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ニシノユキヒコの恋と冒険 [川上弘美]
4104412031ニシノユキヒコの恋と冒険
川上 弘美
新潮社 2003-11-26

「ニシノユキヒコ」を通り過ぎた、たくさんの女性たちが語る物語です。どうして彼と出会い、彼に惹かれ、彼と過ごし、そして離れたかを、彼女たちは語ります。

「ニシノさん」「西野君」「ユキヒコ」「幸彦」「西野くん」「ニシノ」「ニシノくん」「西野さん」。いろんな時代のニシノユキヒコを、彼女たちは様々に呼びます。そして、彼女たちの話の中で、彼は時に中学生であったり、時に五十歳を過ぎていたり、あるいはすでに死んでいたりします。

ニシノユキヒコはなんというか「旅人」です。愛の旅人…?彼を「なめらかにうわの空」と評した女性がでてきましたが、まさにそんな感じだと思いました。彼は旅人だけど、でも自分がどこにたどり着きたいのかもわからなかったんじゃないのかな…。

この前読んだ三浦しをんさんの「私が語りはじめた彼は」とちょっと構成は似ています。でも「私が…」の方は「事実はひとつだが、真実はそれを語る人の数だけある」ということを書いている(と私は思った)のに対して、こっちでは「これだけの真実から語られるニシノユキヒコ自身」を描こうとしている(と私は思った)のが違うところかなぁと。何人もの女性がニシノユキヒコのことを語りますが、その女性たちの違いとか個性みたいなものよりも、「彼女たちがとらえたニシノユキヒコ感」みたいのに重点が置かれている印象でした。(みなさん確かにタイプも年齢も違う方なんですけれどね。)ニシノユキヒコ自身が語る言葉もたくさん出てきますし。そこを書きたかったのかなと感じました。

しかし…ダメな男だ!ニシノユキヒコ!彼女たちがいかに強く、そして優しかったのかということを、彼はしっかり心に刻むべきだと思います。可哀相な人?(でも幼い頃に悲しいことがあって、それがトラウマだなんて、それは言い訳です!)なのかもしれないですけど…だからといって何をしてもいいというわけではありません!よ!そして、女ってバカだなぁ…。

これを読んだ男の人がどう思うのか、ぜひ聞いてみたい気がしました。
| か行(川上弘美) | comments(9) | trackbacks(7) |
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コメント
これも小説新潮(だったと思う)で連載していた時、さし絵を過kせていただいてました。
不思議な感覚の小説だなと思ったのを覚えています。
ですから絵を描く時も楽しんで描いていました。
| 井筒啓之 | 2005/08/31 3:39 PM |
そうなんですか!!!
うわ〜、それも見たかった…。小説新潮とかだったら図書館にバックナンバーがあるかもですよね。見てみます!
| chiekoa | 2005/09/01 11:29 AM |
chiecoaさま

 こんにちは。
 TBさせていただきました。

 これを男性が読んだらニシノくんをどう思うか,ですか。

 女性への執着心がすごいなって思いました。
 恋愛にはどこか冷めているのだろうけど,好きになった人にはストレートに表現する,別れるときは本気で悲しむ,死んだ後も約束していた女性の元へ行く。

 「冷静さをかなぐり捨てて恋愛したことがある?」と女性に聞かれていましたが,その冷静さを捨てられるほど恋愛にのめり込める男性だと思いました。
 ただ,長続きしないんですよね,彼は。
 次の女性を,究極は姉なのかも知れないけど求めてしまうのでしょう。 

 で,ニシノくんとはちょっと友達にはなれそうにないです。
 嫉妬してしまうから(笑)。
| よっさん。 | 2006/02/15 8:26 AM |
よっさん。さん、ありがとうございます!

太く短くってことなんですかね…!
でもうらやましくないですよね?

ニシノくんは女性の友達も男性の友達も少なそうだ…(笑)。
| chiekoa | 2006/02/15 2:21 PM |
chiekoaさん、こんにちわ
愛の旅人(笑)。そんな感じでした。
トラウマというよりも、生まれついてのって感じでしょうか。
仕事はできそうなのに、やっぱりダメ男ですよね。
| june | 2006/03/09 10:26 AM |
こんにちは
最近「ニシノユキヒコの恋と冒険」を読みました.
ニシノユキヒコにダメ出しする女性が多いと思いますが,「多かれ少なかれそういう面を男性は持っているのになあ」と思いながら読んでいました.
でも,確かにあれでは,いくらもててもしょうがないですものね.
| coollife | 2006/12/09 6:38 PM |
coollifeさん、そうそう!そうですよね!多かれ少なかれ…男は「追う」生き物というか、女とは絶対に違う生き物で…。まぁそれはわかった上で付き合っていくのですけれど。でも「もうちっと理性でなんとかならんのかい!」と思うことはやっぱりあります(笑)。本能だからしょうがない…っていつまでも女は許しておかないのですよ!みたいな?!
| chiekoa | 2006/12/11 4:30 PM |
こんにちは、chiekoaさん^^
>この前読んだ三浦しをんさんの「私が語りはじめた彼は」と
この本を読んでみたくなりました!
| latifa | 2007/01/26 9:52 AM |
latifaさん、あ、それオススメですよ〜。
そういえばしをんさんってばそんな本も書いてたんでした!
雰囲気とか狙いとかは全然違いますけど、よかったら読んでみてください!
| chiekoa | 2007/01/26 5:38 PM |
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