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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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モーダルな事象 [奥泉光]
4163239707モーダルな事象
奥泉 光
文藝春秋 2005-07-10

桑潟幸一は田舎の短大の国文科の助教授。特に大した業績もなかった彼ですが、新しい文学事典の執筆にかかわったことから、とある無名の童話作家の未発表原稿の発見者になってほしいと編集者から頼み込まれます。軽い気持ちで引き受け、紹介の記事を寄稿した桑潟ですが、それをきっかけに思わぬ事件に巻き込まれることになり…。

うーわ、すごいおもしろかった!です。初めて読んだ奥泉さんの作品だったのですが、すごい。どのページを読んでもくまなくおもしろい。ミステリィの設定がなくても、それだけでも読めるんじゃないかってくらいにおもしろかったです。「桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活」、なんかもうコレだけでも…ククク。

桑潟幸一助教授の視点からの物語と、北川アキと諸橋倫敦という元夫婦の素人探偵コンビが推理をくりひろげる物語。この小説はこの二つの物語がからみあう形で進んでいきます。

事件はややこしく、読めば読むほど謎は深まり、さらに「桑潟さん…もしかして時空を超えてる?」というような展開にもなり(SF?)、挙句のはてには「アトランティス」とかでてきちゃうし(オカルト??)、いったいぜんたいこの小説は何??とクラクラします。とにかくすごい厚さの本なんですけど、でもこの「とらえどころのなさ」にとらえられ、まったく飽きずに最後まで読みました。これが書き下ろしってところが…さらにすごいと思います。

ちなみに…告白します。「おくいずみひかる」さん、「おくせんこう」さんだと思っていました。(ナニ人だ!)すいませんでした…。
| あ行(奥泉光) | comments(17) | trackbacks(10) |
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コメント
この方は、いつも「面白い“小説”を書く!」そういうことを念頭に置いているようですね。
だから、ミステリーとかジャンルに拘らずの作品が仕上がるようで。

途中、笑いながら読みましたよ。
| 聖月 | 2005/09/15 2:26 PM |
完全に批評をする意味がないような解説がついていたので、レビューやめたんですよ。
とにかく面白いだけでなく、文章一つ一つも錬りまくってましたね。
伝奇小説と推理小説が二重に絡み合い(っていうか交わらないのですが)もう一方で文藝論もあり、僕もとても好きです。
特に、今回は推理小説として出版したので、サービスも多いし、楽しい作品でしたね。
| kadock | 2005/09/16 6:54 AM |
ちなみに、モーダルは音楽用語ですよ。
足立君や毛利君に聞いてみて下さい。
| kadock | 2005/09/16 6:57 AM |
聖月さん、私はまだこれが初奥泉さんだったので、これからいろいろ読んでみたいです。楽しみです!

Kadockさん、確かにすごい解説でしたね。私は「この解説の人は実はいなくて奥泉さんが自分で書いていて、これも作品の一部なのでは?」という妙なかんぐりまでしてしまいました(笑)。本文よりよほど難解でしたが…。

「モーダル」って何だろうって思ってて、「モダール」とか書き間違ってみたりもしていて(←おバカ)、解説のところのを読んでも意味がよくわからないでいたのですが…音楽用語だったのですね!しまった…(汗)。さっそく皆に聞いてみます!
| chiekoa | 2005/09/16 11:11 AM |
奥泉光さん……いいですよね。といっても、僕はまだ『鳥類学者のファンタジア』と『石の来歴』しか読んでないのですが……『鳥類学者』は音楽ファンタジーなので、ちえこあさんにぴったりでは!?などと思ってしまいます。
『モーダルな事象』は積ん読中で「しまった、先を越された!」と拳を握り締めました。分厚さもそうですが、ハードカバーって電車のなかで読むには不適当ですよね。早く読もうっと。
 ちなみに告白します。僕も「モダール」だと思ってました。だって「モーダル」って発音しにくい……
| street-kids | 2005/09/16 8:55 PM |
street-kidsさん、おかえりなさいませ!
心配しておりました…あれ、受験生なんですから、
あんまり頻繁に出現しているほうを心配したほうがいいですか?!
(と、余計なことを言ってみるわたくし。)

『鳥類学者』次に読んでみます!フォギーさんが主役?なんですよね?
『モーダル』にもご出演でございました。楽しみです!

ちなみに、『モダールな事象』でも検索かけると若干ヒットします。同士…。
| chiekoa | 2005/09/16 9:25 PM |
>あんまり頻繁に出現しているほうを心配したほうがいいですか?!
 ああ……そうですね。といっても、10月が終わるまでは前のように出現頻度が高くないので、ご安心を(笑)

 なんと、『モーダル』にもフォギーさんが出てくるのですか! 知らなかった。上で聖月さんも言ってらっしゃいますが、奥泉さんは「面白い小説」を書くためのサービス精神が旺盛ですからねえ……とか言う前に読まないと、自分。
| street-kids | 2005/09/17 12:29 AM |
こんにちは!
わたしは「モーダル」はきちんと読めましたが、
伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』はかなりしばらく
『オーデュ「ポ」ン』だと思っておりました…orz。
| ちょろいも | 2005/10/07 5:03 PM |
そういうのありますよね〜(笑)。
仕舞いにはどっちが正しいのか本気でわからなくなったり…(汗)!
| chiekoa | 2005/10/11 11:29 AM |
私も初奥泉さんだったのですが、おもしろかったですー。
厚さにひるまず読んでよかったです。

私もちょろいもさんと同じく「モーダル」はちゃんと読めたのですが、
「オーデュボン」は「オーデュポン」だと思っていて、
かなり長い間気づかず発音してました・・・。
| june | 2005/11/02 1:20 PM |
あ!私もそうです!(笑)。
今ではどっちが正しかったのかすでにごっちゃになっています…
ポン?ボン?!
| chiekoa | 2005/11/02 2:02 PM |
こちらのレビューを読んですぐに予約して、やっと順番が回ってきたものの
あの厚さに一瞬たじろぎました。
でも読み始めたらとまりませんでした。

7枚揃っちゃったアトランチィスのコイン
このまま大人しくなんてしていない気がします。
いつかどこかできっとまた悪さをしそう。
| ふらっと | 2005/11/23 5:49 PM |
まぁ!ふらっとさん!
こんなので読んでくださってありがとうございます!
うれしいです♪

そういえばコインのことはすっかり忘れてましたが、
お、恐ろしいですよね…。ひゃー!
| chiekoa | 2005/11/24 12:52 PM |
こん**は。はじめまして。
どうやら好きな作家が結構かぶっているようなので、
TBさせていただきました。
ついでに、「モーダル」「モダール」話と、
「ボン」「ポン」話、あとから来て読むと、結構笑えます。
ちなみに私は「オーデュボン」のアクセントを
どこに置くべきなのか今も悩んでいます。
| こばけん | 2005/12/08 9:13 PM |
こばけんさん、はじめまして!
遊びにきてくださってうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!

そして新たな問題提起が…えーっと??ほんとだ!どこでしょう?
「オー」のような「デュ」のような…。
はて、私はどっちで読んでいたのかしら…「オー」…かな??
あぁ、自分のことなのにわからない!ショック!
| chiekoa | 2005/12/09 4:17 PM |
こばけんさんのブログから飛んできました。
あとがきの解説の洒落。「モーダル」の意味不明さ。
しかし、とにかく面白かった。
「鳥類学者のファンタジア」絶対のおすすめです。
TBさせていただきます。
| よっちゃん | 2005/12/13 12:16 AM |
よっちゃんさん、ありがとうございます!
おぉ〜絶対のオススメなんですね!読みます!
あの分厚さ、お持ち歩きはしたくないですが…(笑)。
| chiekoa | 2005/12/13 11:48 AM |
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◎◎「モーダルな事象」 奥泉光 文藝春秋 1900円 2005/7
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