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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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ぼくのともだち [エマニュエル・ボーヴ]
4560027374ぼくのともだち
エマニュエル・ボーヴ 渋谷 豊
白水社 2005-11-15

主人公はパリに住む男性、ヴィクトール・バトン。戦争で怪我をし、傷痍軍人年金をもらっている彼は、仕事もせず、アパートの住民からもけむたがられていますが…。
目覚めるといつもぼくの口は開いている。なんだか歯がねっとりしている。
この一番最初の一行でわしづかみにされてしまいました(笑)。

とにかく主人公がダメ人間です。ひどいです。見た目も悪ければ性格もかなりひねくれています。妄想癖だってあります。そして問題なのは、本人にそんな自覚がはまったくないということです。こんなに他人を思いやり、常に気を使っているすばらしい自分がなぜ孤独なのか、愛されないのかが本気でわからないのです。友達がほしい。誰か僕のそばにいてほしい。いてくれれば僕がどれだけつくすことか…。でも、やっぱり彼は孤独なままなのです。そしてなぜだろう?と首をひねるのです。そんな彼の独白を読んでいる私たちには一目瞭然のことなのですが、彼にはわからないのです。はぁ。

なんというかもう、ここまでダメな人っていうのは、もう嫌いを通り越して愛らしく思えてくるというか…。いや、好きにはならないのですけれど、けっして(苦笑)。

そしてこの物語は、最初から最後まで、改心することも成長することもない、そんなまんまの彼のお話です。どこまでもダメなままです。ばかばかしくて、もうそのばかばかしさっぷりがすばらしいという、不思議な作品です。

帯の言葉を寄せているのが穂村弘さんだっていうのが…またツボでした(笑)。
主人公は「友だちがつくれない」ことの天才だ。星に手を伸ばすように友だちに手を伸ばして、届かない。その絶望的な距離に感動してしまう。 穂村弘
地味にオススメです。
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コメント
この小説の主人公のダメっぷりは、絶対どこかにこんな人が潜んでいると思わせるようなものでしたね。
かわいそうだけど、お友達にはなりたくない(笑)
ボーヴはこの作品がデビュー作だとか。
今後も他の作品が邦訳されるといいですね。
| くろにゃんこ | 2006/03/03 8:47 AM |
ほんと、お友達にはちょっと勘弁…臭いそうだし!
どきどき。
でもキライにはなれないんだろうなぁ…。
私の中にも、こんな人格がこっそりいそうです(笑)。
| chiekoa | 2006/03/03 5:32 PM |
借りて読んだ本には帯がついてなかったので,こちらで穂村さんの言葉が読めて大変うれしいです♪…ある意味この本にコメントを寄せるのに大変適切な方かと。選んだ出版社の方すごいな。そして頼まれたほむほむの方は軽くショック受けたような気がしないでもないですが(笑)
| まみみっくす | 2006/05/23 2:31 PM |
彼をおいて他にはいない!と思いました!(きっぱり)。
ほんと、出版社の担当さんのご英断がすばらしいと!
| chiekoa | 2006/05/24 12:22 PM |
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ぼくのともだち エマニュエル・ボーヴ
久しぶりのお休みを、昼寝と読書で満喫いたしました。 読んだのはこの一冊、エマニュエル・ボーヴという1900年代にフランスで人気を博していたという作家が書いた「ぼくのともだち」。 1ヶ月ほど前になるでしょうか。 某国営放送で本を紹介する番組(番組名は知
| くろにゃんこの読書日記 | 2006/03/03 8:39 AM |
「ぼくのともだち」 エマニュエル・ボーヴ
ぼくのともだちposted with 簡単リンクくん at 2006. 5.14エマニュエル・ボーヴ〔著〕 / 渋谷 豊訳白水社 (2005.11)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
| 今日何読んだ?どうだった?? | 2006/05/23 2:29 PM |
ぼくのともだち
 原題はそのまま「Mes Amis」、赤羊に勧められた本。主人公ヴィクトール・バトンは独自の人間観と妄想癖を持っていてなかなか友だちができにくい体質の持ち主。目次に書かれた5人の名前はヴィクトールが友だちになろうとして果たせなかった人間たちの名前である。  
| OKULO | 2007/12/01 10:56 PM |