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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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スクランブル [若竹七海]
4087743055スクランブル
若竹 七海
集英社 1997-12

今日は高校時代の文芸部の仲間の結婚式。久しぶりに顔をそろえた彼女たちが思い出すのは、十七歳だったころの自分、そしてあの事件。十五年前、彼女たちの通っていた名門女子校で発生した殺人事件で、殺されたのは同じ十七歳の女の子。犯人は結局捕まらなかった。彼女の命を絶ったのは誰なのか?十五年の歳月を経て明かされる事件の真相は…。

このお話はミステリーですが、その要素よりもむしろ「青春小説」みたいな要素の方が私には印象に残りました。今思い返せはちょっと恥ずかしいようなあの頃の記憶、そして胸の奥の痛み。これを読んだらみんなきっと自分の十七歳のころとダブるはず…。やさしくなったり、残酷になったり、反発したり。生意気で自意識過剰で偏屈でどうしようもなくて、でも笑っちゃうくらい一生懸命生きている十七歳の姿が、鮮やかに描かれています。このほろ苦さ…うまい!見事!制服の重さまでよみがえってきそうでした。

傷つけられることにも、一つだけ利点がある。それは、傷ついたひとの気持ちがわかるようになるということだ。
でもさ、どんなに傷ついても、知っているってことは、無知に対する武器になるんだ。
物語の中の各章のタイトルになっているのは、こんな単語たちです。「スクランブル」「ボイルド」「サニーサイドアップ」「ココット」「フライド」「オムレット」。全部卵料理の名前です。十七歳は本当にたくさんの可能性を秘めています。それはまさに「卵」。強くて、でも脆くて、どんなふうにでもなれる「卵」です。将来どんな料理になるのか、それは自分しだい。読み終わって、ステキなタイトルだなぁとしみじみ思いました。
| わ行(若竹七海) | comments(0) | trackbacks(0) |
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