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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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ねじの回転―FEBRUARY MOMENT [恩田陸]
4087745856ねじの回転―FEBRUARY MOMENT
恩田 陸
集英社 2002-12

人類を悲惨な運命から救うべく、国連に歴史の介入点に選ばれた1936年2月26日、東京。時間遡行によって歴史を修復するため選ばれた安藤大尉らには別の思惑が…。著者新境地の歴史SF大作。

「不一致。再生を中断せよ。」私の耳にも、警告のアラーム音が聞こえてきそうな、そんな物語でした。ものすごくどきどきして、はらはらして、二日かけて読もうと思っていたこの厚さのこの本を、一日かからず一気読みしました。

SFモノなので、そのあたりが難しかった…けれどその難しさがなんともいえない魅力で、ものすごく引き込まれます。「なにがなんだかわからない」ことがすでに魅力なのです。正直読み終わった今も、「えーっと…なんだったんだろう…」という呆然とした気持ちです。どうなってしまったんだろう、何が起こったんだろう、何が起こらなかったんだろう。全然つかみきれていないまま、物語からぽんと放り出されてしまったような…。心臓がどきどきしています。でも「わけがわからなかった」というのとはまた違う感じなのです。はぁ、すごかった…。だって最後のこの二人の出会いは…だって、そういうことですよね?頭がこんがらがります。(でもそれが魅力…)。所詮、「歴史」という大きな流れのなかで、その手のひらで、転がされているだけなのかもしれません、私たちは。

そしてそういったSFとしてのストーリーや設定の面白さだけではなく、ここで描かれる「昭和維新」にかけた男たちの物語も、またものすごく感動的でした。何度も胸が熱くなったし、何度も泣きました。ほんとうに。

私は不勉強な人間なもので、2.26事件の正確な史実も、その事件が後の歴史に及ぼした影響も、なんとなくしかわかっていないのですが、それでもこれだけ面白かったんです。ちゃんとわかって読んだらどれだけだろう…と、考えただけで鳥肌が立ちそうでした。
| あ行(恩田陸) | comments(7) | trackbacks(8) |
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コメント
こんにちは。TBさせていただきますね。
私も2.26事件についてはあまり知らないのです。
昭和を生きる人々が、未来の人間に翻弄されているのは、見ていてちょっと可哀相に思いました。
マツモトの存在が、未来の人間の中では救いだったように思います。
| 苗坊 | 2006/06/26 4:13 PM |
そう言われてみれば、自分たちの都合で勝手にいじくりまわされて、はいやり直し!とか言われても可哀想ですよね…。マツモトは、あのマツモトがこのマツモトで最後にアルベルトと出会って、それは二人の物理学者の…ぶつぶつ…混乱継続中です(笑)。
| chiekoa | 2006/06/26 4:19 PM |
SFも歴史も苦手なので
しばらく借りるのをためらってから思い切って借りてきた覚えがあります。
もう恩田さんってば どこへ連れて行ってくれることやら...。
もどかしかったり、空恐ろしかったり、わけがわからなかったり、
不思議なひとときを堪能しました。
| ふらっと | 2006/06/26 6:24 PM |
私も苦手意識があって、でも暇な休みだし、ゆっくり読もうと思って…思って…。どっぷりはまりました!!読むまであれだけかかったのに、読み始めたら読み終えるのが惜しいくらいだなんて、私ってバカ…。
| chiekoa | 2006/06/26 6:34 PM |
こんばんは!
あまりのご無沙汰に、忘れ去られていることと存じます(汗)

歴史の教科書がこんなに面白かったら、歴史っていう科目を嫌いにならずにすんだのに。と思う本でした。

「人間が得た最大のギフトは知能ではなく、好奇心だ」というクダリのセリフが、私の胸のマトのド真ん中にダーツが命中してしまいました。

ではまた!
| hoy. | 2006/06/27 10:19 PM |
こんにちは。
2.26事件ってみんなあまり知らないけどちょっとだけ、名前ぐらいは知っている、そんな事件じゃないですか。
それだけにこの先どうなるのかと思うとわくわくしてしまう、とてもスリリングな物語だったと思います。

ボリュームはあるけれど、文庫上下巻一気読みでした。
| shiba_moto | 2006/06/28 2:00 PM |
hoy.さん!ちゃんと覚えてます、大丈夫です(笑)。
ほんとそのとおりですよね〜!
歴史の教科書は宮部さんか恩田さんか司馬さんに書いてもらえばいいんだ…。そしたらでもそれに夢中になって数学とか勉強するのやめちゃうかもです(笑)。

shiba_motoさん、おぉ、私と同じくらいのレベルの方がこちらに…(あれ、いっしょにするなって?ごめんなさい!)でもほんとスリリングでしたよ。手に汗握りました…。そっか、文庫だと上下なんですね。(どこで切れるんだろう?)単行本だったので重かったです…。
| chiekoa | 2006/06/28 6:28 PM |
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