プロフィール
chiekoa

呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
カレンダー
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
カテゴリー(作家さん別)
過去の読書日記
このサイト内を検索
OTHERS
  管理者ページ
  RSS1.0
  Atom0.3
<< 犬はどこだ [米澤穂信] | Top | ホテルカクタス [江國香織] >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
わくらば日記 [朱川湊人]
4048736701わくらば日記
朱川 湊人
角川書店 2005-12

小さな町を揺るがすひき逃げ事件、女子高生殺人事件、知り合いの逮捕騒動…不思議な能力を持つ少女が浮かび上がらせる事件の真相や、悲喜こもごもの人間模様。現代人がいつの間にか忘れてしまった大切な何かが心に届く、心温まる連作短編集。
昭和三〇年代。当時私は東京の下町で母さまと姉さまと三人、貧しいながらも仲むつまじく過ごしておりました。姉さまは、抜けるように色が白く病弱で、私とは似ても似つかぬほど美しい人でしたが、私たちは、それは仲の良い姉妹でした。ただ、姉さまには普通の人とは違う力があったのです。それは、人であれ、物であれ、それらの記憶を読み取ってしまう力でした…。
晩年に差し掛かった老女が、過去の出来事を回想しながら語る、「昔語り」の形で綴られるこの物語。まさに「ノスタルジック」でした。「これについてはまた別の話」みたいな記述とかも、とっても昔話チック…。結構すごい、心がひりひりするような出来事とかも書いてあるのに、なんとなく穏やかに読めてしまうのは、この語り口調のせいでしょうか。(「姉さま」!呼ばれてみたい…)。読んでいるとこの口調につられて、自分までのんびりゆったり上品になってしまうような(気のせいでしたが)そんな本でした。

こういうのを読んでいると、きっとつらくて大変なこともいっぱいあったんだろうけど、この時代に生まれたかったなぁって思います。「生きて」いる感じが、すごく。いや、この時代にだって自分次第で、いくらでもちゃんと「生き」られるんでしょうけれど!

初・朱川さんだったのですが、こういう感じの作風の方なのかなぁと。直木賞受賞作の方も読んでみたいと思いました。っていうか、この作品まだ続くんですよね?そうですよね?まだ聞けていない「別の話」、まだまだ聞きたいです。

そしてわたし、ずっと「わらくば」だと思ってました。違う!「わくらば」!漢字で書くと「病葉」。「病気や虫のために変色した葉。特に、夏の青葉の中にまじって、赤や黄色に色づいている葉」という意味だそうです。こうやって知ると、なんだか切ないタイトルだなぁ…。(そして「わらくば」じゃダイナシ…。)
| さ行(その他) | comments(8) | trackbacks(6) |
スポンサーサイト
| - | - | - |
コメント
つづいてほしいですねぇ。
今回書かれなかった別のお話もぜひ読みたいですねぇ。
| ふらっと | 2006/04/11 2:09 PM |
そうですよね!続いてほしいですよね!
「野生時代」をちょっと見てみればいいのかしら…。連載、続いてるかどうか。どきどき。
| chiekoa | 2006/04/11 7:01 PM |
「姉さま!」呼んでみました。
私のほうが全然年上なのですが。

確か続きはもう連載されていたと思います。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200310-02/
載ってました!
これは続きがなかったら怒っちゃいます。
| なな | 2006/04/11 8:44 PM |
なんだい、妹よ!(←すでにキャラが違う)。
だいたい「27歳」で亡くなられているんですもんね、
私なんかそれで言ったら幽霊ですわ…ほほほ、ひゅ〜どろどろ。

で、もう連載されてたんですね!やったぁ〜。
素晴らしい情報ありがとうございます!
雑誌の段階で読んじゃおうかしら…。
| chiekoa | 2006/04/12 4:04 PM |
この語り口調いいですよねー。
事件はかなり悲惨なのに、あたたかな感じがしました。
続きがあるようで、ほんとよかったです。

「その話はまたいつかの機会に」なんて書かれると気になりますもん。
お父様のことも謎だし・・。
早く知りたいですわよね、お姉さま♪
(使い慣れてないから、思い切り不自然です・・。)
| june | 2006/06/30 10:24 PM |
うんうん、とってもよかったです!
のんびり…というのとはちょっと違う気がしますが、とても好きでした。続編〜…。

っていうかなんで私ばっかりお姉さまなんですか!
私も誰かを「お姉さま」って呼びたい〜(笑)。

…実際二人姉妹の姉なんですけど、
「お姉ちゃん」と呼ばれたことのないわたしです。
| chiekoa | 2006/07/03 7:55 PM |
こんにちは!

この作家さんのはchiekoさんが読んだのは読んでなくて
都市伝説セピアだけ読みましたが、独特な雰囲気があって面白かったです.いくつかの短編集なんですけどね.「昨日公園」が一番好きかな.

わくらば日記もかたみ歌も昭和ホラーとか巷で言われてますが
コメント読むと面白そうですねえ.読んでみたいです.
でも図書館にないので、文庫になるまで待とうかどうしようかなーっ
って悩みますが(^^;

| まみ | 2007/02/15 3:14 PM |
まみさん、え!この本図書館にないんですか?
それはいけません(笑)
リクエストしちゃいましょう!
そしてそういえば『都市伝説セピア』を読んでませんでした…(汗)
| chiekoa | 2007/02/15 5:31 PM |
コメントする








on
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。
この記事のトラックバックURL
 
トラックバック
わくらば日記*朱川湊人
☆☆☆・・ 姉さまの“あの力”は、人を救いもしましたが――。 人や物の記憶が“見える”不思議な力を持つ少女が出会った、五つの事件、様々な人々、そして人なればこその、深い
| +++ こんな一冊 +++ | 2006/04/11 2:10 PM |
「わくらば日記」朱川湊人
わくらば日記朱川 湊人色白の美人で目の色は鳶色。体は決して丈夫ではなかった。そんな姉さまが亡くなって30年。主人公のワッコこと和歌子が、昭和30年前半、不思議な力を持った姉と一緒に過ごした子供時代を振り返る5つの短編集。前回の「かたみ歌」より少し前の
| ナナメモ | 2006/04/11 8:47 PM |
「わくらば日記」
わくらば日記作者: 朱川 湊人出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/12メディア: 単行本 朱川湊人さんの作品を読むのは 今回が初めてでした。 追憶の虹 夏空への梯子 いつか夕陽の中で 流星のまたたき 春の悪魔 という5本の短編連作。 舞台は昭和30年
| 極楽夜会 | 2006/04/11 11:26 PM |
わくらば日記
わくらば日記 朱川湊人 角川書店 2005年12月 昭和30年代、東京の下町で、母さまと姉さまと暮らす和歌子。姉さまは、美しく体が弱かったのですが、姉さまには、人の記憶を読み取ることができる不思議な力を持っていました・・・・・・・ 和歌子と
| <花>の本と映画の感想 | 2006/04/19 8:09 PM |
「わくらば日記」朱川湊人
わくらば日記 朱川さんお得意の昭和のノスタルジーです。「花まんま」や「かたみ歌」とそっくりだったらどうしよう・・と思ったのですが、これはこれでよかったです。おもしろかったです。 昭和30年代前半のノスタルジックな風景の中、慎ましくも心正しく生きる母
| 本のある生活 | 2006/06/30 10:25 PM |
「わくらば日記」朱川湊人
わくらば日記朱川 湊人 (2005/12)角川書店 この商品の詳細を見る 昭和三〇年代。私は母さまと姉さまと、貧しいながらも仲むつまじく過ごしておりました。 姉さまは抜けるように色が白く病弱で美しい人でしたが、不思議な力があ
| しんちゃんの買い物帳 | 2007/05/01 5:10 PM |