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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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海の底 [有川浩]
4840230927海の底
有川 浩
メディアワークス 2005-06

先日の『空の中』に引き続き、『クジラの彼』を先に読んでしまった私がいまさら読んでいる本家本元シリーズ、『海の底』です。

…もう、読みながら途中で何度泣いたか、数知れません。最後に泣くとか、そういうのはたくさんあるけれど、こんなに最初から最後まで、何度も何度も泣いた本は、あんまりなかったかもしれません。

空の中』の感想でも書きましたが、物語の中でなんども語り手が変わることで、私はいろんな人の気持ちに、立場に立ってこの本を読むことになります。誰も彼も、一方的に悪役に思えてしまうようなあんな人も、実はどれだけいろんなことを考えているか、抱えているか、そのあたりまえのことを思い知ります。

ちなみに、一番号泣してしまったのが、「機動隊の壊走」シーンでした。もう切なくて切なくて胸がぐぅっとしてしまいました。…こういう男の世界が、大好きだったみたいです、私。新しい発見でした…。

さぁ、『空の中』も『海の底』もこれでばっちり。もう一度『クジラの彼』を読まなくちゃ…!それにしても、この本に限らず、これだけの「涙」と「笑い」と「ときめき」を、全部一冊に詰め込んで、そのどれも中途半端じゃ全くない、有川さん、すばらしいの一言です。今まで全然読んでなくて自分はなんてもったいないことをしたんだろう!と思います。これからは蟻ももらさぬ勢いで、全部読みます。絶対読みます。
| あ行(有川浩) | comments(14) | trackbacks(13) |
空の中 [有川浩]
4840228248空の中
有川 浩
メディアワークス 2004-10-30

先日読んだ(そして大いにミモダエした)『クジラの彼』に、この本の番外編が収録されており、本家を未読だった私は非常に悔しい思いをしたのですが、(いや、それでも楽しかったのですが)、やっと読みました!もちろん次には『海の底』が控えております。

感想は…、泣いて、きゅんとして、ぐっときて、いろんなこと深く考えさせられて、なんかもう、なんかもうですね、…やっぱり最高でした。特に私は高知大好き人間(坂本龍馬好きか高じただけで、出身でもなんでもない)なもので、この会話の土佐弁がかなりツボで。ネイティブじゃないけど、かなり正確に発音(頭の中で)できてたと思います。

有川さんの作品だとわりと多いパターンなのかな?と最近思い始めたのですが、物語の語り手が一人じゃなくて、複数、それもかなりの数の登場人物というのが、私的にはすごくいいです。最初の頃に読んだ作品では「誰のことだかわからなくて混乱するな」なんて思ったりしてたんですけど、でも今は全然思いません。むしろ、そんなこと思った自分、バカじゃないの!って反省してるくらいなものです。いろんな人の、たくさんの人の感情が、思いが、こんなに読み手である自分にインプットされてくる、それが自分に引き起こす感情っていうのが、私が有川さんの本を読んでいて一番好きなところなのかもしれないなと、そう思う今日この頃です。

一番、印象に残ったのは、「宮じい」でした。私はもう年ばっかりすっかり大人だけれど、宮じいに私の話を聞いて欲しい、今悩んでることを聞いて欲しい。そしてなんでもいいから、答えて欲しい。そんな甘えたことを思っちゃったりしました。(そこが年ばっかりだっちゅー所以ですね…)。でも、たくさんのことを教わりました。

「よう分からんが、間違うたほうをずんずん行ってもそれは正解にはならんろう。正しいように見えるとしたら、それはそう見えるように取り繕っちゅうだけよ」

「じゃぁ間違ったらどうしたらえいと思う?間違ったら、もうどうしようもないが?」
「ないのう」「間違うたことを正しかったことにしようとしたち、いかんわえ。神様じゃないがやき、あったことをなかったことにはできん」「間違うたことは間違うたと認めるしかないがよね。辛うても、ああ、自分は間違ったにゃあと思わんとしょうがないがよ。皆、そうして生きよらぁね。人間は間違う生き物やき、それはもうしょうがないがよね。何回でも間違うけんど、それはそのたンびに間違うたなあと思い知るしかないがよ」

「間違ったことで―、誰かを巻き込んだら、それはどうしたらえいが?」
「そらぁ謝るしかない」
「でも、謝っても許されんようなことやったら?」
「それでも謝るしかないわえ」「許してもらえんかったら、それは仕方がないわね。許してもらえんようなことをしたがやと、やっぱりそれも思い知って覚えちょくしかないがよね」
この部分、何回も何回も、何回も読みました。今も、頭の中でずっとこの言葉たちが回っています。考えています。この本は図書館で借りたのですが、買います。
| あ行(有川浩) | comments(9) | trackbacks(11) |
クジラの彼 [有川浩]
4048737430クジラの彼
有川 浩
角川書店 2007-02

「クジラの彼」「ロールアウト」「国防レンアイ」「有能な彼女」「脱柵エレジー」「ファターパイロットの君」が収録された、短編集。すべて自衛隊モノラブロマンス!です。

きゃー!きゃー!きゃー!

…もう、あぁ、大好きだー!「いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!」というのはあとがきでの有川さんの弁ですが、そうだそうだ!その通りだ!あぁ!大好きさ!そうさ!いいじゃないか!えぃが!えぃがね!(有川さんの土佐弁、ナイスです。そうか高知ご出身なんですよねー、いいなぁ!)

マンガもいいけど、こう、活字ならではの感じが…好きです。とても好きです。くるんですよー、胸に、がんがんと!あんまり楽しくて、途中でふと我にかえったときに、わびしい気持ちになったりもしましたが…いけない、我にかえっちゃいけないわ!ということで。いけいけゴーゴーで。電車の中で読んでいて、ふと顔を上げたら暗い窓ガラスに薄笑いを浮かべた自分の顔が映っていても、ゴーゴーで。

読んでいると、自衛隊勤務の方と恋愛がしたくなります。(←まんまだ。なんて分かりやすいのかしら、私)。誰か合コンをセッティングしてください。出会いがないのは、どこも同じですよー!(って、誰に?)

ちなみに、個人的には「国防レンアイ」が一番ツボでした。くぅ〜!かなり身をよじりました。くぅ〜!くぅ〜!くぅ〜!いいわー、こういうの、いいわー!(そればっかり)。

唯一残念だったのは、収録作品のうち「クジラの彼」「有能な彼女」は『海の底』の、「ファターパイロットの君」は『空の中』のそれぞれ外伝というか番外編というか、そういう作品なのに、私がその元のほうを未読であるということです。読みながら「ん?これは…」とは思っていたのですが、あとがきにそう書いてあったのを読んでやっぱりね、と。でも元が未読でもこれだけ楽しめるっちゅーことはですよ、読んでたらどれだけ…!!あぁ!『海の底』と『空の中』を読んでから、もう一度戻ってきます。…必ず!

【追記】
その後、『空の中』、『海の底』を読みました!うーん…なんでもっと早く読まなかったんだろう!!!という素晴らしい二冊でした。もし『クジラの彼』を未読の方で、この二冊も未読だったら、ぜひ先に読むことをオススメします。読んでなくてもほんとうに楽しめましたけど、読んでたらその100倍楽しいこと請け合いなので!
| あ行(有川浩) | comments(25) | trackbacks(13) |
図書館危機 [有川浩]
4840237743図書館危機
有川 浩
メディアワークス 2007-02

王子様、ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱!
玄田のもとには揉め事相談、出るか伝家の宝刀・反則殺法!
そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る?!そこで郁を待ち受けていたものは?!
図書館シリーズ第三弾、またまた推参!!

もー!!!もー!!!…すいません、言葉にならないのです。思いっきり笑えるわ、めちゃくちゃ泣けるわ、ものすごくハラハラするわ、じっくり考えさせられるわ…。あぁ、もうなんて言ったらいいのかわかりません。でも大好きです。最高です。

堂上&郁のコンビの行方には、もう今回も私の心をぎゅうぎゅうワシヅカミ!!(なんか言ってて恥ずかしいけど)です。くぅ〜!と何度身悶えたことか…。ぜいはぁ、ぜいはぁ、本を読んでいるだけなのに心拍数が上がって息がきれそうでした(歳のせい?)。

そして、やっぱりそういうただの「胸キュンモノ」だけで終わっていないのが、私がこのシリーズに惹かれて止まないところで。今回も考えさせられました。「無関心」というものの恐さ…。恐い、これはほんとうに恐いです。それは、絵空事じゃない、現実にありえる、今すでに起こっているかもしれないことだって、そう考えると、余計に。でも…ただそうやって「恐い」って思ってるだけじゃ、何も変わらなくて、それを変えようとして、必死で戦っている人たちが、ここにはいるのです。

今回の彼らの「戦い」は、読んでいて思わず目を背けたくなるくらいの、壮絶で悲惨な戦いでした。「私さっきまでにやにやしながら読んでたのに、今もう苦しくてたまらない!」と思ってびっくりしました。「無関心」に流されずに、どうしても譲れない大切な「何か」のために、今、できることを、今できる精一杯でやる。あきらめて、受け入れて、慣れてしまった方が楽、そうわかっていても、そうしない彼らの姿に、胸が痛くてたまりませんでした。何か、大切なことを、とても大切なことを、教わったような気がします。「苦難の中の力」、私も、持ちたいと思います。

なんか、こういう風に書いてても、全然伝えきれる気がしません。ほんと、笑って、きゅんとして、泣きました。笑って、きゅんとして、泣くんです(泣くどころか、号泣)。そうなんです。もうーーー!読んでください!!

「図書館シリーズ」既読リスト
図書館戦争
図書館内乱
・図書館危機

※あとがきによると、シリーズはあと一作で完結とのことです。
 …全四巻、ずっと大事にします!!
| あ行(有川浩) | comments(33) | trackbacks(12) |
レインツリーの国 [有川浩]
4103018712レインツリーの国
有川 浩
新潮社 2006-09-28

何気なくネットで検索した「忘れられない思い出の本」。そこで出会ったサイトの管理者「ひとみ」とメールのやり取りを始めた伸行。何度もやり取りを重ねるうち、いつしか「彼女」に会いたいと思い始めた彼は…。

なんというか…こういう「出会い」、こんな風に始まる恋、今ならたくさんありそうで、他人事ではなさそうで(いや、経験ないですけど)、なんだか妙に親身になって読んでしまいました。実際恋じゃなかったら、たくさんの「出会い」を体験しましたし!

この本を読んでいるときの自分の視点は、「見守る」感じでした。一生懸命、必死で恋をする、男の子と女の子。それぞれの気持ちが、それぞれに痛くて、胸がきゅんとしました。メールが一通に一喜一憂するあの気持ち。わかるなぁ…。それにしても、こんな男の子、いたら惚れます、私。つい、相手を試しちゃうところって、誰しも経験あると思うんですよね。だいたいはそれでうまくいかなくなるんですけど(汗)。それをこんなふうに受け止めてくれる男の子。「乗り越えよう」って言ってくれる人。「一人じゃなくて、いっしょに」って言ってくれる人。ひとみは、本当にステキな人と出会ったなぁと思います。そのことを、とてもうれしく思います。

「障害」を持つということ、それについても真正面から取り組んでいるこの物語。読んで考えさせられることは、たくさんたくさん、ほんとうにたくさんあります。この後、二人にはきっとまだまだたくさんのいろんな「乗り越えないといけないこと」があるんだろうと思います。それでダメになるのかもしれません。逆に絆を強めるのかもしれません。それは私にはわかりませんが、でもきっと、彼らなら、どんなふうになっても大丈夫だなって、なんだかそんな風に思いました。だから、最後まで読んで、泣くというよりは…ちょっと安心しました。彼らは、きっと本当の意味で、「健やか」なんだと思います。

この本は『図書館内乱』に小道具として登場する『レインツリーの国』という本の、実写版ということで出版された本です。なので、『図書館内乱』を読んでから読むと、最初から若干ネタバレしている部分はあります。(それでも十分楽しめましたけど)。私が読んだのは刊行順通り

図書館戦争』→『図書館内乱』→『レインツリーの国』

でしたが、だから本当は

図書館戦争』→『レインツリーの国』→『図書館内乱

の順で読んだらいいのかなぁとも思います。
もっとも私は、最初からそうススメられていたにもかかわらず、『戦争』を読んだらどうしても今すぐ『内乱』が読みたくなってしまって、ガマンできなかったのでこういう順番になったのですが(笑)。
| あ行(有川浩) | comments(14) | trackbacks(17) |
図書館内乱 [有川浩]
4840235627図書館内乱
有川 浩
メディアワークス 2006-09-11

相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ! 山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを 叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。 迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや?!どう打って出る行政戦隊図書レンジャー!

図書館戦争』の続編です。ぼやぼやして読まないでいるうちに続編が出たので、いっぺんに読めるこの幸せ…。そして手元に『レインツリーの国』もあるというこの幸せ…。もう部屋から出たくありません。本読ませて!

今回は前作よりもそれぞれのキャラが掘り下げられていっていて、シリーズとしても興味深いところです。そう、まさにこのタイトルの通り。前回は図書館とその外側との関係がメインでしたが、今回は図書館それ自体の内側、そして各個人の内側が描かれています。そんなこんなでますます好きに…。いやー、いい。いちいち、いい。それぞれのドラマ。…いいわ〜。(なんか、こればっかりですいません(笑))。それにしてもよくまぁ次から次へと!ネタてんこ盛りです。飽きさせません、まったく!

そして今回の「きゅん」ナンバーワンは、やっぱり小松教官。きゃぁ〜!ラヴ!これはラヴですよね!他人事だけど、心臓が…。私読みながら絶対顔がだらしなくにやけてます。他人様には見せられない…。早く次が読みたいです。読みたいったら読みたいです。
| あ行(有川浩) | comments(17) | trackbacks(18) |
図書館戦争 [有川浩]
4840233616図書館戦争
有川 浩
メディアワークス 2006-02

舞台は公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行された現代。法を楯に「良くない本」を傍若無人に検閲、取り締まる「良化特務機構」に対抗できるのは、「図書館法」に則り図書館の自由を標榜する図書館のみ。武力行使も厭わないその戦いのために図書館によって組織された「図書隊」。本を守るために奔走する彼らの活躍は…。

いや〜、面白かったです!!こういう本、大好き!なんかこう、マンガチックでいいです。そう、こういうマンガを知っているような気がするのだけれど…なんだかわからない…えーと…えーと…どれだろう?!具体的には浮かばないのですが、こう、なんというか、…全ての「私の好きなラブコメ」の根底にあるこの感じ!!

学生時代に本屋で危ない目にあったところを、助けてくれた「正義の味方」(白馬の王子様とも言う)にあこがれて、図書館員になった女の子、郁が主人公。彼女を取り巻くさまざまな人々とともに、物語が展開されていきます。

ベースの展開はなんというか最初からマル分かり。読み始めた最初から読者にわかることが、なぜきみにわからない!と、本外から突っ込みたくなります。ベタです。でもベタが最高!ベタバンザイ!それがいい!そこがいい!安心して読めて、そしてやきもきします。そのやきもきがまた、たまらなく、いい!いやーん、これぞ王道、お約束通り!!甘酸っぱいですねぇ…。くぅ〜!きゅんとします!やきもきしてきゅんとして、笑って、やきもきしてきゅんとして、笑って…忙しいったら、もう。

そしてこの本、読んでいくうちに語り手がころころ変わって行きます。読み始めた最初は戸惑いましたが、慣れてくるとこの手法、全員をもれなく好きなってしまうという恐ろしいワナが…。そう、設定もおもしろいんですけど、なにより登場人物たちのキャラがよい!主人公と相手役だけじゃなくて、みんながいいんです。なんだか目に浮かぶんですよね〜。こう、私の頭のなかでは「コマ割り」が…(笑)。でもね、それをマンガじゃなくて活字で読むことに!そこにこう、意味があるんですよ!いいんですよ!あぁ!

【追記】
ネットを徘徊していて見つけた「図書館戦争取材記」がまたおもしろく…。有川さんはここであとがきで書いていた「コンセプトは「月9連ドラ風で一発GO!」」の意味にも触れておられ、私はなるほどと、この本に対する気持ちをあらたにしたのでした。「こんな世界ありえない!」って思いながら読んでて、でも、ほんとにこんな世界にしちゃわないって、自分に言えるか?って思ったら、言えない気がしました。深いです。
| あ行(有川浩) | comments(22) | trackbacks(20) |