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私が語りはじめた彼は [三浦しをん]
4104541036私が語りはじめた彼は
三浦 しをん
新潮社 2004-05-25

何の予備知識もなく読み始め、一つめのお話がすぐ終わったので、短編集なのかぁ、と思っていたら、ひとつひとつがちゃんとつながっていって、全体でひとつの物語でした。「村川」という大学教授をめぐる人々の物語です。

この構成、ありがちですが、ここではぴったりはまっていて、感心してしまいました。短編ごとに主人公となる語り部が変わるのですが、その書き分けがすごいのです。一人の作家さんが書いていると、どことなくどの登場人物も似たような感じになってしまっていることが多い気がするのですが、三浦さんの書く登場人物は、それぞれのキャラがちゃんと立っているというか。短編ごとにがらっと雰囲気が変わるのです。性別も年齢も性格も設定も違う登場人物たち。こんなにいろんな人を書けるのか!とびっくりしました。すごいなぁ。

作中にも出てくるセリフですが、「事実はひとつだけだけれど、真実は人の数だけある」ということを物語りにすると、まさにこうなるのだなぁというお話です。同じ「彼」を語ってこうも違うのか…と。

そして全体の軸になっている「村川」本人は何も語りません。そこがまた、うまいなぁと思いました。そうか、だからこういうタイトルなんですね。納得。

愛とか恋とか、勝ちとか負けとか、幸せとか不幸せとか、そういうことをちょっと深く考えさせられました。「村川」は、ほんとうに幸せだったのかなぁ…。
| ま行(三浦しをん) | comments(8) | trackbacks(6) |
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コメント
TBしました♪
私も人物の書き分けには驚きましたよ〜
静かに渦巻く感じが心に残ってしまう作品でした。


| すみれ | 2005/07/18 10:52 AM |
うまいですよね〜。
しかし私だったら「村川」さんはちょっと勘弁願いたいです(笑)。
| chiekoa | 2005/07/18 11:34 AM |
TBさせてもらいました。
初三浦しをんです。予想よりドロドロしたお話でした。
「村川」むかつきました(笑)
| ひねもじら 乃太朗 | 2005/07/20 12:18 PM |
男性からみてもむかつきますか!
私はむかつくというよりは…あきらめ?でした。
「いるいる、こういう人…」みたいな(笑)。
| chiekoa | 2005/07/20 2:28 PM |
chiekoaさん、こんにちは ^^
この本は視点による書き分けが見事でしたね。
しかしわたしも“村川”さんはちょっと勘弁願いたいです。
周りの女性たちにも執念を感じましたけど・・・。
| tamayuraxx | 2005/11/08 9:10 PM |
女は怖いですからね〜。
しかしその対象の男性が…いや、それもまたリアルですか?!
| chiekoa | 2005/11/09 12:22 PM |
こんにちは。
TBさせていただきました。

皆さんのコメントを読ませてもらうと,「村川」の批判が多いですね。
「村川」自身の物語が書かれていないので分かりませんが,はたから見て不幸せなんでしょうけど,そういう自分が好きなんですよ。きっと。
近くにいたら羨ましがるかもしれないです。
でも,友だちにはなりたくないなぁ。(^^ゞ

| よっさん。 | 2006/01/20 8:11 AM |
よっさん、こんにちわ!
確かに…友達にはなりたくないですね。
あぁ、でもいそう!こういう人、すごくいそう!(笑)。
| chiekoa | 2006/01/20 6:42 PM |
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