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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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水の繭 [大島真寿美]
4048733788水の繭
大島 真寿美
角川書店 2002-07

幼いころに両親が離婚したとうこ。母は双子の弟、陸を連れて家を出て行き、父と二人で暮らしていましたが、その父をも亡くし、どこかぼんやりと生きていました。そこに転がり込んできた年下のいとこ、瑠璃。二人が過ごす、ひと夏の物語。

とにかく表紙の装幀がステキだったのにひかれて読んでみました。透明感のあるというか、どことなくとらえどころがないような、そんな本の内容にぴったりの装幀でした。

さらっと読めましたが、さらっと通過してしまったような気も。幽霊(?)とか出てきますし…。でも、ひとつ、ちょっと心に残ったシーンがありました。壊れかけた母と、そんな母といっしょに壊れそうな陸を救いたい、と言うとおこに、幽霊の男の子がこう言います。

「私にも教えて。私はどうしたらいいの?どうしたら、母や陸を救えるの?」
「救えない。とうこが救えるのは、とうこだけ。とうこが救われると、彼女や彼も救われる。部分的に。人はたまに、自分が完璧に誰かを救ったと勘違いするみたいだけど、救うってのはせいぜい部分的にってことなんだ。」
自分が、自分を救えれば、それは誰かを部分的にでも救ったことになる。それはちょっと自分に都合のよすぎる考え方かもしれないけれど、でも真実である部分はあるだろうし、ほんとうにつらいときにそう思うことができたら、少しでも這い上がることができるんじゃないかなぁと、思いました。

自分の大切な人が苦しんでいるときに、その人を救いたいのにどうしていいかわからない自分がいるときに、その人がちょっとでも救われてくれたら、きっとうれしい。きっと自分も救われますよね。
| あ行(大島真寿美) | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
ファンタジー色の強いお話でしたが、かなり好きでした。chiekoaさんが上に書かれてるシーンもよかったですね。誰かが自分を心配してくれているときに、その「よくなってほしい」という願いをかなえられるのは自分なんだ。っていう考え方もできるよなーとかいろいろ考えました。
| まみみ | 2006/10/09 3:16 PM |
うん、なんかこう説教臭いわけじゃないんですけど、いろいろなことを思わせる本ですよね…。本全体の雰囲気を含め、とても好きです!
| chiekoa | 2006/10/11 11:49 AM |
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「水の繭」 大島真寿美
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