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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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あやまち [沢村凜]
4062123436あやまち
沢村 凜
講談社 2004-04-24

かつて二人で通った地下鉄の階段を、今、わたしは一人で上っている。そして、そのたびに思い出す。彼のあやまちと、わたしのあやまちを―。

美人でもなく、特技もなく、恋人もなく、誰にでもできそうな仕事を日々こなして、ぎりぎりの生活費を稼いでいる、三十代まぢかの一人暮らしの女。貯金もたいしてなく、誰の役にも立たず、まるで暮らすために暮らしているような毎日。もちろん子供もなく、後世に残るようなクリエイティブな活動をしているわけでもない。
私のことかと思いました…。でもこれは私じゃなくて、主人公の「のぞみ」の話。「一人でも、一人じゃなくても同じ。一人でいても生活を楽しむことをしっていればさびしくない。二人でいても心が離れていたらさびしい。だから、恋も結婚も、拒まないけど、探さない。」そんなふうに生きていた、のぞみの、話。

…でもどうしても自分のことのような気がしてしまうのですけれど…。そんなわけで、ものすごくのめりこんで読んでしまいました。彼女の心の空虚さも、おびえも、あきらめも、ごまかしも、自分のことのような気持ちで。心臓をぎゅっとつかまれたままみたいな気持ちで。

読み始めた最初から、どうしようもないくらいの哀しさがただよっていました。プロローグで、私たちはもう結末を知らされることになります。後に綴られるのは、そこに至るまでの物語。答えは、もう出ているのです。でも、どうなるかわかっているから読む価値がないとか、読んでもなんとも思わないなんてことは全然なくて、むしろ、わかっているからこそ、ものすごく深く、心に入り込んでくる、そんな物語でした。

でも、この結末は、どうしようもないですか?もうだめですか?何もできないですか?わたしは、まだあきらめてほしくない。このままでいてほしくない。まだ、どうにだってできる。とりかえしのつかないことじゃないよって、大きな声で言いたかったです。(←感情移入しすぎ…)。あきらめないで、よー。
| さ行(沢村凜) | comments(10) | trackbacks(8) |
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コメント
そんなにちえこあさんちっくでしたか?>希実

あの真相を告白されたとき
あれ以外の反応はきっと誰にもできなかったんじゃないかと思いました。
そして、いつかきっと取り返せないと思った何かを取り返すときが来るんじゃないかとも。
| ふらっと | 2006/05/26 7:09 PM |
えぇ、とっても…!
「一人でもいいもん」とか、自分に言い聞かせているような気が、するような、しないような。そんなもうすぐ三十路…。あぁ、あれは私ですっ!

その「いつか」を、心から待ちたいと思います。私だったら…どうしたかなぁ。
| chiekoa | 2006/05/26 7:25 PM |
初めまして!
「あやまち」の記事を書きましたので、TBさせていただきました。
是非、遊びに来てください。
| HIDEJI | 2006/06/10 11:09 AM |
同じく身につまされました。あたしだよ,これは…!と。みんな良い人で,だからこそ哀しい話でしたね。
「あやまち」を取り返すことができるか?ってのは深いテーマだと思います。わたしもいつかきっと…と思いたいですが,タツヤのあの絶望を消すことってできるだろうか?とかいろいろ考えると難しいかなぁ…。
| まみみっくす | 2006/06/11 4:42 PM |
「カタブツ」と「あやまち」、読みました。
なんかだんだん呑まない日はあっても読まない日は
ないという心境がわかるような気がしてきました。
「あやまち」の2人、1年後か10年後かわからないけど
きっと結ばれる日が来ると思います。
「カタブツ」の「とっさの場合」のように
練習が出来てればよかったけど・・・と思ったりも
したけど、まあ、大丈夫ですよ、きっとこの2人は。
| ユリカモメ | 2006/06/20 1:14 PM |
おぉう、ユリカモメさん、そう言っていただくと…っ(涙)。
ほんとにほんとうに、あきらめないでほしいです。
| chiekoa | 2006/06/20 4:20 PM |
サイコロの確率の話をいい方にとって、
私も希望を見出したいです。
だからchiekoaさんの勢いすごくわかりました。
なので、わたしも一緒にいいます。
あきらめないで、よー。

「瞳の中の大河」は名作なんですね。読んでみます!
| june | 2006/07/08 9:40 PM |
juneさん、賛同を得られてうれしいです…。
『瞳の中の大河』は全然雰囲気の違う物語ですが、ぜひお手にとってみてください!
| chiekoa | 2006/07/11 11:49 AM |
TBさせていただきました〜。
うん、諦めないでほしいですね。
タツヤのあの絶望感は、なかなか拭い去れないものかもしれないけど、
さっきまでのふたりみたいに楽しい思い出を増やすことと未来を創ることは
これからだってできるはずって思います。
好きなら。
好きじゃなくちゃできないけど・・・。
そのくらいには好きになってたはずですよね。。。
| 斎藤れい | 2006/07/11 9:44 PM |
そうですよそうですよ!
好きならあきらめちゃいけないんですよ!
(また大興奮)。
同じあきらめるにしても、
やるだけやってからあきらめろっていうんですよ!
(あ、性格が出てしまうわ…)。
| chiekoa | 2006/07/12 4:01 PM |
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『あやまち』 沢村凛  講談社
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