プロフィール
chiekoa

呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
カレンダー
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
カテゴリー(作家さん別)
過去の読書日記
このサイト内を検索
OTHERS
  管理者ページ
  RSS1.0
  Atom0.3
<< 恋せども、愛せども [唯川恵] | Top | 悪魔の種子 [内田康夫] >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
対岸の彼女 [角田光代]
4163235108対岸の彼女
角田 光代
文藝春秋 2004-11-09<

結婚し、小さな子どももいる、三十代の主婦・小夜子。仕事を始めようと決心した彼女が働くことになったのは、同じ歳の女社長・葵がしきっている小さな会社。そこで掃除の仕事をすることになった小夜子ですが…。

やっと、やっと、やっと読みました。予約待ち長かった…。

現在の三十代の小夜子と葵の物語と、並行して語られる、葵の中学生時代の物語。三十代も、十代も、どちらの物語も心に痛くて、響いて、苦しくて。

「私たちは何のために年を重ねるんだろう」
その問いかけにどきっとしました。

なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。
涙が出そうでした。もう誰も教えてくれないこと。自分で考えて答えを出さなきゃいけないこと。こういう答えを出した主人公に、とても、とても胸を打たれました。そっか、そのために年を重ねていくんだ、って。

この読後感、この余韻。切ない…のとはまた違うような。でもちょっと泣きそうな。人と人が、誰かと誰かがいっしょにいることって、子どものころからずっと、大人になってからも、それこそおばあちゃんになってからも、ほんとうにずっとつきまとう「わずらわしさ」で、でも絶対に切り離せない大切なもので。やっかいだけれど、面倒だけれど、でもあきらめないで、毎回毎回悩みながら、でも毎回毎回何かの答えを出して、そうして生きていけたらいいなって、そう思いました。

装幀の絵がまた素晴らしい。この二人の少女は…。裏表紙の折り返しのところにいる二人を、読み終わった直後に見たとき、なんだかほんとに涙が出ました。池田進吾さん、さすがいいお仕事をされています…。

そしてこんな好きな素敵な本に…余談ですけどアマゾンにも載ってる紹介文。「30代、既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵。性格も生活環境も全く違う二人の女性の友情は成立するのか!? 」ですって。「勝ち犬」?「負け犬」?そんな単語一度も浮かびませんでした。後でアマゾン見てびっくりしました。ちゃんと読んで書いてるの?!ぷんぷん!「女の友情」だなんて、ひと言でくくれる本じゃありません!
| か行(角田光代) | comments(11) | trackbacks(13) |
スポンサーサイト
| - | - | - |
コメント
ああ、もうお気持ちがすごくわかります。切ないとか感動とかそういうんじゃなくて、ただただ何かに気づいて泣けるその感じ。うんうん頷きながら読みました。
紹介文ひどいですよね。読んでないとしか思えない。小夜子が勝ってたの?葵が負けてたの?と問い詰めたいですよ。
それにしてもchiekoaさんがまだ読んでなかったことに一番驚きました。恐るべし東京の図書館。
| ざれこ | 2006/04/15 11:04 PM |
ほんとうに!!
予約待ち 長かったんですねぇ。
かく言うわたしも『東京タワー』リリー・フランキー著
いま450人待ちくらいです。いつ読めることやら^^;

この作品、タイトルも見事ですね。
『対岸の彼女』ですもの。
で、対岸にあると思っていたものも実は此岸にあるものと同じだったりして。
切なかったです。
| ふらっと | 2006/04/16 9:30 AM |
こんにちは。いい本ですよね〜。
「勝ち犬」「負け犬」という言葉を、私は書店のPOPで見たんだけど、
すっごい違和感がありました。
そんな、単純な本じゃないっつうの!
ねえ。
| ゆうき | 2006/04/16 2:03 PM |
ざれこさん、そんなに驚いていただいて…待った甲斐があたというものです(?)。いやほんと、いい本なのはわかってたので、買おう買おうと思ってたんですけど、でももう500人くらいからずっと待ってたのに、途中で予約キャンセルするのもくやしくてですね…(←なんでやねん!)。最後まで待っちゃいました。悔いはないです!いや、少しあるかも…。

ふらっとさん、『東京タワー』はもう予約あきらめました(笑)。そのうち大量に古本出回ると思うので、100円で買います…。ほんとこのタイトル、ものすごくさまざまなイメージを喚起しますよね。すばらしいなぁ…しみじみ。

ゆうきさん、ですよね!ですよねっ!どこをどう読んだらそんな単語が出てくるのさぁ〜!ぷんすか。直木賞の選評とか読んでないですけど、そんなこと書いてあったらどうしよう。ますます直木賞のイメージが…ほほほ。
| chiekoa | 2006/04/17 1:36 PM |
chiecoaさん、こんばんは♪
TBさせていただきました。
まぎれもない名作だと思っております。
出版社の売ろうと言う意識がちょっと“インサイダー取引”っぽい気もします(笑)

ちなみに第3回新刊グランプリのグランプリ作品です。
あとTBさせていただきました。
第6回の開始と下の方に第5回のささやかなるプレゼントのお知らせです。
可能な限り盛り上げていただけたら嬉しく思いますので、これからもよろしくお願いいたします。
| トラキチ | 2006/06/07 2:29 AM |
はじめまして!
今日,ちょうど読み終えたところです。
角田さんの本はじめてだったのですが,
・・・いいですね〜〜。
おっしゃるように,装丁もすばらしいですよね。
緑と青が溶け合うような素敵さにみとれます。
| さえこ | 2006/09/22 9:14 PM |
さえこさん、はじめまして!
角田さんの本は他にもいろいろ(いろんな意味で)
すごいのがありますので、
自分に合う一冊を探してみてください!
| chiekoa | 2006/09/25 3:16 PM |
初角田さんで対岸..読了しました
私もamazon見た時に、かなりなショックを受けました 内容事体も違うと思うけど..
これは読んでいて好きなところ嫌いなところがあるんですが、きっと自分のなかの隠した部分に触れられるからなんですね
ドキっとさせられる言葉がたくさんあって心に残ります 
| きりり | 2006/10/07 2:01 PM |
アマゾンさんには「えええ?」って思わされることが多々ありますからね…。アマゾンがっていうか、アレを書いているのは出版社さんなんでしょうけど。作者さん、こんなの書く人に作品を任せていいの?!って思っちゃうこともあります…。
| chiekoa | 2006/10/11 11:41 AM |
ようやく読みましたー。今更な感じですが。
ああ、やっぱりchiekoaさんも「勝ち犬」「負け犬」に
異論ありですね!
私も同じこと書いてました(笑)
この紹介文書いた人ってちゃんとこの作品読んだのかしら?と
不思議ですよー。
遅ればせながら読んだ作品でしたがとても素敵でした。
| リサ | 2006/10/15 11:47 AM |
リサさんもですか!作者さんは知ってるんでしょうか、許可を得てからなのか、それとも後で知って「!」なのか…。気になるところであります。いや、私が気にしても仕方ないんですけどね…。
| chiekoa | 2006/10/18 8:58 PM |
コメントする








on
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。
この記事のトラックバックURL
 
トラックバック
対岸の彼女*角田光代
☆☆☆☆・  第132回 直木賞受賞  大人になれば、自分で何かを選べるの?  女の人を区別するのは女の人だ。  既婚と未婚、働く女と家事をする女、子のいる女といない女。  
| +++ こんな一冊 +++ | 2006/04/16 9:22 AM |
● 対岸の彼女 角田光代
対岸の彼女角田 光代文藝春秋 2004-11-09by G-Tools 角田光代さんの本は、どれだかもう忘れたけど、以前に1冊読んでいて、でも私には合わないようだったので敬遠していました。でも、この本が直木賞を取った時に、読んどかなくちゃかなあ〜と、思って、図書館予約し
| IN MY BOOK by ゆうき | 2006/04/16 1:58 PM |
「対岸の彼女」角田光代
対岸の彼女発売元: 文藝春秋価格: ¥ 1,680発売日: 2004/11/09売上ランキング: 1,530おすすめ度 posted with Socialtunes at 2005/11/25 平凡な主婦の小夜子、公園デビューも3歳の娘ともどもうまくいかず、 働き出したらすべてが変わるんじゃないだろうか、と考え
| 本を読む女。改訂版 | 2006/04/17 2:29 AM |
『対岸の彼女』読了。
 角田光代『対岸の彼女』の感想をアップ。いやーこれはね…あまりにわたしの琴線を直撃してしまい、なかなか文章にすることが出来なかった。動揺してしまって。感想を書くこと自体が
| 日々のちょろいも 2nd | 2006/04/17 4:28 PM |
『対岸の彼女』 角田光代 (文藝春秋)
対岸の彼女角田 光代 / 文藝春秋(2004/11/09)Amazonランキング:1,817位Amazonおすすめ度:感動というよりは。久々の続きが読みたくて・・Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog あああ、今の話聞いて、私の結婚願望、確実に七十パーセント減った。
| 活字中毒日記! | 2006/06/07 2:23 AM |
第6回新刊グランプリスタートしました。
第6回新刊グランプリ、本日6月7日開始→投票期間2007年2月28日迄実施します。 まず初回のエントリー作品ですね。 5月末発売作品で第5回にエントリーできなかったものを早速エントリーさせていただきます。 風に舞いあがるビニールシートposted wit
| 活字中毒日記! | 2006/06/07 2:23 AM |
『対岸の彼女』 角田光代
3歳の娘のいる主婦、小夜子と、 シングルの女社長、葵。 小夜子が踏み出した先で出会った2人は、 同年代で、大学が同じだったことも判明するのだが、 生活は当然のことながら、全く異なっている。 なんとなく通じ合えるものがあったり、 やっぱり生きている場所が
| *モナミ* | 2006/07/02 12:54 PM |
対岸の彼女 角田光代
対岸の彼女 ■やぎっちょ書評 角田さん初読本です。デビュー! 本ブロガーさんにアドバイスをもらいながら、作家さんに挑戦してきましたが、まだまだ未開拓の人多いです。 角田さんの書く本はみんなこういう全体の雰囲気なんでしょうか。 だとしたら結構好きです
| "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! | 2006/09/05 4:19 PM |
角田光代「対岸の彼女」
あたし なんにもこわくないの そんなところに あたしの大切なものはないの 誰かと一緒でないと不安になる 自分を受け入れてもらえる雰囲気を無意識に探して、恐る恐るまわりを見渡す そんな自分に嫌気がさす だから、こんなところに大切なものはないと言い切れ
| 聞いてあげるよ君の話を | 2006/10/07 2:03 PM |
『対岸の彼女』角田光代
対岸の彼女角田 光代文藝春秋2004-11-09by G-Tools 大人になれば、自分で何かを選べるの?女の人を区別するのは女の人だ。 既婚と未婚、働く女と家事をする女、子のいる女といない女。 立場が違うということは、時に女同士を決裂させる。 女とは面倒な生き物である
| ひなたでゆるり | 2006/10/15 11:44 AM |
角田光代【対岸の彼女】
読んだら痛そうだな――と思って、ずっと避けてきた本をようやく読んでみた。 実際、痛い部分もあったけど、角田光代って とにかく巧い のよ。 読み始めるとやめられない。人間観察の鋭さには脱帽。読後感
| ぱんどら日記 | 2006/10/17 1:36 PM |
「対岸の彼女」角田光代著、読んでみました。
   「対岸の彼女」角田光代著、読んでみました。  「角田 光代」の作品、3作目です。「空中庭園」で「結構いいなー」と思って「ピンク・バス」でちょっと「・・・?」と言う感じでしたが、今回の「対岸の彼女」は丁度その「中間の面白さ」と言う感
| 男を磨く旅 | 2006/12/19 4:12 PM |
対岸の彼女/角田光代 [Book]
 角田光代:著 『対岸の彼女』  対岸の彼女角田 光代文藝春秋このアイテムの詳細を見る  2004年下半期の直木賞受賞作。  娘あかりに社会性を身につけさせたくて、  保育園に入れようと思いついた35歳主婦の小夜子は、  その“資格”を得るため、仕事を探し始め
| miyukichin’mu*me*mo* | 2007/07/29 2:08 AM |