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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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嫌われ松子の一生 [山田宗樹]
4344002857嫌われ松子の一生
山田 宗樹
幻冬舎 2003-01

三十年以上前に失踪し、最近になって殺された松子という女性。殺されるまでその存在すら知らなかった松子の生涯を、甥である大学生・川尻笙は興味本位から調べ始めます。そこで明らかになった彼女の凄まじい人生とは…。

読み終わって、すごく複雑な気持ちになりました。

松子の気持ちが、わかるようなわからないような。松子に、同情したいようなしたくないような。なんでこんなことになっちゃったのか、理解できるようなできないような。わかる気もする…ような気がするんだけど、でもなんで!という気持ちがずっと残ってて、読みながら「バカ!」ってずっと思ってて、もどかしくて悔しくて、私自身が松子を好きなのか嫌いなのかわかりません。

容姿もよくて、頭もよくて、真面目でがんばりやだった松子。悪意があったわけでも、すごく悪いことをしたわけでもなんでもなかった松子。それでもこんなささいなきっかけで、こんなにも簡単に、人は坂を転げ落ちるように落ちていってしまうのだということが、そしてそれは誰にも起こりうるのだということが、すごくすごく、ぞっとするほど怖かったです。

何かがうまくいかなくて、どうしてもうまくいかなくて、どうしようもなくて。松子もきっと「どうして?」ってずっと思っていて。松子が悪いわけではないけれど、でも、彼女のせいじゃないわけでもない。でも松子に「あんたがもっとがんばればこんなことにならなかったのに!」なんて言えない。言いたいけど言えない。そういうことがすごく心の中でグルグル渦を巻きました。

こんなに後味が悪いのに、でも読んでよかったと思える本もなかなかないと思います…。
| や行(山田宗樹) | comments(7) | trackbacks(14) |
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コメント
凄く切なかったです。
可愛そうです。
そればっかり考えちゃいます。
こんなに一生懸命で、真面目な人なのに、一体どこで間違えたんだ?・・・というか間違えまくってる気もするんですけど^^;
でも、読んでよかったと思えるんですよね。
不思議です。
| 苗坊 | 2006/07/29 8:00 PM |
そう、私たちが考えたってどうしようもないですけど、でも考えちゃいますよね…。何がいけなかったんだろう、どうしてだろうって。あぁ、なんて困った本なのでしょうか…。
| chiekoa | 2006/08/02 12:56 PM |
こんばんは.
私も読みました.
なぜ?という疑問符ばかり頭にうかぶ松子の言動ですが,読み進むうちに,次第に自分に松子を責める権利があるのか?という気持ちにさせられてしまいました.
| coollife | 2006/12/03 1:18 AM |
うーん。確かに運命の残酷さを考えさせられました。自分自身の人生と重ね合わせられない、でも誰にでも起こりうる落とし穴…。

奥の深い小説でした。
| momo | 2006/12/03 9:57 PM |
coollifeさん、そうですよね…。これはあくまでも松子の一生で…私なんぞがどうこういう筋合いはないのですけれど。つい「なんでそうしちゃうの!(涙)」って読み方をしてしまいます。んん〜!

momoさん、とっても深い深い本ですよね。自分もああいうふうに坂を転げ落ちてしまうことが…あるのかもしれないと考えると怖くなります。そうなっても後悔のない選択を自分でしたいと思いますが…。
| chiekoa | 2006/12/04 12:38 PM |
そうそう、松子に対して「バカ!」と罵る心の声何度も叫びました。
でも、松子のようにほんのちょっとの躓きが、その後の選択どれもこれも通常の幸せという答えからどんどん離れていって、でも元に戻すことの出来ない運命って・・・ここまで間違えなくても、私も何度も「ああ、あそこでしくじった」って思うことあるので、笑えないんですよ〜。(涙)

でも読めてよかったです。
| じゃじゃまま | 2007/04/12 10:09 AM |
じゃじゃままさん、この本しんどいですよね〜(涙)。読み終わってからだいぶ経ってますが、印象が薄れません、全然!!今でも、どう転がっても後悔のない人生を生きたいとは思っていますが、難しい&怖いですね。こういう本を読むと特に…。
| chiekoa | 2007/04/12 1:06 PM |
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