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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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孤宿の人 下 [宮部みゆき]
4404032587孤宿の人 下
宮部 みゆき
新人物往来社 2005-06-21

号泣しました…。本を読んで泣くことはよくあるけれど、それは「目の端に涙がにじむ」程度のもので、こんなふうに涙がだーだー流れて目の前の本のページの文字をたどることすらできなくなるくらいに泣くというのは、あまりありません。私はこれを読んで、そのくらい泣きました。

読み進めているうちに、最後がどうなるのかはわかっていたつもりです。事実思っていた通りのラストになりました。でも、わかっていた結末であっても、それでもなおこれだけ心を打つというのは…何なのでしょうね。自分でもうまく説明ができません。文章の力というのは、こういうものですか?

恐怖、憎悪、嫉妬。人の心の中に巣食うその暗い「何か」は、ほんのささいなきっかけさえあれば、それを理由に、言い訳に、簡単に表に出て、そして人を惑わせます。こんな小さな場所で、限られた人々の中ですら。いや、そんな中だからこそ、複雑にからみあい、うずまく思惑と利害。そんな人の「弱さ」の中に、でもそれだけではない、ささやかな「強さ」もあるのだということ、その光を見せてくれるような、そんな物語でした。いろんな人がいて、いろんな思いがあって、でもみんな生きているんだなって。

感想をうまく書くこともできそうにありません。でも、私がこの本を読んでいる間に思ったこと、感じたこと、それは、きっとこの本を読んだ誰もが思い感じたことと、いっしょなんじゃないかなと、そう思います。

「悲しいお話なのですが、悲しいだけではない作品にしたいと思って書きあげました」という宮部さんの言葉どおりの本だったなぁと思います。
| ま行(宮部みゆき) | comments(4) | trackbacks(5) |
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コメント
ども^^ 読んだことあったので思わずコメントしちゃいましたw
この作品とは今年の初めに読む機会があり、読んでみて感動。
これを期に宮部さんの作品は現代モノから歴史モノに方向転換です。
「ぼんくら」「日暮し」など重量がありましたが楽しみながら読めました。
ではでは、これからもたくさんの作品と出会っていってください・・・

| pekkuru | 2006/07/11 9:58 PM |
普段は通勤電車が読書の時間なんですが、終盤は家で読んでよかったです。自分もかなり泣きました。読んでいて、つらいけど先が気になって読まずにはいられない感じの本でした。
| ぶっか | 2006/07/11 11:51 PM |
はじめまして。chiekoaさん。
私も、今までに経験したことがない位、本の中に入り込んで読み上げました。
最後は、涙でなかなか前に進めなかった事を今でも覚えています。
本当にすばらしい作品でした。
私のベスト3に入る作品です。

TBさせていただきました。
| ゆう | 2006/07/12 9:44 AM |
pekkuruさん、コメントありがとうございます!
宮部さんは現代モノも時代モノもほんとうにはずれがない…。時代モノって読む前に若干躊躇してしまうんですが、それで実際読んで後悔したことはありません!すばらしい…!

ぶっかさん、そう、つらいけど途中で放り出せないんですよね…私も一気読みしました。泣きました。電車でこの号泣はまずい…(汗)。家で読んでてよかったです。

ゆうさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
そう、涙で文字が読めなくて進めないんですよ!(泣)
なかなか出会えない作品だったかなと思います。
| chiekoa | 2006/07/12 4:05 PM |
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