとかにのんびり読むのを楽しみにしていたのに…待ちきれずに読んでしまいました。いいんだ、お正月休みあるかどうかまだわかんないし…!

というわけで、面白いです!あぁ!面白い!楽しすぎる!

もうとにかくこのお姫様「めだか姫」がかわいいです。最高です。憎めなすぎです。おきゃんっていうのかしら、こういう子…。とにかくいい!めだか姫のお父上もなかなか…。というか、とにかく登場人物たちの生き生きとしたキャラがいちいちいいです。

これ一作でもものすごく面白いんですけど、ちゃんと前作である『風流冷飯伝』からのつながりもばっちりあります。何よりまずこのお姫様「めだか姫」がお嫁に行った先が風見藩だし、くノ一のお仙は一八の妹だし、ちょっと抜けてる幕府隠密の倉知も登場してるし(前作読んだ限りではあの脇役中の脇役の彼がまさかこんな風に出てくるとは思わなかったですけど!)、将棋の話もちゃんと出てくるし、そもそもこの本の中で『風流冷飯伝』の宣伝が立派にされてるし(笑)。というわけで、前作を読んでいるとよりいっそう楽しめます。

今回は姫が主役だし、前作のような「男性サービス」チックなお色気部分はなくなったかなぁと思っていたら、やっぱりちゃんとあるのでした…。そういう味?!なんかこう、「ヤングジャンプ」とか「スペリオール」とか「スピリッツ」とか、そういうのを読んでる気分に(偏見?)なりますねぇ。いいんですけど。それでも面白いから!!

そしてこの作者さんのお名前「米村圭伍」さんって、佳作に入選したことが五回あるからそれをもじって、佳作の「佳」から人偏を「五」に移して筆名にしたんだそうです。うーん、名前までおちゃめさん。

ちなみに『風流冷飯伝』と、この『退屈姫君伝』と、まだ未読なのですが『面影小町伝』を含めた三作で、大江戸三部作というのだそうです。で、この『退屈姫君伝』はさらに続編として『退屈姫君 海を渡る』『退屈姫君 恋に燃える』が文庫書下ろしで出ているわけで。どうしよう、手元にないけど続きが読みたい…。今日は休日。布団干しちゃったけど…駅前の本屋なら歩いて10分…うーむ…買いに行っちゃおうかな…っ。
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風流冷飯伝 [米村圭伍]
4101265313風流冷飯伝
米村 圭伍
新潮社 2002-03

舞台は四国は讃岐、風見藩。江戸からやってきた幇間・一八が出会ったのは、武家の次男、「冷飯食い」の飛旗数馬。数馬と知り合ったことをきっかけに、一八が巻き込まれた騒動は…。

うん、面白かった!こういう「語り口」の本ってあんまり読んだことなかったんですけど、すんなり入れるものです…。時代物の好きないもちゃん(妹)にオススメしようかなぁと思いつつ読んでいたのですが、どうしてなかなか「男性が好き」そうな…やっぱりオススメは止めておこう…。清く正しく美しく。ほほほ。いやーん、何の意味だかわからない単語がたくさん♪…。(自分で言っててむなしくなってきました)。

一八、数馬の名コンビと、そこから広がるバラエティに富んだ「冷飯食い」仲間たち。あんな彼や、そんな彼、それぞれをそれぞれに大好きになってしまいます。そしてホロリともさせられたり…。この挿画がまたいいんですよね、『しゃばけ』のシリーズでもおなじみの柴田ゆうさん。大好きです。

将棋のことがわからないのがちょっと残念だったのですが、(一度教わったけれどその日のうちに全部忘れた)、それでも面白かった!続編もこれから読みます!

それにしても、幇間(たいこもち)って、ちゃんと職業としてあったんですねぇ。私いわゆる「人にへつらって気に入られようとする者」の意味だとしか思ってませんでした。勉強になるなる…。それは職業なのかって?いや、それで食べていけるのならそれは立派に「職業」ですとも!(笑)。
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