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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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凍りのくじら [辻村深月]
4061824589凍りのくじら
辻村 深月
講談社 2005-11

五年前に父が失踪し、母と子二人の家庭で育った高校生・理帆子。病気で入院している母を見舞う理帆子の前に、ある日現れた青年・別所あきら。写真のモデルになってほしいと頼まれた理帆子ですが…。

読み始めたときは、どうしてもこの主人公・理帆子が好きになれず、正直読むのがしんどかったです。延々と続く心理描写に「あぁ〜もう小難しくて何言ってんのかわかんない〜」状態。彼女の世の中に対する態度も、「Sukoshi・〜」と他人の個性を名づけるその遊びも、なんだか鼻についてしまって。

生きにくいんだろうなぁ、苦しいんだろうなぁというのがわかるのです、ものすごく。でも、わかるからこそ、リアルだからこそ、痛々しくて、全然好きになれませんでした。(でもいやになるほどリアルな心理描写ってすごいですね。)
不思議な感情でした。なんだろう、過去の恥ずかしい自分を見させられているような気持ちになるからでしょうか…。

でも、読み進めていくうちに、そんな彼女が変わっていくのがわかります。心を開く…とかいうのとはまたちょっと違う気がしますが、ものすごく頑なだったのが、少し力が抜けてきたような。そして後半に至っては、だんだん彼女を応援したくなってくるのです。これはおどろいた…。もやもやしたまま最後まで行くかと思いました。好きになったわけじゃないですけど(頑ななのは私?)、がんばれ!という気持ちになってくるのです。

そして、そういう「人間成長物語」だとばかり思って読んでいた私に、ラストで衝撃のサプライズが。え!!そういうお話だったんだ…!いい意味で期待を裏切られました。途中で「あれ?」ってかすかに引っかかっていた疑問がラストで氷解しました。そうかぁ〜…。引っかかってたのに気付かなかったなぁ〜。こういうのってうれしいです。

そんなわけで、読み終わってみた今、この本は好きな本になりました。
映像化したらよいモノができそうだなぁ…と思いました。
| た行(辻村深月) | comments(16) | trackbacks(12) |
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コメント
こんにちは。コメントありがとうー。
私のほうが、もっと頑ななので、大丈夫(笑)
最後まで読んでも・・・やっぱり彼女を好きにはなれなかったので。
でも、可哀想で、応援したくはなりましたよね。
では!、
| ゆうき | 2005/12/21 10:50 PM |
展開の意外さに驚いたのと、お母さんの手紙で泣かされて、
なんか後半いきなり印象が変わっちゃいました。
とりあえずほかもいろいろ読んでみよう!という気まんまんです。
| chiekoa | 2005/12/22 3:48 PM |
こんにちは。
この筆者さん、ずっと読みたいと思っていました。
私はこの作品が好きですね。
主人公はひねくれてて、ずっと嫌いだったんですが^^;
心理描写も、リアルすぎて読んでて辛いところも多かったですし。
でも、後半の主人公の成長は応援したくなりました。
私もびっくりしたんですよ!最後。
なるほど〜って納得。
凄く好きなラストです^^
| 苗坊 | 2006/05/01 8:52 PM |
あ、やっぱりキライですよね、最初のうち(笑)。
そこも作者さんの計算どおりなのかしら…?!
だとしたらほんとうに上手すぎです!
| chiekoa | 2006/05/02 1:51 PM |
主人公の性格と異様な若尾の行動で、
最後まで読めるかどうか、危なかったのですけど、
最後でようやくスッキリでした。
このうまさ、たぶん確信犯でしょう(笑)。
| 藍色 | 2006/06/15 6:53 PM |
やっぱり皆さんひっかかるところは同じですね(笑)。私も最後まで読めるか自信なかったですが…オススメしてくれてた方の読書眼を信用して読み進めました。そして最後まで読んでよかったです。うーん。いい体験をしました!
| chiekoa | 2006/06/16 3:55 PM |
巧いですね、本当に。でも、やっぱり好きでないタイプの小説でした。最後はいいんですけが、追いかけていくかどうかというと、ちょっと不明です。
| すの | 2006/06/26 1:09 PM |
すのさん、気持ちなんとなくわかります(笑)。私はとりあえず追っかけていこうかと思ってますので、都度ご報告いたします!(笑)。
| chiekoa | 2006/06/26 1:14 PM |
凍りのくじら、本当綺麗なお話ですよね。。
辻村さん、どんどんお話作り上手くなってます。すごい。

ドラえもんの作者もここまで好いてもらえるのは本望でしょうね‘笑



| 箱舟 | 2006/11/03 10:41 AM |
箱舟さん、そう、どんどん上手くなってると私も思います。それに「こんなのも書いちゃうのか!」っていうのもあったりして、すごいなぁと思います。これからが取っても楽しみ!です。ドラえもん作者さんは読まれたでしょうか…ぜひ読んでほしいですね!
| chiekoa | 2006/11/03 4:26 PM |
こんばんは。
ときどきお邪魔してましたが、こうやって直接足跡を残すのは初めてです。
私もこの本読んで面白かったので、他の人の感想を読んでみたくて、検索かけたらこちらに辿り着きました。
トラックバックも送らせていただきました。
またお邪魔すると思います。
よろしくです。
| chiro | 2007/02/07 6:42 PM |
chiroさん、こんにちは!
もうばんばん足跡を残していってくださいませ…喜びますので!
『スロウハイツの神様』を読んで辻村熱があがっているので(笑)
この作品も再読してみたくなってきました…!
| chiekoa | 2007/02/08 4:58 PM |
こんばんわ☆
私もラストで、「えっ?」と思い
読み直しました。
それで、やっと納得〜。w
読み終わった後は、爽やかさが残りました。
好きな本の1冊になりました。
| ゆき | 2007/02/20 11:20 PM |
ゆきさん、同感です!やっぱり辻村さんの本は買って手元においておいてもいいかも…と思う今日この頃です。
| chiekoa | 2007/02/23 12:59 PM |
こんばんは!はじめまして!
今凍ったくじらを読み終えたんですが、
まだ思い出すと涙が出そうです。
すごくいい物語でした。最初予備知識0で
読んだため背表紙に書かれている不思議な
ミステリーの意味がよくわからなかったんですが
最後までよんで納得しました。素敵なラスト
でしたね。理帆子のことが嫌いなかたがなかなか
おられるようなんですが、自分は恥ずかしながら
昔の自分とリンクしっぱなしだったので、
嫌いにはなれず精神的に大ダメージだったのを
覚えています笑なにしろ読了までに一週間以上
かかったので汗
母親のラブレター号泣でした。
自分にとって格別に感情移入していた作品だけに
最後に理帆子の人生に光がさして本当に
よかったと思いました。
| pillows | 2007/03/22 12:42 PM |
pillowsさん、はじめまして!
気持ちわかります…。ちなみに理帆子を好きじゃないというのは、「近親憎悪」みたいなものですから…お恥ずかしい。昔の自分とリンクするから嫌いになれない、pillowsさんの素直さが素敵です。ラストにはやられちゃいますよね。私にとっては辻村さんの作品はみんなそんな感じです。この作品を気に入られたのなら、他の作品もぜひ!きっと何度もやられちゃうと思います!
| chiekoa | 2007/03/22 1:52 PM |
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