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Love Letter
4344010922Love Letter
石田 衣良 川端 裕人 三浦 しをん いしい しんじ
幻冬舎 2005-12

この手紙があなたに届きますように。
11人の作家が、それぞれの「ラブレター」に想いを込めて描く、恋愛小説アンソロジー。

あんまり期待しないで読んだんですけど、個人的には意外とよかったのでびっくり!うん。いいじゃないですか…。これ。本の装幀も内外ともにステキ。

・石田衣良 『ありがとう』
ありがとう、ミオカ。―「ぼく」がミオカに送る一編の手紙。

さすが石田さんというか…。お手本のようなラブレターです。上手いわ〜…。やっぱりこう、ちょちょいっと書けちゃうんでしょうか。こんなの。とてもよくできています。(なんか否定的?石田さんの書くものは、つい穿った見方をしてしまうわたし。あざとさを感じさせない、でもあざとい感じが…。でもよかったです。)


・島村洋子 『空』
恋人が画家になるためにスペインに行ってしまい、残された妹。彼女を見守る姉の、心の内の物語。

視点がおもしろいお話でした。この妹さんもいいなぁ。こんな女の子、いいなぁ。ラストのひと言がとってもきいています。


・川端裕人 『ラブレターなんてもらわない人生』
平凡に生きることを信条に生活を送っている幸太に、ある日降りかかった出来事。彼女はいったい誰なのか?

インターネットの掲示板から広がるお話。いまどきな感じ?でも、こういうことも起こるんだったらすてきだなぁと思いました。ラスト、どうなるのかと思いましたが、それもまたすてき!でした。いいぞ!幸太!


・森福都 『再会』
高校時代の親友の夫がノーベル賞を受賞。その受賞パーティーで再会した彼女たちが、ずっと心に秘めてきたことは―。

ぐっとアダルトな感じの…。急だったのでびっくりしてしまいました。女とはおそろしい生き物です。でもありそうで、そこがまた怖い…。このくらいの年月、さらっと超えてしまうんだろうな。


・前川麻子 『ミルフイユ』
彼女のいる人と恋に落ちた女性。軽い気持ちだった、割り切ってはじめたはずだったその恋の行方は―。

この話だけ、妙に気になって何度も読みかえしました。彼女の心の揺れ、みたいなもの。傷つかないように、上手に立ち回って、虚勢をはって、でもそのことに自分でも気付いていて…。それすら恋心の前にはなんの役にもたたない。淡々と語られる物語ですが、すごく心に残りました。ただ、ラストが…それはちょっと…きつくないですか?!他人事ながら…。


・山崎マキコ 『音のない海』
恋人に暴力をふるわれている美穂。彼女のひとり語りで綴る、愛の物語。

うーむ。狂気の愛…。ちょっとこわいです。


・中上紀 『水槽の魚』
アルバイトをやめ、訪れたアジアの国で出会った人。彼にもらった、読めない国の言葉で書かれた手紙は―。

なんとなくちょっと読みづらかったのですが…またこのラストが!えー(笑)。そうきちゃうんですか!


・井上荒野 『虫歯の薬みたいなもの』
偶然再会した中学時代の友人から、当時少しだけ付き合っていた英二の噂を耳にした直生は、懐かしいその街を訪れるが―。

あぁ、なんかわかります。こういうの。こういう行動も。このラストも。きっかけって、こういうものですよね。タイトルもなんかいいです。


・桐生典子 『竜が舞うとき』
きみはオーロラを見るためにここに来た。きみとその約束をしていたのは―。

泣きました。この本を読んで唯一泣いたのがこれです。そういう話だと思わなかったんですもん…。でもすごく好き。よかったです。号泣…。


・三浦しをん 『永遠に完成しない二通の手紙』
ラブレターを書くのを手伝えと、岡田の部屋に押しかけてきた寺島。大騒ぎしながら手紙を書く二人は―。

すごくよかった!さすが三浦しをんさん…。これはもう、三浦さんじゃなきゃ書けません!途中では何度も笑いました。彼らの会話がもう…おもしろすぎます。そしてラスト…!切ないなぁ。切ない。胸きゅんです。いいぞ!がんばれ!(何を?)


・いしいしんじ 『きまじめユストフ』
手紙泥棒をして生計をたてているザミャーチン。ある日彼が盗み出した手紙の差出人は―。

いしいしんじさんらしい、とてもステキな物語でした。いいなぁ。心にぽっとあったかい火が灯ったような、そんな気持ちになれました。なんというか、もう彼らの名前だけで私の心はわしづかみです(笑)。
| その他(アンソロジー) | comments(8) | trackbacks(5) |
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コメント
こんばんは。
『ミルフイユ』と『きまじめユストフ』が印象に残りました。
『ミルフイユ』のラストはひどいですよぉ!



| ☆すぅ☆ | 2006/02/18 10:17 PM |
そう、ラスト…自分が相手側だったら包丁持って殴りこむかもしれないと思いました。でもそういう発想がわかないのならばこの主人公もすごい!と思いました。人ってわかりませんね〜。でも大好きな短編でした!
| chiekoa | 2006/02/20 3:29 PM |
『永遠に完成しない二通の手紙』の二通って
どの二通のことを指してるんでしょうね?
なんか『一通』じゃないとこが気になっちゃって。
何となくわかるような・・いやでも違うかな?
それとも、これとこれの事を言ってるのかな?って感じで
頭の中で堂堂巡りしちゃってます。
単に私の読みが浅いのかなぁ?(笑)
chiekoaさんはどう思われましたか??
| Yuko | 2006/02/22 2:13 PM |
一通は寺島くんが書きかけてる手紙で、もう一通は永遠に書かれることもない岡田くんが寺島くんに書く手紙じゃないかなぁって思ってました。どうなんでしょう?
| chiekoa | 2006/02/22 2:21 PM |
それぞれの作家さんの「らしさ」が出ていて
とてもよかったですね。
「ミルフイユ」のラスト、嫌がらせ?
それとも彼女への気遣い?
どっちにしても相手は腹立てますよね。
その怒りを次の恋の方向へ向けてくれって事か…
深読みしすぎでしょうか…
| なな | 2006/02/27 10:34 PM |
ななさん、あのラストは…びっくりでしたよね!
でもこの最後の彼女への手紙が「Love Letter」なんでしょうね。
それもまたすごい!と思いました。
送られる側にはなりたくないものですが…っ!
| chiekoa | 2006/03/02 4:40 PM |
石田さんの「ありがとう」・・・
わたしはこの本より前に石田さんの「約束」という本を
読んでいて、それがちょっときれいすぎたので、
何となく穿った見方をしてしまったのですが、
やはり上手いですよね。
| tamayuraxx | 2006/05/09 7:35 PM |
私はものすごーくいつも穿った見方ばかりしています。
石田さん、ごめんなさい(笑)。
だってあの人絶対ものすごく器用ですもん。ちょちょちょ〜い、ほら、泣けるでしょ?ってかけちゃう人だと思うのですよねぇ。(偏見?)。だから、つい、またうまいこと書いて!って思っちゃう自分が(笑)。
| chiekoa | 2006/05/10 6:26 PM |
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