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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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ぶたぶたのいる場所 [矢崎存美]
4334740952ぶたぶたのいる場所
矢崎 存美
光文社 2006-07-12

海辺の瀟洒なリゾートホテルには、知る人ぞ知る神出鬼没のホテルマンがいた。見た目はかわいいぬいぐるみだが、中身は頼りになる敏腕執事。お客が困っていると、何処からか現れ、疾風のように去ってゆく―。その姿を目撃した者は、幸せになれるという伝説があるのだ。今日も新たなお客がやってきて…。

今回のぶたぶたさんは、なんとホテルマンです。意外…なような、しっくりと似合うような。お客様を影で支える…なんかぴったりですよね。一人ぶたぶたさんをすごく怖がる人物が登場するのですが、なんてこと!なんてもったいない!

そして今回はぶたぶたさん、さらに「役者」にも挑戦しちゃいます。どうなることかと思いましたが…さすが!すばらしすぎる!この劇が見たくてたまりません。このホテルに行きたくて仕方ありません。

最初の物語が、ぐるっとめぐって最後の物語に繋がる。そんな構成もステキでした。
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ぶたぶたの食卓 [矢崎存美]
4334739059ぶたぶたの食卓
矢崎 存美
光文社 2005-07-12

見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味。大好きだった祖母が作ってくれたチャーハン、遠い夏休みの記憶を喚び起こすかき氷…それらが、傷つき疲れた人々の心をときほぐし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてゆく―。

「十三年目の再会」「嘘の効用」「ここにいてくれる人」「最後の夏休み」が収録された、『ぶたぶた日記』に続く、文庫書き下ろし第二作目です。

ぶたぶたさんはとっても料理上手…!そういえば以前にフランス料理屋でシェフしてましたね。今回はそんな彼の料理をテーマにした連作短編集。心がつらいとき、悲しいとき、彼の料理はきっとそんな心にとっても沁みて、そして癒してくれると思います。

そして、傷ついているのは、悩みを抱えているのは、ぶたぶたさんに癒された彼らだけじゃなくて、ぶたぶたさん自身もそうであるということ…。それに気づいたとき、心がぎゅっと切なくなって、そして、ぶたぶたさんが前より少し、そばにきてくれたような気持ちになりました。
| や行(矢崎存美) | comments(0) | trackbacks(0) |
ぶたぶた日記 [矢崎存美]
4334737293ぶたぶた日記
矢崎 存美
光文社 2004-08

見かけはかわいいぬいぐるみだが、中身は知恵も分別も人一倍ある中年男・山崎ぶたぶた。義母(?)の代理でカルチャースクールのエッセイ講座に通うことになったぶたぶたが、教室で出会った人々は…。

「突然の申し出」「二番目にいやなこと」「不器用なスパイ」「もっと大きくなりたい」「紅茶好きの苦悩」「今までで一番怖かったこと」が収録されています。

「ぶたぶたシリーズ」中、今一番手に入りやすい(と思われる)光文社文庫の書き下ろし第一作目です。教室の講師、そして受講者のサラリーマン、主婦、高校を辞めてしまった女の子…カルチャースクールでぶたぶたと出会った様々な人々の語る物語が綴られた連作短編集です。

いろんな人がいて、それぞれがいろんな問題を抱えていて、でもそんな中でぶたぶたさんに出会って…彼らの心に、そしてわたしたちの心に、あったかい火が灯ります。ぶたぶたさんがいるカルチャースクールなら…私も行ってみたい! (高くてもいい!)

設定がこんなにファンタジーなのに、読んでいて感じるこのリアリティはどうしてでしょう?ほんとうにいてほしいって思う心の現われ?不思議です。いや、きっとほんとにどこかにぶたぶたさんはいるんだ…いるに違いない!
| や行(矢崎存美) | comments(3) | trackbacks(2) |
ぶたぶた [矢崎存美]
4331057836ぶたぶた
矢崎 存美
廣済堂出版 1998-08

ベビーシッターを頼んだはずが、やってきたのはぶたのぬいぐるみだった?!
バレーボールくらいの大きさ、少し反り返った右耳、つぶらな黒い点目のぬいぐるみ。彼の名前は、山崎ぶたぶた(性別♂)。歩き、喋り、食事をし、見かけによらず仕事は優秀。そしてなによりもの特徴は、とってもかわいいこと。ぶたぶたと出会った人間たちの、姿と心の動きを描いた連作集。

最近見つけて読みたい!と思っていた「ぶたぶたシリーズ」の一作目にあたる作品です。文庫にもなっているそうなので、買おうと思ったのですが、今現在絶版になっているらしく…手に入らなかったので図書館で借りました。でもほんと、買って手元に置いておきたい本なのです。とっても。

この本には「初恋」「最高の贈りもの」「しらふの客」「ストレンジ ガーデン」「銀色のプール」「追う者、追われるもの」「殺られ屋」「ただいま」「桜色を探しに」の九編が収録されています。あるときはベビーシッター、あるときはタクシーの運転手、またあるときはフランス料理のコック…。様々な職業のぶたぶたが、彼らの前に現われます。

このぶたぶたさんの性別は「男」です。でも男の子…ではなく、どちらかというと年齢的には「おじさん」。ビジュアルと中身が〜(笑)。でもそこがいい!というか、もう、ぶたぶたさんはぶたぶたさんで、彼が彼であればなんだかそれでよいのです。読んでいるうちに、どんどん彼が大好きになります。

みんな最初はびっくりして、でもいつの間にかなじんで、そして彼と出会ったことで何かがちょっと変わったことに気付く…そんなステキな物語がぎっしりつまっています。あったかくて、ちょっと寂しくて、でもステキ。しかし絶版…古本屋をめぐってなんとか入手したいと思います。だって何度も読みたいんですもの!

そしてこの連作短編、全部個別の話かと思いきや…ずっと読んでいくと最後の「桜色を探しに」で「おぉっ?!」と思うことができます。これは鮮やか!時を越えて、場所をこえて、ぶたぶたさんはいつもそこにいます。ぶたぶたさんよ、永遠に…!
| や行(矢崎存美) | comments(7) | trackbacks(2) |