幕末の風雲児、坂本龍馬。その龍馬が書いたとされる現存の手紙139通からセレクトされた「姉・乙女宛」「革命家・桂小五郎宛」「右腕・陸奥宗光宛」「最後の友・佐々木三四郎高行宛」「師匠・勝海舟宛」「恩人・吉井友実宛」「パトロン・伊藤助太夫宛」「妻・おりょう宛」「幼なじみ・池内蔵太の家族宛」の9通の手紙について、龍馬を敬愛する太田光と、相棒・田中裕二がくりひろげるトークによる、おもしろ歴史読み物です。
えーと、言いたいことはいろいろありますが(笑)、とりあえず、太田さんはほんとに龍馬が好きなんだなぁ、というのと、何はともあれ、まじめに139通、全部読んでるんだろうなぁというのは伝わってきました。(ちゃんと読んだうえでこのセレクトなんだろうと思うので…。そこはえらい。)
まぁ、そこは「爆笑問題」ですから、適度にゆるくもあり、嘘もあり…なので、何も知らないでこれを丸飲みしちゃうとえらいこっちゃなんですが、でもなかなかいい本だと思います。一年かけて作ったというだけのことはあります。こう、はがゆい部分もあったりし、かぎりなく微妙といえば微妙ですが…(笑)。
残念なのは、せっかく「手紙」をメインにもってきているのだから、それについてもっと話せばよかったのになぁということ。手紙それ自体というよりも、そこから派生する龍馬の話(と全然関係ないネタ話)に終始してしまっている感じがしたので…。
巻末に、「龍馬・太田・田中『何歳で何してた?』年表」というのがついていて、これは龍馬が何歳で何をしていたときに、太田と田中はどうだったか?という年表なのですが、これがおもしろい。自分の場合を想像してみると…若干落ち込みます(苦笑)。
いやいや、まだまだ、これからですとも!