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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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メリーゴーランド [荻原浩]
4104689017メリーゴーランド
荻原 浩
新潮社 2004-07-01

東京で働いていた会社を辞め、地方公務員として地元「駒谷」に帰ってきた遠野啓一、三十六歳。市役所で働いていた彼が出向させられたのは「駒谷アテネ村リニューアル推進室」。超赤字のこのテーマーパークを立て直すため奮闘する彼の前に立ちふさがるものは…。

公務員って、役所って…。ほんとにこんななんでしょうか!腹立たしい(笑)。ここにいるのが私だったら、かなりイライラしてプッツンするところですが、この主人公はそうはならないところがえらい。煮え切らない管理職のお歴々を相手にがんばるのです。すごい能力があるわけじゃない、ごく普通のお父さんが、ごく普通に「ちょっとこれはおかしいぞ。」と思ってがんばる姿。そういうのっていいなと思いました。

しかしむかつくな!この周りの人たち!権力争いやら、利権やら。人の税金で何やってるんだ!仕事しろ、仕事!ぷんぷん(怒)。(いや、むろん、そんな人たちばっかりじゃないだろうことはわかっているのですが、でもどうしようもない「旧態」ってのは実際やっぱり存在しているんだろうなぁと思ってしまうわけです。)読んでて、顔しかめちゃうけど、でもこの物語はそれだけじゃない。どことなくユーモラスで笑っちゃいます。こういうのをシリアスに書くと「真保裕一さん」みたくなって、コミカルに書くとこうなるんだなぁとか思ったりしました。

そしてこの物語は、ご都合主義でただ「めでたしめでたし」で終わるのではなく、「ちゃんと終わって」います。そこがすごくよかった。「でも、まだがんばろう。」素直にそう思わせてくれる本でした。遠野さんも、まだまだがんばると思います。なにしろあんなにステキな家族がいるんですから!

しかしこれだけ醜いことを書いていてこの読み心地。すごい作家さんだと思いました。他の作品も読んでみたくなりました。(これが初だったので。)
| あ行(荻原浩) | comments(10) | trackbacks(10) |
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コメント
こちらの作品は読んでないのですが、公務員ってばぁ・・
というなら、「とげ」山本甲士もオススメです。
ほんと、お役所仕事。
http://blogs.yahoo.co.jp/snowkids1965/4787959.html
| すの | 2005/07/04 10:09 AM |
え、それももしかして「イライラ」しますか?!(笑)
| chiekoa | 2005/07/04 5:15 PM |
chiekoaさんもこの本が初荻原さんだったんですね。
「お役所」腹たちますよね。読みながら「このクソじじー」(おっと失礼)なんて思ってたんですが、劇団員やら暴走族やらに救われました。
| なな | 2005/07/28 8:26 AM |
あ、私もわりとこう、公にできないような悪態を…おほほ。
その気持ち、わかりまくりです!!
| chiekoa | 2005/07/28 11:19 AM |
chiekoaさん、こんばんは。
この本で、荻原浩作品デビューしました。
他の作品も、もっと読んでゆきたいです!
トラックバックさせてくださいまし。
| ましろ | 2005/08/09 10:28 PM |
ましろさん、私もコレでデビューでした!
おそろいですね!
今他の作品も片っ端から読んでいるところです…。
いろんな引き出しがあっておもしろい作家さんだと思います!
| chiekoa | 2005/08/10 3:10 PM |
なかなか面白い本ですよね。だいぶリアリティがあるんじゃないでしょうか。僕の知人に役所で働いている人間がいますが、言うところには、「慣例」と「根回し」が何よりも重要だそうです。もちろん、すべての人がそうではありませんが、多いことは確かです。予算は消化しなければいけないもの、でなければ来年度の予算が削られてしまう・・・そんな感じらしいです。
とにかく、相当書いてることは毒に溢れているのにすっと読ませてしまうのは、やっぱり「腕」なんでしょうか。
| ツヨシ | 2007/01/11 1:01 PM |
ツヨシさん、あぁ、やっぱり実態もそうなんですね〜。うぅ、はらがたってくる…!(笑)。
そうですね、この「読ませる」力はまさに作家さんの力だと思います!
| chiekoa | 2007/01/11 5:34 PM |
公務員批判…、すごいですね〜。私は市役所で実際に働いていたことがあるので、批判する気にはなりませんが^^;
何事も実際にやってみなければわかりませんからね。どんな仕事も。
「公務員に言わせれば、採算だけが価値基準の民間がやろうとしないから、自分たちがやっている。そのために自分たちがいる。それが我々の仕事だ―」ほんとにそのとおりです。どんな人にでも、ほんとにどんな人にでも平等に接しなければいけない公務員の価値をもっと知ってもらいたいものです。

この本、読んでるとそんな気持ちにはなりませんかね^^;
| nightbird | 2007/01/12 7:11 PM |
nightbirdさん、こんにちは。
それもわかりますよ〜。うちも父が公務員でしたので…。
でもそのなんというか、こう、…(笑)。それだけじゃない面があるじゃないですか。まぁキレイな面だけじゃないってのは公務員にかぎらずですけど。公務員は「税金で」ってのがあるから矢面に立ちやすいだけですよね。なんとなく「私のお金で〜!!」っていう貧乏根性が…(汗)。もちろん全員が全員そうだなんて思ってないですし、素晴らしいお仕事されてる方がたくさんいるのも承知の上です。
| chiekoa | 2007/01/12 7:16 PM |
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