プロフィール
chiekoa

呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
カレンダー
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
カテゴリー(作家さん別)
過去の読書日記
このサイト内を検索
OTHERS
  管理者ページ
  RSS1.0
  Atom0.3
<< 一千一秒の日々 [島本理生] | Top | エソラ vol.2 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
呼吸 (エソラ vol.2) [伊坂幸太郎]
4061795740エソラvol.2
講談社 2005-06-26

エソラ vol.1に掲載された『魔王』の対にあたる作品です。

『魔王』の主人公だった安藤の弟の潤也と、その彼女だった詩織が、今回の主人公です。舞台は『魔王』から五年後。潤也と詩織は結婚し、仙台で暮らしていますが、そんな中「国民投票」が行われることになり…というひきつづき政治色の強い?作品です。前作では語られなかった結末めいたことも語られ、想像はしていたもののショックを受けました。

物語は詩織の視点から語られていきます。彼女は…なんというか「その他おおぜい」のうちの一人です。決して特別ではない、この世の中のどこにでもいる大多数。私自身がそうであるのと同様に…です。だから、彼女の考えていることは、なんだかそのまま自分の考えてることのようだし、彼女を「甘いなぁ」「バカっぽいなぁ」と思ったら、それはすなわち自分が甘くてバカっぽいというのを認めているのと同じことなのです。目に入る範囲の中だけ、ものすごく狭い世界で生きている詩織、私。そんな自分がわかっているから、恥ずかしくて。今、まさに総選挙の数日前というこの時期にこの作品を読んで、読んでいる間、ずっとそういう恥ずかしい、歯がゆい思いでいっぱいになりました。

『魔王』で描かれた「考えろ考えろ」と突き進んだ安藤の姿勢、そして『呼吸』で描かれる「考えない考えない」という世界。スピードも空気感も全くちがう、『魔王』が直球なら『呼吸』はスローカーブ、まさに対を成す作品です。

これは、ここで終わりにしてほしくありません。絶対続編を出して欲しいです。出さなきゃだめです!!この「エソラ」は不定期刊行とのことなので、vol.3がいつ出るのか、そこに掲載されるのか、そもそも刊行されるのかすら全然わかりませんが、絶対に読みたいと思います。
| あ行(伊坂幸太郎) | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | - | - |
コメント
コメントする








on
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。
この記事のトラックバックURL
 
トラックバック