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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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その名にちなんで [ジュンパ・ラヒリ]
4105900404その名にちなんで
ジュンパ・ラヒリ 小川 高義
新潮社 2004-07-31

インドからアメリカに移り住んだ夫婦。生まれた子供に彼らがつけた名前は「ゴーゴリ」。父にとって運命的な意味を持つ本の作者にちなんで、思いをこめてつけられたその名前ですが、成長するにしたがって彼は、その名について思い悩むようになり…。

静かに淡々と語られる、壮大な、でも普遍的な、家族の物語です。物語の語り部が、夫婦からその子供たちに受け継がれていく。その語り口はずっと現在形で、長い長い短編を読んでいるような気分になりました。あまりにも長い時間の流れる物語でした。静かだけれど、重い、その重さに圧倒されました。

新しく生まれる命、そして消えていく命。成長していく「ゴーゴリ」の、家族に対する複雑な思いや、自分自身というものについての悩みが、国は違えど同じだなぁと、しんみり思いました。同じなだけに時に歯がゆく、時に心に痛かったです。

読み始めたときは、「またアメリカに住むインドの人の話か…。作家さん自身がそうなんだって言うけど、だからって毎回同じ設定っていうのも…。」とか思っていたのですが、でもやはりその設定・視点から語られるからこそ、彼女の書く物語の世界はこんな風にしんと静まり返った、深い世界になるのかなぁとも思いました。移民として、異分子であることを常に意識して、生きなければならない人々。それゆえの不安や困惑や、そういう感情を味わったことは私はないけれど、そういう「哀しみ」みたいのがこの物語の根底を常に流れているのだと思います。
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