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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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時計を忘れて森へいこう [光原百合]
4488012205時計を忘れて森へいこう
光原 百合
東京創元社 1998-04

高校生になると同時に清海に引っ越してきた少女・若杉翠。ある日森の中に迷い込んだ翠は、不思議な青年、深森護と出会います。シーク協会の自然観察指導員である護と、翠の織り成す、やさしい物語。

これは…とてもよかったです。謎解きがどうとか、ミステリィがどうとかいう以前に、全編に描かれている人と自然の関係、自然の営みの厳しさと美しさ、そして人と人のふれあいの暖かさ、そんなものがとにかくステキな物語でした。私もいますぐここへ行きたい。木を抱きしめて、勇気をわけてもらいたい。真っ暗な夜の中で一人空を見上げてみたい。そんな思いでいっぱいになりました。おおた慶文さんの装幀画もいい雰囲気です。

「悲しみ」はいつか癒される。時間がかかっても、いつか乗り越えていける。けれども、純粋な悲しみに何かが、「嫉妬」や「後悔」や「罪悪感」が混ざったとき、それは「苦しみ」に変わってしまう。悲しみは人を優しくするけれど、苦しみはただ人を蝕んでいく。悲しみを減らすことはできないかもしれないけれど、せめて苦しみを悲しみに蒸留してあげたい。救うことはできないけれど、少し楽にしてあげることはできるかもしれない。自分にできることを、何か少しでも、せめて。そういう人の気持ちが暖かくて、心打たれました。

私の生きているこの土地で、こんな風に圧倒的な自然を感じながら生きていくことはむずかしかもしれないけれど、でも、きっとここでもできることがあるはず。人間は弱い生き物だけれど、でも、まっすぐな気持ちを持って、誰かを思いやって生きていくことはできるはず、ですよね。
| ま行(光原百合) | comments(8) | trackbacks(11) |
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コメント
こんにちは♪
心が癒される作品ですよね。
光原さんの作品はどれもあたたかいです。
| ゆこりん | 2005/08/16 1:25 PM |
マイナスイオンでてましたね…。癒されました!
| chiekoa | 2005/08/16 4:18 PM |
シーク,いいですよね…!!

舞台になった場所が現実に存在すると聞いて
即,旅支度をしたくなったくらいです。
いつかきっと行きます。ええ,もう何をおいても。
| mamimix | 2005/08/16 8:43 PM |
装画が素敵ですよね。
最初にこの絵を見てしうから、本の中の「翠」はずっとこのイメージでした。
| なな | 2005/08/16 9:15 PM |
chiekoaさん、こんばんは!
chiekoaさんのやさしいレビューを読んでいたらまた彼らに
会いたくなってきました。
本当に癒される作品ですね♪
| リサ | 2005/08/17 12:34 AM |
mamimixさん、清里が舞台なんですよね。私も行きたいです〜!!
ソフトクリーム…(自然はどうした>自分。)

ななさん、この翠、かわいいですよね…。
おおたさんの描かれる女の子はみんなかわいくて大好きです。

リサさん、もうそろそろ彼らもゴールインしたころですかね?!
そして結婚式はあの場所で「てんとう虫のサンバ」を…。
| chiekoa | 2005/08/17 12:46 PM |
はじめまして。tamayuraxxと申します。
TBさせていただきました。
この作品は、ミステリというよりは自然を繊細に描き出している作品ですね。
光原さんの本は、この本と「十八の夏」しかまだ読んでいませんが、他の作品も読んでみたいと思わせる読後感でした。
| tamayuraxx | 2005/10/03 8:15 PM |
tamayuraxxさん、こんにちわ!
そうですね、この「自然」の描かれている感じがすごく好きだったのかもしれないと思います。他の作品も読んだらぜひ感想聞かせてください!
| chiekoa | 2005/10/04 12:15 PM |
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時計を忘れて森へいこう(光原百合)
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| のほ本♪ | 2005/08/16 1:23 PM |
「時計を忘れて森へいこう」光原百合
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時計を忘れて森へいこう*光原百合
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| +++ こんな一冊 +++ | 2005/08/16 4:53 PM |
「時計を忘れて森へいこう」光原百合
時計を忘れて森へいこう光原 百合八ヶ岳山麓の清海。高校生の若杉翠はシーク協会という環境教育グループの自然解説指導員、深森護と出会う。翠が直面する「謎」に対して、事実を織り謎をとく護。 清海は清里の事なんだろうなぁ、行列が出来るアイスクリーム屋は清泉寮
| ナナメモ | 2005/08/16 9:09 PM |
再掲 ○「時計を忘れて森へいこう」 光原百合 東京創元社 1600円 1998/4
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| 「本のことども」by聖月 | 2005/08/16 9:49 PM |
時計を忘れて森へいこう 光原百合
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| IN MY BOOK by ゆうき | 2005/08/16 11:06 PM |
『時計を忘れて森へいこう』光原百合/東京創元社
時計を忘れて森へいこう光原 百合東京創元社1998-04by G-Tools 時計を捜して森をさまよう若杉の前に現れた、穏やかで柔らかい声の主。瞳に温かい光を宿すそのひとは、手触りの粗い「事実」という糸から、美しい「真実」を織りあげる名人だった―。心やさしいミステリ連
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時計を忘れて森へいこう光原 百合 / 東京創元社(1998/04)Amazonランキング:131,713位Amazonおすすめ度:心がほっとする物語自然を感じたくなったら心静かに・・・Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog もしアンケートを実施して“心が癒される作品”
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