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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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古道具 中野商店 [川上弘美]
410441204X古道具 中野商店
川上 弘美
新潮社 2005-04-01

脱サラして二十五年、古道具屋を営む中野さんと、その店で働くヒトミとタケオ。ちょっと奇妙な彼らの日々を描いた物語です。

あいかわらず淡々とした描写。細かく細かく描写されているのに、音もなく静かな感じがするのはなぜだろう?と不思議になります。普通書き込むとにぎやかになるような気がするんですけど…。

物語の語り手はヒトミです。彼女をとりまくちょっと奇妙な人たち。彼らのペースに流されながらも静かな日々を過ごす彼女。最初のうちはそういうただ日々の物語かなぁと思っていたのですが、後半あれよあれよという間に恋愛小説になっていったのでびっくりしました。(あれ、そもそも恋愛小説でした??)

誰かを好きになって、その人のことばっかり考えて、しまいには頭にきたりしてしまう気持ち。ドラマチックな出来事が起こるわけでもなんでもなくて、なんとなく始まった恋。どうにも地味な恋愛ですが、ほんと、実際の恋ってこういうものですよね…。主人公も相手も淡々としてるだけに、せっぱつまった感じなわけではないんですけど、妙にうなずける感じでした。

なんでこんなしょうのない男のことでわたし、くよくよしてるわけ。自分にも腹がたってくる。もうタケオのことなんてきれいさっぱり忘れて、新しい男とどんどん恋をして、タケオとのこともいい思い出だったわ、なんてさらっと言えるようになって、野菜や海藻や豆類もまんべんなくとって、健康で元気な輝く毎日を過ごしてやるんだから。
あぁ、わかる!わかりますその気持ち!(笑)

最後まで読んですごくいいモノを読んだなぁと思わせてくれる一冊でした。
しみじみじんわり、あったかい気持ちになれました。よかったです!
| か行(川上弘美) | comments(13) | trackbacks(16) |
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コメント
chiekoaさん、こんばんは♪
『古道具中野商店』読まれたのですね。
登場人物たちの不器用さが心地よかったような気がします。

さて、ご投票いただきました第3回新刊グランプリ、加点&クイズ投票実施しております。
またお暇なときにお立ち寄り下さい。

第4回も是非よろしくお願いします。
| トラキチ | 2005/09/19 12:56 AM |
ゆるゆるした素敵な時間を過ごせる本でしたね。
先が気になるけど、ずっとこの時間にひたっていたいから、ゆっくりと読みたいって思いながら読んでました。
私、ヒトミでなくマサヨさんの気持ちに「ふーん。そうなるのか」って納得してしまいました。ヤバイかも…
| なな | 2005/09/19 9:17 AM |
書き込んでゆくほど静かになる感じ
よぉくわかります。
川上弘美さんの妙なるところですね。

≪骨董品≫じゃなくて≪古道具≫なところも
この作品には大切なところですね^^♭
| ふらっと | 2005/09/19 9:41 AM |
トラキチさん、ほんとなんか「いい感じ」なんですよね。
この空気、この世界…。

ななさん、私も読み終わって帰ってきたくない感じでした!
マサヨさんの「とりあえず生きてるか」論には私もふむふむでしたよ。
わかる…!

ふらっとさん、これが「骨董品」だとなんかイメージおかしいですよね!
この古道具な素朴な感じがよかったと思います。ほこりのにおい…。
| chiekoa | 2005/09/20 3:07 PM |
chiekoaさん、こんばんわ。
>細かく細かく描写されているのに、音もなく静かな感じがする
って、わかります。不思議ですよね。
細かいところまでものすごくリアルなのに、
現実とちょっとずれた感じがするのも不思議でした。
| june | 2006/01/27 11:40 PM |
それが「筆力」ってものなのでしょうか!
すばらしい…。
そのちょっとずれた感じが、居心地よくて大好きな本です。
| chiekoa | 2006/01/30 11:48 AM |
ヒトミさんが勝手に一人で怒ってる、そんなときの気分がすごくわかってしまいました。じれったい二人でしたね・・。
マサヨさんかなり好きでした。あんな風に年をとりたいなあ。
| ざれこ | 2006/02/01 12:49 AM |
そうそう、すごくわかりますよね…。
あのひとりからまわりな感じ!!!
| chiekoa | 2006/02/01 2:43 PM |
川上弘美の「古道具 中野商店」を読む!
トラックバックさせていただきます。
よろしくお願いします。
| tonton3 | 2006/02/06 11:40 AM |
わたしもこの作品は古道具にまつわるエピソード集なのかなと
思っていたので、後半恋愛色が強くなる展開には驚きでした。
| tamayuraxx | 2006/08/14 7:21 PM |
そうなんですよね〜、思ってたのと違った!という感じ。そういうのってだいたいはずすんですけど、でもこれはよかったのでよかったです。(ややこしい)。
| chiekoa | 2006/08/16 3:24 PM |
chiekoaさん、こんばんわ。
TBさせていただきました&ありがとうございます。
川上弘美さん読んだのは「蛇を踏む」の次の2作目だったのでその拡がりにびっくりしました。
| いおなお | 2006/11/03 12:28 AM |
いおなおさん、こんにちは!
TB&コメントありがとうございました。
川上さんの描く世界は独特で不思議ですよね〜。いろんなお話があって、いろんな色があって、でもやっぱり「川上さんだな」って感じがして、そういうところがいつもすごく好きです。
| chiekoa | 2006/11/03 4:24 PM |
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