プロフィール
chiekoa

呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
カレンダー
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
カテゴリー(作家さん別)
過去の読書日記
このサイト内を検索
OTHERS
  管理者ページ
  RSS1.0
  Atom0.3
<< 夏の名残の薔薇 [恩田陸] | Top | トリップ [角田光代] >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
ミゲル・ストリート [V.S.ナイポール]
4000022083ミゲル・ストリート
V.S.ナイポール
岩波書店 2005-02

舞台はトリニダードの首都ポート・オブ・スペインの下町の一角ミゲル・ストリート。そこで少年時代を過ごした語り手である「僕」と、彼を取り巻くストリートの住人たちの物語。

個性豊かなストリートの住人たちが、一人ずつ主人公として各章で取り上げられていき、読んでいくとだんだんに彼らの生活が、人生が目の前に立ち上がってくるような気持ちになりました。「名前のないモノ」ばかり作っている大工、才能をちっとも認めてもらえない花火士、「世界で一番すばらしい詩」を作り続けている詩人…。夢を追い求めながらも、その夢をかなえられない人々の日々を、物悲しくて、でもどこか暖かいまなざしで描いた物語でした。

読み終えて、なんとなく西原理恵子さんの『ぼくんち』みたいなだったな…と思いました。舞台は違いますが、決して華やかとはいえない街で、黙々と日々をつむぐ人々の物語。街を出て行く人がいたり、また戻ってくる人がいたり。何かにあこがれて、それを強くもとめて、でも手に入れられない人々。哀しいんだけど、でもそれを見つめる視線にはどこまでも愛を感じるような、そんなところに共通する世界を感じました。

最後には街を出て行く「僕」。その姿に、その背中に、なんだか胸がいっぱいになりました。自分はここを去るけれど、でも愛した街、育った街。いつまでもずっと変らずそこにある街、懐かしい人々。そんな思いがいっぱいにあふれた物語だったと思います。
| 海外作品(その他) | comments(6) | trackbacks(3) |
スポンサーサイト
| - | - | - |
コメント
はじめまして。ブログ村の新着記事から来ました。
『ミゲル・ストリート』は個性豊かな夢想家たちの群像が良いですね。私は特に詩人とハットのエピソードがお気に入りです。
そういえば、『神秘な指圧師』にも本作のキャラがちらと出てきました。
| | 2005/10/13 10:45 PM |
Tさん、はじめまして!
コメントありがとうございます!
詩人のエピソードは、情景が鮮やかに絵でうかぶようで、
ほんと胸がつまりました…。
私はナイポールさんの作品はこれがまだ一作目なので、
その『神秘な指圧師』もこれからぜひ読んでみたいと思います!
| chiekoa | 2005/10/14 11:39 AM |
はじめまして。こちらと『パーマネント…』にトラックバックさせてもらいました。
ミゲル・ストリートは良かったですね。本当に胸にじーんとくる感じで。そして、確かに、西原さんの世界と共通するものがあるかもしれませんね。
| Y.. | 2006/10/22 7:13 PM |
Y..さん、TB&コメントありがとうございます。
西原さんのこと、わかってくれる人がいてすごくうれしいです!なかなか両方を読んでる方って少ないんじゃないかと思うんですよね…(笑)。だからすごくうれしかったです。このじーんとくる感じ、もっとたくさんの人に伝えていきたいなぁと思います。
| chiekoa | 2006/10/22 8:02 PM |
 こんにちは、TB返しありがとうございます。

 同じ漫画家でも、何となくさくらももこ作品に似ているなぁ、と思ってましたが、言われてみれば、西原作品の方が共通度高いです。
 高知という土地が、温暖な四国という地域であることから県民性と、トリニダード・トバゴっぽさに通じる物があるかもしれませんね。

 
| カツミアオイ | 2007/01/04 11:53 AM |
カツミアオイさん、なるほど…土地柄ってのはありそうですね。高知はなかなか特殊な環境ですし…ってなんだかマニアックなトークですね、これ(笑)。
| chiekoa | 2007/01/05 3:23 PM |
コメントする








on
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。
この記事のトラックバックURL
 
トラックバック
ミゲル・ストリート
ミゲル・ストリート価格:¥ 2,310(税込)発売日:2005-02  ミゲル
| 「なんちゃってカウンセリング」を超えて | 2006/10/22 7:09 PM |
ガンディーとインド
ヴェド・メータ『ガンディーと使徒たち』V・S・ナイポール『インド――傷ついた文明
| 翻訳blog | 2006/12/18 9:20 PM |
神秘な指圧師(V.S.ナイポール)
'''あらすじ'''  南カリブ海に浮かぶイギリス領、'''トリニダード・トバゴ'''。  中途半端なインテリで指圧師である'''ガネーシュ'''が、あれよあれよと言う間に、立身出世していく。
| EncycRopIdia 〜漫画・映画・書評・グルメなどなど | 2007/01/03 1:01 AM |