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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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上と外 [恩田陸]
4344002997上と外
恩田 陸
幻冬舎 2003-02

両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。中学生の楢崎練は、離れて暮らしている小学生の妹・千華子と母・千鶴子とともに、考古学者の父がいる中央アメリカのG国までやってきた。ジャングルと遺跡と軍事政権の国。そこで四人を待っていたのは…。

恩田さんの既刊の本は全部読んだと思っていたのですが…なぜかこんな大作が抜けていました。どうして?どうして今まで気付かなかったのかしら…。アマゾンに画像がないから?!(わりと正解のような気がしているわたくし)。

もともとは文庫書き下ろしで、隔月連続刊行で六冊に渡って刊行されてたんだそうです。その六冊を集めて一冊の単行本にしたのがこれ、と。六冊!なぜ書店で見かけてもいなかったのかしら、わたくし。謎が謎を呼びますが、でもそのとき気付いてなくてよかったかも…。この物語を隔月で断片的に読ませられるなんて!そんな!先が気になって気になって気になって、夜も眠れません。というわけで当然一気読みでした。

以下、感想は若干ネタバレありです…ご注意を!

えーと、とりあえず一気読み!!はしたのですが、読み終わってみると…なんだかちょっと胸にもやっとした気持ちが残りました。原因はわかっているのです。この冒険の最後、最後の最後。今まで手に手をとって助け合ってきた二人がお互いを…というのがひっかかっちゃってるんです。そりゃ結果オーライでよかったですけど、でも…えーん。そりゃないでしょうと思ってしまいました。いや、妙にリアルなんですけれどね。よく考えたら彼ら中学生と小学生だし!(なんて立派なお子様たちなのかしら…)。

あと、なんだかこの物語は、確かにハラハラドキドキしたのですが、「主役は絶対無事なんだろうな」というのがわかりながら読んでしまうというか、いや、普通どんな物語だって主役はだいたい無事なんですが、それでも「あぁ、もうだめかも!」って思うことがあるじゃないですか。それがなかったかなぁと…ハラハラしつつもどこかで安心して読んでしまったというか。っていうかそもそも「成人式」を何が何でもここでやらねばいけない!という逼迫感があまり感じられずわからず。え?なんでさ?と。その設定に入り込めなかった部分もちょっとあったりします。

そんなわけで冒険シーンが個人的にはちょっとおしい感じだったのですが、全てが終わってからのエピローグの部分がとってもよかったです。全編を通じてここが一番好きかも(笑)。こういうのすごく好きです。もんじゃ焼き!…。

そしてこの物語でとにかくかっこいい!!と私が惚れてしまったのは、彼らのおじいさんです。か、かっこよすぎる…。最初から最後まで、とにかくこのおじいさんがかっこよくてしびれました。(職人に弱いわたし)。ラストの空港での再会シーン。はい、泣きました。(なぜここで泣く!と自分つっこみ)。

ハラハラドキドキ楽しくて、でもそれだけじゃなくて、大人と子ども、親と子、そんなものについてもなんだかいろいろ考えさせられる物語でした。深いです。
| あ行(恩田陸) | comments(6) | trackbacks(4) |
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コメント
あぁぁ。
なんかもう、詳しいことはすっかり忘れてしまっています。涙;;
でも、おじいさんがかっこよかったのは印象深いです。
| ふらっと | 2006/09/14 5:03 PM |
それが普通です、ふらっとさん(笑)。
おじいさんかっこよかったですよ〜!
こういう「一見普通だけど実はすごい」人大好き…。
| chiekoa | 2006/09/15 3:04 PM |
この本、大好きです!
通勤時間に1日1冊ペースで読んだのですが、
おもしろくって通勤時間の待ち遠しいこと待ち遠しいこと(笑
あぁ、もう一度読みたくなってきました〜。
| あおちゃん | 2006/09/15 7:21 PM |
一冊で読むとまたきっと違いますよ!
私はそんなちょっとずつじゃ禁断症状が出そうです…!
| chiekoa | 2006/09/19 5:16 PM |
恩田さんはこういうものも書くんですね(この台詞、何回言ってるだろう)。
それはさておき、面白かったです。chiekoさんの言うとおり、おじいさんはかっこよかったですね。現実でも日本の町工場というのはその技術力の高さは世界有数らしいですから、きっと、あんなおじいさんもいるのではないでしょうか。
練と千華子はすごいですね。恐ろしい少年少女です。一体どんな大人になるんでしょうね。
| ツヨシ | 2007/03/26 6:13 PM |
ツヨシさん、いや、毎回読むたびにそう思いますから、恩田さんの作品は(笑)。ああいうおじいさん、大好きなんですよ。かっこよくてあこがれてしまいます。テレビとかでやってる「町工場の技術力」的な番組には本気で感動してしまいます。ああいう人がほんとに一番かっこいいんですよね!(と熱く語るわたくし)。
| chiekoa | 2007/03/26 7:07 PM |
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「上と外」恩田陸 全6巻
上と外〈1〉素晴らしき休日発売元: 幻冬舎価格: ¥ 440発売日: 2000/08売上ランキング: 44,056おすすめ度 posted with Socialtunes at 2006/04/20 これは本当に面白いです。6冊あるけど薄い本だし、大丈夫、すぐ読めます。 毎年夏休みに、離婚してばらばらにな
| 本を読む女。改訂版 | 2006/09/14 3:35 PM |
上と外*恩田陸
☆☆☆☆・ 上と外  両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。  中学生の楢崎練は小学生の妹、母とともに、考古学者の父がいる  中央アメリカのG国までやってきた。  ジャングルと遺跡と軍事政権の国。
| +++ こんな一冊 +++ | 2006/09/14 5:01 PM |
「上と外」恩田陸
タイトル:上と外(全6巻) 著者  :恩田陸 出版社 :幻冬舎文庫 読書期間:2005/06/22 - 2005/06/28 お勧め度:★★★★★ 1巻 → [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 2巻 → [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 3巻 → [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 4巻 →
| AOCHAN-Blog | 2006/09/15 7:21 PM |
恩田陸を読む
恩田陸を読む: 恩田陸作品,小説,エッセイ等の紹介、作品ごとのレビュー、感想の投稿。
| 恩田陸を読む | 2006/10/03 8:55 PM |