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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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私という運命について [白石一文]
4048736078私という運命について
白石 一文
角川書店 2005-04-26

女性総合職として働いている冬木亜紀、29歳。女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして運命とは……。29歳から40歳までの彼女の“揺れる10年”を描き、「運命」の不可思議とその根源的意味を鮮やかに描いた物語。

主人公・亜紀の年齢は、まさに今現在の私と同じです。とても他人事とは思えない気持ちで読み始めました。それだけに最初のうちは、違和感がありました。私だったらこうは思わない…と。違ってあたりまえなんですけど、それが少し読みづらくて、最後まで読めるかなぁと思ったりもしました。(白石さんの本は過去に一度リタイアしたことがあるので…。ちなみに『僕のなかの壊れていない部分』です)。

でも、後半、亜紀が年齢を重ねるにつれて、そんな違和感を感じなくなりました。客観的に読めるようになったからかな?(いや、展開が読めるとはいえ劇的すぎて、違和感感じてる場合じゃなくなったからかも…)。もちろん、生き方も考え方も全然違う彼女に、「共感」する部分があるかと言われると、それもまた違う気がするのですが、こういう人生もあるのか、こういうこともあるのか、という目で読めるようになったというか。

選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。未来など何一つ決まってはいません。
運命というのは、たとえ瞬時に察知したとしても受け入れるだけでは足りず、めぐり合ったそれを我が手に掴み取り、必死の思いで守り通してこそ初めて自らのものとなるのだ。
タイトルにもあり、この物語の主題でもある「運命」というもの。それぞれに考え方も感じ方も違うのだろうけれど、ここに書かれていることもまた、一面での「真実」なのだろうなぁと思いました。自分の人生、自分の運命、そんなものについてもすごく考えさせられます。読み終えた今も、考えています。

そんなわけで、読みんで「爽快」「楽しい」という物語ではありません。むしろうーんと唸って考えこんでしまうような本です。心強くなったような、逆に心細くなったような…不思議な気持ちです。でも、今すぐもう一度読めといわれたら、全然イヤじゃなく読める、そういう本でした。好むと好まざるとにかかわらず、取り込まれたんだなぁとおもいます。すごく好きじゃないのに、買って持っていたいと思いました。不思議です。「傑作」なのかもしれないなぁ…と、思いました。

絶賛とか、手放しでオススメ!とかいう類の本では(私の中では)ないような気がする(あやふや…)のですが、出会うべき人が出会うべきタイミングで出会って読んでほしい本だなぁと思いました。私自身、今そのタイミングだったのかどうか、まだ飲み込みきれていない部分がありますが、後から振り返って「あぁ、あの時あの本を読んだなぁ」とは、きっと思うんだろうなぁという気がします。じっくり、消化していく本なのだろうなぁと思います。
| さ行(白石一文) | comments(1) | trackbacks(2) |
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コメント
こんにちは。昨日、彼のこの「私と言う運命について」を読み終え、余りに衝撃・・と言うか、後半部分からどんどん引き込まれて言ったので、これに関するブログを見てましたら、ココに辿り着きました。
私も最近色々な読書にはまってるのですが、ずいぶん沢山の本を読まれているのですね〜これからは、たびたび、立ち寄らせてもらいますね?^^私は、この本を読んで、すぐに一人のお友達に紹介しました。すごく感激。というよりは、なんだかとても不思議で、でもとても引き込まれる本でした。何より、この作家は男性でありながら、よくもこんな作品が書けたなぁ・・・と感心しきりです。前に彼の本、(一瞬の光?でしたっけ?)を読んだときも、すごく充実感を感じたのですけど。私は、彼の作品が、やっぱり好きな様です^^


呑まない日はないけど、読まない日はない。と言う貴方の言葉、とても
面白かったです^^ではではまた!
| らら | 2008/10/26 11:40 AM |
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