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球形の季節 [恩田陸]
4101234124球形の季節
恩田 陸
新潮社 1999-01

四つの高校が居並ぶ町、谷津。あるとき高校生の間に奇妙な噂が広がります。「地歴研」のメンバーはその噂の出所を追跡調査しようとしますが、やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消すという事件が起きてしまい…。

ちょっと原点に戻ってみよう、というわけで、『六番目の小夜子』に続く、恩田さんのデビュー二作目の作品です。

現実の世界と、そのすぐ背中合わせにあるこういう「世界」。日常と、非日常。その境界はほんとうに曖昧で、今こうしている私のすぐそばにも、それはあるのかもしれない。そんなことを感じさせられました。この物語の主人公である高校生たちの、もう子どもではない、でも大人でもない、そういう不安定さと、この物語の世界がものすごく絶妙にマッチしていたと思います。

そしてその高校生たちの普段の生活や考えていることが、すごくリアルに描かれていて身近に感じられるだけに、それと隣り合わせに存在する非日常までがまるで現実のように迫ってきて、ぞくぞくさせられました。作中に登場する「金平糖」とか「石」とか「ブランコ」とか…。そういう何気ないもの、なんでもないものもすごくすごく、ぞっとするほど怖かったです。やっぱりはじめっからこういうのすごく上手な方だったんだなぁ…としみじみ思いました。

そして何も解決したわけではない、何も終わったわけではない、むしろこれからが全ての始まりのような、このラスト。みのりに始まって、みのりに終わるというこの構成にもぞくっとさせられました。ページは終わったのに、まだ自分はあっちの世界から帰って来られずにいるような、飛んでしまったままのような、漠然とした不安感。そんな余韻を残す読後感もあわせて、この世界を堪能したなぁと思います。
| あ行(恩田陸) | comments(4) | trackbacks(7) |
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コメント
これ、だいぶ前に読んで感想書いてたんですが、
ブログにアップするの忘れてた、ってここにきて気づいてアップしました。
TBさせてもらってます。
だいぶ前に読んだんでうろ覚えですけど、なんかなんともいえない
ラストだったような気がします。恩田さんってこのころからそうなんだな・・・
| ざれこ | 2005/12/08 5:39 PM |
そう、なんともいえないラストなんですよ…。
以前はそれが苦手だなって思ったこともあったんですが、
最近ではこの「余韻」も恩田さんの世界だなぁと思ってひたってます。
ただ単に好きな人ならなんでもいいのかしら、私…(汗)。
| chiekoa | 2005/12/08 6:37 PM |
こんばんわ^^
怖かったですよね〜
「六番目の小夜子」と同様、ホラーって言う部類ではないと思うんですが、怖かったです。
ラストが私はちょっとあっさりしているなぁと思ったのですが、恩田ワールドは凄いですね^^
はまっちゃいます^^
| 苗坊 | 2006/06/03 12:05 AM |
はまりすぎて…新作を待つばかりの身になってしまいました。いや、あとは再読すればいいんだ!そうだ!

恩田さんの作品はなんかもうジャンルを超越してると思います。いつも。すばらしい引き出しの多さ…。
| chiekoa | 2006/06/05 2:25 PM |
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